★【NON STOP J2】 -J2のススメ- 紹介選手一覧
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FW苔口卓也といえばC大阪時代からスピードスターが代名詞。スピード自慢は数多いが、トップスピードを長く持続するパワフルな疾走は彼ならではの魅力だ。相手ゴールに向かって大きく蹴り出されたボールにも相手DFより先に追い付いてビッグチャンスを演出する。味方にとって頼もしく、敵にまわすと非常に厄介な選手に違いない。
富山に移籍した2010年には30試合に出場してシーズン自己最多の5得点を挙げた。翌11年には背番号「10」を託される。当時、安間貴義監督が導入した斬新なフォーメーション[3-3-3-1]は、チームにとっても武器である彼のスピードを最大限に生かすために考案された。ワントップ・苔口の役割は相手の最終ラインに圧力をかけつつ、サイドに流れてパスを引き出し攻撃の起点になること。ハードワークが求められたが献身的にプレーし、かつ前年を上回る8得点をマークした。移籍時に自ら課題に掲げていた運動量を向上させて、チームに欠かせない存在になっていた。
12年の昨季は得点こそ4だったが、うち3点がチームを勝利に導く決勝点。16試合ぶりの白星を挙げた第32節・愛媛戦(9月2日・富山)や第37節・鳥取戦(10月7日・富山)で決めたゴールはチームを降格の危機から救った。その時みせた勝負強さはストライカーとしての覚醒を示すもの。
今季も第14節・千葉戦で今季初ゴールを挙げると第17節・徳島戦までの4試合で3点をたたき出し、量産態勢に入っている。チームが地力をつけたことで、苔口にまわってくる得点チャンスも確実に増えた。「今はよい感じでボールが来ている。自分がそれを呼び込めている感覚もある」と手ごたえを口にしている。
岡山・玉野光南高等学校時代から注目され同3年時にC大阪の特別指定選手に。翌2004年に同クラブに加入し、いきなり1stステージ開幕戦の名古屋戦(3月13日・長居)で初出場。同年2ndステージ第12節の磐田戦(11月7日・ヤハマ)で初ゴールを記録している。
五輪代表候補にも名前を連ね、リーグ戦でもコンスタントに起用された。J1リーグ戦の出場試合数62(得点2)は、富山ではFW黒部光昭の114試合(同28)に次ぐ。そんな彼も27歳となりプロ10年目を迎えた。「振り返ればここまでよくやってきたなとは思う。しかし、たいした成績は残せていない。今年をこれまでで一番よいシーズンにしたい」と話す。
以上
■6月の試合情報
6月8日(土)J2 第18節 富山 vs 群馬(14:00KICK OFF/富山)
6月15日(土)J2 第19節 札幌 vs 富山(14:00KICK OFF/札幌厚別)
6月22日(土)J2 第20節 横浜FC vs 富山(18:00KICK OFF/ニッパ球)
6月29日(土)J2 第21節 富山 vs 岡山(18:00KICK OFF/富山)
2013.06.06 Reported by 赤壁逸朗
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