●ベルデニック監督（大宮）：

「サッカーはいつも調子が良いわけではなく、悪い時もある。それを含めてサッカーの結果だと思います。今年は７連勝をして、それは力がついて調子が上がってきた証だし、一方で仙台、川崎Ｆと公式戦２連敗をしたのは停滞していたところもあったということ。今日は勝たなければいけないゲームで、自分たちらしいゲームをしっかりやれば勝つ確率は高いと思っていたが、内容は自分たちらしくなかった。しかし、闘争心やアグレッシブさは素晴らしいものを見せてくれた。本来は有利に運べる部分、相手を揺さぶることであったり、グループで崩すということを実戦できれば、自分たちらしい戦いで勝てるゲームになったと思う。ただ、その部分では自分たちらしくなかった。ボールを失い、攻めきることを恐れているようなプレーもあった。それには疲れの他に、理由のはっきりしない部分でそういうところがあった。守備においても本来のコンパクトさを保てず、相手にスペースを与えて崩されたり、簡単にクロスを上げさせる場面もあった。ただ、内容は良くなかったが、今日のプレーは選手を褒め称えるべきだし、それでも勝ったということは優れたチームであることの証明だと思う。闘争心、気持ちで上回って勝ったことは大きい。それを前向きにとらえたい。勝つことで次の試合に前を向いて進める。内容をしっかり準備する時間もある。本来あるべき姿に戻れば、次も良いゲームができる。安定しない部分を最低限に抑えられたのは良いところ。首位を守るのは難しいし、我々のチーム力では簡単なことではないですから」

Q：内容が良くなかったというところを、どのように修正を？
「守備でプレスを、前から行くだけでなく、引いてラインを少し下げながらカウンターを仕掛けるようにした。相手は厳しくこちらの２トップをマークしていたので、バイタルを上手く使うように修正した。コンパクトに守備して自分たちのペースに、切り替えの速さを、奪われたらすぐに奪い返しにいくことを求めた。そして球際で負けないこと。相手陣で取られたら、その瞬間にプレスをかけること。そしてカウンターに気をつけるように言った」

Q:プレシーズンマッチで対戦してからの湘南の変化は？
「向こうの監督と試合後に挨拶をしたが、『プレーに関しては非常に素晴らしかった。試合をやるごとに良くなっている。次に対戦するときは勝てるかどうか分からない』と言った。非常に組織だったプレーをしているし、自分たちが何をすべきか単純明快だと思った。球際、切り替え、セカンドボールにアグレッシブ。カウンターはスピーディ。サイドハーフが攻撃的でクロスや突破に優れた選手がいる」

Q:２週間前の試合で負傷した富山選手を投入したねらいは？
「こちらにパワーが必要だったので、彼を投入することによってよりダイナミックにスピーディに相手のゴールに迫ろうと考えた」

以上