序盤からホームのガンバ大阪が躍動した。2分、MF二川孝広の絶妙なスルーパスを受けたMFパウリーニョが落ち着いて左足でゴールを奪うと、その後も自慢のパスサッカーが炸裂。雨でスリッピーになったピッチをものともせず、正確にパスを繋いでザスパクサツ群馬を翻弄する。
これに対して、のっけから出ばなをくじかれた群馬も、18分に、G大阪のDF西野貴治がクリアしようとしてミスになったボールをFW平繁龍一がそのままゴールに持ち込み追いつくが、スコアこそ振り出しに戻したもののゲームの流れをやや引き寄せたのはその直後、G大阪のDFラインがやや下がり気味になった数分間のみ。以降は、形勢を立て直したG大阪の、スペースをうまくついた巧みなパスワークについていけず、振り回される時間帯が続く。その展開に手を打つべく32分という早い時間帯に秋葉忠宏監督が動きMF加藤弘堅に代えてMF小柳達司を投入。それに伴って選手の配置を代えるが、試合の流れを引き寄せるにはいたらない。
それに対し、G大阪は個の質、ゲーム内容からして一方的な展開でゲームを進めながらも、追加点を奪えない。決して相手を崩せていない訳ではなく、前線のMFパウリーニョ、MF二川、FWレアンドロ、FW倉田秋の4人が距離感をうまく計りながら、前線まで詰め寄ってシュートで終わるシーンも多くみられるが肝心のゴールだけが奪えない時間が続く。そんな焦れる展開に終止符をうったのは26分のことだった。FWレアンドロとのワンツーからFW倉田が右足でゴールネットを揺らし2-1に。ミスから失点し、自責の念にかられていたユースの後輩、DF西野に「気にするな、切り替えてやれ」とのメッセージを込めたゴールで逆転に成功すると、更に38分にも、スローインからの展開からDF加地亮のクロスにあわせたFWレアンドロが右足でゴールを捉え、群馬を引き離す。
後半も疲弊感が漂う群馬を尻目にガンバ劇場が炸裂。前半同様、個々が細かくポジションを動かしながらボールを繋ぎ、群馬ゴールに迫ると60分、MFパウリーニョからの絶妙のパスを左ゴール前で受けたMF二川がシュート。これは一旦、群馬GKにクリアされるものの、そのこぼれ球を拾ったMF二川がしぶとく、中央へパス。そこに詰めたMFパウリーニョが左足でゴールを決め、4-1に。更にその1分後の61分にもMF二川からの縦パスを受けたMF倉田がそのままドリブルでエリア内に持ち込み、一旦はぬれたピッチに足を滑らせるも、体制を立て直して左足でゴールネットを突き刺し5−1と大きく群馬を突き放す。
内容、スコアからして完全なワンサイドゲームの展開になったものの、75分を過ぎたあたりから、G大阪選手の足が止まり始め、個の動きの量も減ったこともあって、ようやく群馬が反撃に。前への姿勢を強めたことによって手にした好位置からのFKやコーナーキックからのセットプレーでゴールチャンスを見出すが、精度を欠いてゴールをこじあけるには至らない。というより、群馬自体は加速したとはいえ、点差もあってか余裕をもってプレーしていたG大阪を慌てさせるほどの迫力はなく、5−1のまま試合終了。これには秋葉忠宏監督も『戦って、自分たちの力を出した上での5−1なら納得できるが、今日はこの1週間トレーニングしてきたことを全くやろうとしないまま、無抵抗にやられた。非常に情けない』とキッパリ。今季最多の5ゴールを奪い、持ち味である『攻撃力』を存分に発揮したG大阪とは対照的に、群馬は持ち味であるアグレッシブさや戦う姿勢を全く示せないまま万博記念競技場をあとにした。
以上
2013.05.20 Reported by 高村美砂
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