●高木琢也監督（長崎）：
「まず、選手そしてサポーターの方々に感謝しなければならないと思っています。結果、勝つことができたのは最後の粘りだと思います。非常に苦しい中でもファン・サポーターの方々が後押しをしてくれて、決定的なシーンもゴールにならなかったりした。皆さんの力があったからだと思います。まあ、前節敗れての今日のゲームだったので、そういう意味でも我々にとって大事だった。ヴェルディ相手に自分たちの原点を示していこうということで臨んだが、今日のゲームの内容と選手のパフォーマンスには満足しています。
ただ、2点取ったあとにショートコーナーからの失点があったんですが、サッカーは隙を見せてはいけないと思います。点を取った後の７〜10分は大事な時間帯だと言われますが、その大事な時間帯で教科書道理のことが起きてしまった。本来であればもっと我々に流れが来なくてはいけない状況だったのですが、あの1点でガラッと流れが変わったのは残念だと思います。我々はチームとしては成長しなければいけないし、負ける試合も勝つ試合もあるけれど、そこから学んでいくかが、これから先は重要になってくる。今日は点を取った後のシーンは身を持って体験し、いいい意味で勉強になったと思います。
前半の入りは、すばらしくよかった。点を取った後、ヴェルディのポゼッションが際立ってきた。それを最後まで抑えてくれたのは収穫があったと思います。しかし、流れを引き寄せることはできたが、イージーなミス、判断ミスが反省材料としてあります。ただ、いろんな意味で頭をリセットしてプレーできた試合だった」

Q：フィジカルが強くてパワーのあるチームに対して、長崎が徹底的に取り組んできた連動性のあるサッカーでヴェルディを破りました。特に2点目は最高のゴールだったと思います。振り返ってください
「一番理想の形だと思います。高い位置で奪って攻める、どのチームもやりたいことだとは思います。ミーティングでも理想だよと話したが、そういう部分がああいう時間帯に出て、点を取れたということは良かったと思います。我々らしさが表現できました」

Q：岩間選手の評価は
「かつてはヴェルディのアカデミーに所属していたわけで、今朝（坊主頭を）見てびっくりしたのですが、相当気合が入っていました。ダブルチェイシング、奪ったボールを前に入れていく勢い、思い切りの良さなど、最近なかったので、新鮮で良かったです」

Q：思い切りのいいプレーをした選手をほめてあげたいという気持ちですか
「原点に戻る、追い越す、そして3人目の動き。これらができていました。数的優位を作り、とにかくボールよりもボールホルダーよりも、できるだけ前に人を置く。そういう意味で良かったと思います」

Q：水永選手が控えでしたが。起用の意図は。ミドルシュートも多く打っていたが。
「ミドルはタイミングを感じて打ったのだと思います。水永は体調不良でした。コンディションのいい選手しか今やってるサッカーはできないので、今日はベンチからでした。今日のフォーメーションは大体2日でやったもので、人の配置を換えた。ヴェルディのディフェンスは人に強く来る。3人のポジションで流動的に突いてくるスペースに対して、少し狙っていきたかった。幸野に関しては、前半はトップの位置で張るだけではなく運ぶこともできたし、思った以上に機能したと思います」

Q：1点取った後、追加点を取るつもりだったのか
「守るつもりはなかった、点を取るために流れを変えたかったです。水永にはターゲットになってキープしてほしかったが、正直いい仕事ができなかったのは誤算だった。古部を入れてもっとワイドの選手が出て行ったりしたかった。そこを使って攻めたかったが、マイボールの時間がなかった。正直、守ることで精一杯だった」

Q：このフォーメーションは東京Ｖ戦向けですか
「本来は水永を使いたかったが、復帰しなかったので何人かいろんな選手を使いたいということで、試して一番フィットしたのがあの3人だったということ。ヴェルディ戦向けというわけではなくて、そういうイレギュラーの状況でこうなりました。結果論で言えばスタートの部分でミスもあったが、描いている部分はあの3人が表現してくれたと思います」

Q：幸野選手への指示は
「ケースバイケースなので特に指示はないです。付いてくるマーカーの背後、スペースを意識したプレーができたと思います」

以上