ヤマザキナビスコカップ予選リーグ・グループAで決勝トーナメント進出の可能性を残しているのは首位・横浜FM(勝点12)、2位・川崎F(勝点10)、3位・磐田(勝点9)の3クラブのみ。最終節では上位同士の直接対決はなく、いずれもすでに予選リーグ敗退が決まった相手との対戦となるが、果たしてどういった結末を迎えるか。
ホームに甲府を迎える磐田は3クラブ中、最も厳しい状況である。最もシンプルな勝ち抜け条件はこの試合に勝ち、上位2クラブの試合結果を待つこと。この試合に引き分けた場合でも川崎Fが敗れれば望みがあるが、勝利という最もシンプルなゲームプランで臨むことになるだろう。
勝たなければいけない理由は他にもある。磐田は19日、新監督にロンドン五輪で男子日本代表監督を務めた関塚隆氏が就任することを発表。ただし、指揮を執るのは25日のリーグ・大分戦終了後より。22日のヤマザキナビスコカップ・甲府戦、25日のリーグ・大分戦は森下仁志前監督の退任が発表された4日から暫定的にチームを率いる長澤徹監督が引き続き指揮を執る。森下前監督の退任を発表した磐田の4日のリリースには『後任につきましては暫定的に長澤徹ヘッドコーチが監督に就任いたします』とある。長澤監督はいわゆる“暫定監督”として難しい役割を課されることになったが、それでも「選手たちが元気よく、はつらつとしたプレーをできるように精一杯やっていきたい」と前向きに練習、試合を率いてきた。6日のリーグ第10節・F東京戦よりベンチの最前線に立っているが、ヤマザキナビスコカップを含め公式戦4試合で1分3敗と結果を残せていないだけに、ここで勝利をプレゼントしたい。
対する甲府はすでに予選敗退が決まっているが、週末のリーグ戦へ向けて弾みをつける内容にしたい。直近のリーグ戦では広島にアウェイで1-5と大敗。この試合で退場処分を受けた松橋優を出場停止で欠くことになる。オルティゴサに今季リーグ初ゴールが生まれたことは収穫だが、まずは大敗のショックを断ち切りたい。磐田とは3日のリーグ第9節で対戦しており、その際はホームで2-1と勝利。柏好文、平本一樹がアグレッシブな仕掛けでPKを獲得。キッカーを務めたウーゴがこれを確実に決め、2点を先行。終盤に金園英学に1点を返されたが、そのまま逃げ切っている。25日のリーグ戦ではホームに上位の大宮を迎えるが、そこにつながるゲーム内容にしたい。
以上
2013.05.21 Reported by 南間健治
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