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【J2:第19節 群馬 vs 山形】レポート:アディショナルタイムの失点で痛恨のドローとなり最下位転落。山形は2点ビハインドを追いつき勝点1拾う。(13.06.16)

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またしてもアディショナルタイムに失態をさらしてしまった。前回のホーム長崎戦でアディショナルタイム弾を食らい敗れた群馬だが、今節は山形相手に2点をリードしながらも、運動量の低下、ベンチワークのミスによりゲーム終盤に耐えることができずアディショナルタイムに同点弾を浴びてしまう。勝利寸前で同点に追いつかれた群馬は今節の結果によって最下位に転落。8試合ぶりの勝利は土壇場で、悪夢のシナリオにすり替わった。

7試合連続で白星から遠ざかる群馬は、下あご骨折で戦列を離れていたエデルを8試合ぶりに先発起用。エデルと平繁龍一の2トップで山形を迎え撃つ。一方の山形は宮阪政樹をボランチに起用、2試合ぶりの勝利を目指す。序盤は、鋭い出足でプレスをかけた群馬がセカンドボールを支配。エデルをターゲットにした攻撃でリズムを作り、山形を押し込んでいく。

群馬はその勢いをゴールという形で表現してみせる。19分、乾大知が右CKにヘッドで合わせてゴールネットを揺らすと、ハーフを折り返した53分には右クロスからエデルが豪快なダイビングヘッドを突き刺して追加点を奪う。「最高のタイミングで飛び込むことができた」(エデル)。乾、エデルの初ゴールで、群馬は勝利に限りなく近づいたはずだった。
だが62分、山形の右サイドからのクロスに対して守備がルーズになり林陵平に1点を返されると、雲行きが怪しくなっていく。チーム全体で一歩が遅れ始めると、DFラインがじわじわと後退。セカンドボールも拾えなくなり、一転して押し込まれていく。秋葉監督は、青木孝太に代えて櫻田和樹、保崎淳に代えて小柳達司を投入するが守備的プレーヤーの投入で攻撃が停滞。流れを変えることができずに不穏な雰囲気が漂い始める。

群馬が切った交代カードも疑問が残る。エデルに代わり、瀬川和樹を投入し5バックへとシステム変更するが、トップの平繁龍一はすでに体力が底をつきチェイスができない状態。山形の起点にプレスをかけることができない群馬はボランチを含めた守備陣がゴール前にへばりつく格好で山形の攻撃を受け続けていく。エデルに代えて遠藤敬佑を起用し2トップを維持する方法もあったし、黄誠秀をDFラインに下げて櫻田をボランチで起用する策など考えられる対応は多くあったが、ベストな選択ができなかったことが悔やまれる。

そしてアディショナルタイム、山形に与えたFKの2次攻撃から堀之内聖にシュートを許すと、そのシュートはGK北一真の左手をかすめてゴールへと転がり込んだ。途中出場で流れを呼び込んだ山形・萬代宏樹は「群馬が引いて守ってきたのでロングボールが効果的だった。前節の徳島戦で2点を追いつかれたので、自分たちも追いつけると思っていた」と振り返った。勝点1を手にした山形だが、試合後サポーターからブーイングが飛んだようにこれは最低限の結果。山形は次節ホーム松本戦で3試合ぶりの勝利を目指す。

群馬にとっては思い出すだけで悔しさがよみがえる最悪の失点だった。勝点1は手にしたものの、後半の弱気な采配と、不甲斐ない戦いによって勝点2を失ったのは事実。今季先制した5試合の戦績は1勝3分1敗で勝率はリ−グワーストの2割。勝点を失うアディショナルタイムの失点も3度目で、勝負弱さが際立っている。これは選手の力不足に加えて、ベンチワークの判断の悪さも要因の一つだ。秋葉監督は「負けていないので下を向く必要はない」と強気な発言を繰り返したが、最下位転落では説得力を欠く。いまのままの戦いを続ければ確実にチームは降格する。この状況を絶体絶命の危機と捉えて、クラブ全体で早急に手を打たなければ手遅れになる。

以上

2013.06.16 Reported by 伊藤寿学
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