●佐藤寿人選手(広島):
Q:ハットトリック、おめでとうございます。
「ありがとうございます」
Q:2006年以来。ビッグアーチでは、2005年以来?
「そうですね。2005年は浦和戦ですが、あの時は負けてしまいました(苦笑)」
Q:ここまで、3点目がなかなか取れなかった。
「でも、それほどの意識はなかったですね。いずれは取れると思っていた。ただ今日は、2点目を取った後に、なんだか(周りが)点を獲らせてくれそうな雰囲気があって。(石原)直樹が粘って、いい形で(青山)トシがパスを出してくれて、(高萩)洋次郎がうまくニアでつぶれてくれた。最後までゴールに対してどん欲でいられたことがゴールにつながった。
ただ、3点を取ったことよりも、(西川)周作からのパス(71分)を決めることができなかったのが、自分にとっては悔しいですね。周作にアシストをつけてあげたかった。2タッチで決めたいという気持ちもあったし、決めないといけないシーンだったから」
Q:1点とられた直後の同点弾が試合の流れを決めた。
「集中力が切れた形でやられたけれど、そこですぐに取り戻すことができた。失点した直後に『これじゃダメだ』という意思を示せたし、相手の心も折れるような得点。先制してもすぐに追いつかれてしまうと、精神的にもしんどくなるので」
Q:相手のクリアボールを拾って、すぐのシュート。
「いい形で直樹が飛び出した。そこでクリアされる状況になった時に、自分が前に行くよりもそのクリアが拾える位置で待っていようと思った。いいトラップからシュートまでスムーズにいけた。右足だったけれど、思い切り打てたのがよかったですね。バーに当たった時はドキッとしたけれど(笑)、でもいい形で入りました。
失点は後ろだけの責任ではなく、チーム全体の課題。ラインが下がって、プレッシャーにいけない状態だった。その失点をチーム全員で取り返しにいけた」
Q:PKのシーン。相手のGKとはそれまで、タイミングを合わされていたように見えていたので、心配はあったけれど。
「正直、シュートを止められていたから、PKを蹴るのはどうかなと思ったんですけど、直樹が『蹴ってください』と言ってくれたから。直樹もここ最近は得点がなく、彼が取ったPKだったので、直樹が蹴ってもいいのかなと思った。だけど、彼がそう言ってくれたし、ミカ(ミキッチ)も『お前が蹴れ』と言ってくれた。その前に2本、シュートを止められていたし、イヤな流れではあったけれど、周囲がサポートしてくれた。だからこそ、気持ちを切り替えて臨むことができました。なんとか決められたのは良かったし、チームメイトが助けてくれたことも、自分にとっては大きかったですね」
Q:3点目は、まさに「らしい」得点。
「直樹が粘って、トシがクロスを入れた時に、狙いとしてはシュートのこぼれとかクロスがそのまま抜けてくることなど、イメージはたくさんあった。洋次郎が反応してくれたので相手も引きつけられたし、自分は楽に押し込むことができましたね。ただ、そのところは、自分としては常にアンテナを張らないといけない。そこは経験を積む中で、どういう形でボールが抜けてくるかを予測する。もちろん、チームメイトのシュートが入ってほしいとは思っているけれど、FWとしてはいつも『自分のところにボールがこぼれてこい』と思っているので。そこは常にゴールに対してどん欲になること」
Q:ウェズレイのJ1通算得点数に並び、そして追い抜くことができた。マルキーニョス(横浜FM)にも並びましたね。
「ウェズレイに並んですぐに追い抜くことができたのは、出来過ぎの気がします。マルキーニョスについては、彼もまだ現役のプレーヤー。互いに競り合いながらという形になる。J1・J2のトータルでは、ジュニーニョ(鹿島)の持つ数字にも近づいている。そこは、モチベーションになります」
Q:あと1点で10年連続2桁得点の大記録。
「その記録にリーチという形で書いてもらえると、自分にも励みになります。昨年も中断前で10点目をとれたし、今年も中断前にあと2試合ですから。なんとかここで、二桁を達成したいですね」
Q:難しい昇格組との連戦を連勝。しかも内容も良かった。チームとしてもいいきっかけになるのでは?
「逆転勝ちできたことが良かった。先制されたシーンや自分もチャンスを決められなかったわけで、修正するべき点はあるけれど、ガクも待ち望んだゴールもとれたし、チームとしても大きな勝利。続けていきたい。中断までの2試合、結果を出して上位で中断を迎えたいですね」
●水本裕貴選手(広島):
Q:前半は塩谷選手の攻め上がりが多い中、あのシーンではスッと出てきました。
「サイドチェンジした時に、マークが(パク)ヒョンジンの方にいっていたので、前のスペースが空いた。そこで行ってみようと思って。結果として、得点になってよかったですね」
Q:ああいう得点は二度とできないと言っていましたが。
「最初は相手の前にトラップしようと思ったんですけど、向こうが思っていたよりスピートがあったので、逆に持てばいいのかなと思った。浮かしたというか、相手をかわしただけ。ボールもうまく(ゴールに)行ってくれたのでよかったです。でも次にまたやれと言われても、無理だと思います(笑)」
Q:最初に失点したこともあり、前半は嫌なシーンが多かったですね。
「前半、特にウチの左サイドで数的優位をつくられたり、危ない場面をつくられてしまった。でも後半になって修正できたのはよかったです。前半の内から修正できれば、もっといいゲームができたと思います。
向こうが枚数をかけてパスを出した後に、マークにつけきれなかったり、迷ったところもありました。1点目もそうですし、決定的なピンチになった時もそうでした。そこは修正すべきところです」
Q:ここまで、なかなか逆転勝ちがができませんでした。
「今日の試合で逆転勝ちできて、チームとしても成長できたと思います。これからまた勝ち続けていきたいです」
Q:「1と3」と指で示していましたね。
「試合前に、マス(増田)に点をとってくださいと言われていたので。マスはケガをして試合に絡めないし、とにかく今日は決めるよと言っていました。その言葉どおりできて、よかったです」
Q:決めた思いは?
「本当は、前節決めたかった。だけど今日決められたことでチームの勝ちに貢献できてよかった。次は完封でやりたいなと思いますね」
Q:去年も増田選手に向けて、メッセージがありましたよね。
「はい。なんかあるんすかね(笑)。いつも面倒みている男だし。ああいうケガがあって、そこに自分も絡んでいるし。プレーできない悔しさを僕が晴らそうと思ってやりました。次もまた試合があるので、またしっかりと勝って、5月残り2試合すべて勝って、中断に入りたいと思います」
Q:得点したら、また劇場にも来られますか。
「完封して点をとったら行きます(笑)」
Q:5得点は楽しかったですか。
「1点とられて、すぐに追いついてくれたのがよかったです。あれがズルズルいってしまうと難しいゲームになった。寿人さんのゴールもよかったですし、後半は相手に退場者が出ましたが、リーグ戦では得失点差も大事になってきますからね。5点をとれたことは、よかった。(野津田)ガクも決めましたし、すごく喜んでいた。次からもチーム一丸となって戦っていきたいたいです」
●野津田岳人選手(広島):
Q:J初得点のシーンを振り返ってください。
「来た、って感じでした。決まった瞬間は、何も考えられず、ただただ嬉しかった。決まったら、とにかくサポーターのところに行きたいなと思っていました。
今までもたくさんチャンスがあった中で、決めきれなかった。このゴールは近かったようで遠かった。とにかく、得点できたのは、すごく嬉しかった。ここからがまた僕にとってのスタートだなと思います」
Q:(高萩)洋次郎くんからのアシストは優しかった?
「すごく愛情・優しさを感じました(笑)。清水戦でもミキッチ選手から同じようなボールが来ていましたし、みんなが自分に決めさせたいという気持ちがあるのは、すごく嬉しい。そこで決めないといけないという状況だったし、だからこそ嬉しかった」
Q:みんなが祝福に来てくれましたよね。
「はい、みんな喜んでくれているんだなと思いました。すごく嬉しかったです」
Q:サンフレ劇場でも『このスタジアムで決めることが夢だった』と言っていましたね。
「小さい頃から、このEスタでずっと試合を見てきましたし、僕にとっては憧れの舞台。ここで決めるという小さい頃からの夢を達成できて、サポーターの人からも祝福されて、思わず涙が込み上げてきました」
Q:サポーターの前で祝福された時の気持ちは。
「温かかったですし、すごく気持ちがよかったです」
Q:家族は来てくれているの?
「はい。今日も来てくれていたと思います」
Q:1点をとるまで、長かったですか。
「チャンスのある中で決めきれなかったことで、プレッシャーも感じていました。そういう意味では遠かった。最近は試合にも出られていませんでしたから、今日決められたのは、自分にとって大きかった。またこれが、モチベーションになります」
Q:ピッチに入る前、監督から何か声をかけられましたか。
「“攻守に思いきって絡んで、やってこい”“シュート打ってこい”と言われました。それだけを考えてやりました。いつも“決めてこい”とか“起点になれ”と言われます。今日は状況も状況だったので、とにかく結果を残したかったです」
Q:この嬉しさは誰に伝えたいですか。
「親が一番ですね。さっき携帯をみたら、いろんな人や友だちから祝福のメールが来ていました。みんな応援してくれているんだなと感じました。またお礼を言いたいと思います」
Q:ユースでゴールするのと、トップでゴールするのと、違いはありますか。
「違いますね。気持ちいいです。夢みたいです」
●平本一樹選手(甲府):
「個人的に身体が重かったし、プレスにも行けなかった。ボールを預けてくれたのに、そのボールを失ったり。責任を感じています。広島とは全ての面で差があったし、完敗ですね」
●オルティゴサ選手(甲府):
「得点は嬉しいが、勝つために努力しているわけで、勝てなかったことが本当に悔しい。1点くらいは返そうと思っていた。得点シーンはトレーニングでやっていた形で、監督に言われている動きができたから、自然とニアに入れた。とにかく、次に向けて集中したい」
以上
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