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【J2:第16節 長崎 vs 千葉】プレビュー:好調同士の上位対決。圧倒的な攻撃力を持つ千葉に対し、長崎は後半勝負に持ち込めるか(13.05.26)

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「千葉戦ではケンペスをフリーにしてはならない」と多くの長崎の選手が警戒している。
この試合で長崎はまず、これまで千葉と対戦してきたチームと同じように、FWのケンペスを自由にさせないことから始めなければならないだろう。

千葉は今季、前線に新外国籍選手ケンペスを獲得し、これまでに11得点を挙げるなど大活躍を見せ、現在のところ得点王。また、ケンペスと同じくブラジルからやってきたジョーカーのジャイールもベンチに控えている。さらにはこれにチャンスの起点となる1.5列目の谷澤達也や右サイドからは兵働昭弘が絡む。

シーズン開幕当初は星を分ける試合も連続して見られたが、5月に入ると圧倒的な攻撃力がついに本領発揮しはじめた。ここ最近は6戦無敗。5月は4連勝だ。特に守備の安定は著しく、その中で大岩一貫や田中佑昌などのポジションチェンジも見られた。3バックのチームが続くが千葉の守備にも注目したい。

千葉はJ2の中で飛びぬけた個の力を持っているため、様々な攻撃パターンからの攻撃ができるチーム。長崎はあらゆる場面で注意をしなければならないだろう。特に、千葉はクロスからの得点がもっとも多く、長崎の井上裕大も「スピードがあって裏をつく選手がサイドに張っている。京都よりもラインの裏を気をつけなければならない相手」と分析している。また、田中佑昌と福岡で同僚だった有光亮太も「佑昌のプレーはスピードがある。福岡にいたときと全く替わっていない。能力的に先制されると厳しい戦いになるだろう」と話している。

長崎と千葉の単純な運動量で比較するとおそらく長崎に分があるだろう。しかし、テクニックなどを含めた総合的な戦力では千葉が長崎を凌駕しているため、長崎としては後半途中までハードな攻撃的な守備によってどうにか0-0で凌ぎきり、残り20分あたりで疲弊した千葉の守備陣形を突破しようと考えているに違いない。強者と戦う際に必要とされる、サッカーの代表的なセオリーだ。

自力に勝る千葉だが、高い位置で長崎の守備の網にかかってしまうと、あっという間にゴール前までボールを運ばれてしまうだろう。これまで多くのチームがこれでやられた。特に横浜FC 戦では、高い位置で長崎の5人の選手が1人の相手選手を囲んでボールを奪うシーンも見られた。信じられない運動量だ。

ただし、長崎もここ数試合、守備に関しては申し分のない出来を見せているが、前線の選手の得点はさほど多くはない。今季4得点を記録している水永は8試合無得点。同じく今季4得点の佐藤洸も4試合無得点となっている。小笠原侑生や金久保彩の台頭もあり、どこからでも点が取れるようになったかと見ることもできるが、連敗しないためには前線の選手の奮起も間違いなく必要だ。

小笠原侑生は前線のコンビネーションについて「スペースを作る、空ける、使う」といった言葉で表現しており、長崎はこのイメージの共有を先週は特に重点的に取り組んだ。何もできなかった第3節の山形戦の敗戦(0−2)を経て、チームは上昇していった。これと同じように第15節の京都戦では内容がいいながらも最後の精度の差で敗れた(0−1)。現在の長崎にとって敗戦は全て肥やし。きっとまた千葉戦で新たな顔を見せてくれるだろう。

この上位対決。長崎と千葉の双方に、決して見逃せないエッセンスが試合の各所にちりばめられているといえる。

以上

2013.05.25 Reported by 植木修平
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