6−2、5−1、4−2…。今節は各地でゴールショーが多く見られたようだが、日産スタジアムでの一戦は、唯一スコアレスで終わった。
中2日でゲームに臨んだ横浜F・マリノスは、15日のヤマザキナビスコカップと同じスタメンが並ぶ。「正直、体が重かったです」。タフさがウリの兵藤慎剛が試合後、苦笑いを浮かべて言ったように、開始早々から疲労による変調ぶりが見られた。2分、クリアボールを拾った柳沢敦が左45度からフリーでシュート。一瞬とはいえ、横浜FMディフェンスの対応が鈍く、いきなりピンチを迎えたのだ。
中6日のアドバンテージがあったベガルタ仙台は、出足の良さが光り、主導権を握る。オフェンスの狙いどころは左サイドのDF、ドゥトラと中澤佑二の間。そこに一度ボールを当てて2人を引き寄せてからサイドに展開し、スペースを活用する。右サイドから太田吉彰と田村直也が、再三クロスを上げた。しかし横浜FMは栗原勇蔵、榎本哲也らが弾き返し、決定機を与えずに済んだ。
仙台にとって悔やまれたのは、ACL・江蘇戦で退場処分となったウイルソンが出場停止で不在だったこと。赤嶺真吾こそいたが、もう一枚の肉体派FWがいれば、空中戦での迫力が増していたいに違いないからである。
一方、押され気味の横浜FMも何度かカウンターを試みるが、ボランチの押し上げが普段より少なく攻撃に厚みを持たせられず、単発な攻撃に終始。ゴールの予感を感じせないまま、前半を終える。
それでも後半に入ると完調とは言えないまでも、「時間が経つにつれて、動けてきた」(兵藤)。49分にロングランで駆け上がった小林祐三が右クロスを送り、ニアに兵藤が飛び込み、頭でジャストミート。しかしボールは枠外へ。
その後、しばらくこう着状態が続いた中で決定機を迎えたのは、いぶし銀のFW柳沢である。66分、松下年宏がDFからボールを奪い、すぐさま赤嶺、柳沢へと繋げ、ゴール前へ侵入。あとは仕上げの部分だけ。そこで柳沢が、今度は右45度からフィニッシュ。だが、揺らしたのはネットではなくバーだった。
その直後、横浜FMにアクシデント発生。榎本哲也が脳しんとうで退場し、六反勇治が75分に急きょ出場する事態に。仙台としては相手が動揺した隙を突きたかったが、アデショナルタイムを含めた約20分間、攻勢に出たのはトリコロールのイレブンだった。
77分、左サイドで齋藤学、兵藤を経由してきたボールを、中村俊輔がループシュート。これが惜しくも右ポストを叩き、詰めたマルキーニョスのシュートも枠を捉えられない。ゴール裏からため息が漏れた。81分には藤田祥史に出番が訪れ、2トップへシフトチェンジ。藤田は巧みなポストプレーで前線に起点を作り、より一層アタックシーンを増やしたが、「隙を見せない」(兵藤)仙台ゴールを最後までこじ開けられず、終幕した。
これで横浜FMの対仙台戦は、6試合連続未勝利(3敗3分)。ミックスゾーンで中澤は「仙台になかなか勝てませんね」という問いに、「勝ちたいんですけど、なかなかいい状態で相手と戦えない…」と、もどかしそうにジレンマを口にした。
以上
2013.05.19 Reported by 小林智明(インサイド)
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