何事もやってみなければ分からない。今週のトレーニングからFWの勝又慶典が、右サイドバックにチャレンジしている。松田浩監督から「楽しんでやってみてくれよ」と声を掛けられ、ちょうど試合に出られずにモヤモヤした気持ちを抱えていたこともあり、人生で初となるサイドバックにトライすることを決断した。3−5−2の右ウイングバックを務めた経験もあることから、「攻撃に行けないわけでもないのでサイドも悪くないですよ。オプションの1つとして持っていてもいいのかなと。攻撃的にサイドで使われるのもいいですし、またFWに入ってもいいわけですからね」と語る勝又にアレルギー反応は全くない。むしろ、「やらされていると思ったら勿体ない」と前向きに捉えている。
「いい気晴らしになるし、新鮮で楽しいですよ。自分の中で自信を取り戻せている感覚もありますしね。ここ最近、自分のプレースタイルがどうなのかなと思っていたところでもあったので。スピードも活かせるし、久々に走っている感じがしますね」
その言葉通り攻撃に移った際は快足を飛ばしてゴール前に顔を出し、シュートにまで至るシーンもあった。守備に回った時もゴール前で決定機を潰すなど、体を張った献身的な守備を披露。分からないことはチームメイトやコーチに聞くなど、とにかく前向きに取り組む姿勢が印象的だ。コンバートされて日が浅いことから当然、不慣れな部分もあるが、それは当初から織り込み済み。「合っていないとは思わないですね。細かいところは詰める必要がありますけど面白い。試合に出られるならばどこでもやりますよ!」と、勝又は目を輝かせながらそう話す。これまでと異なる景色からサッカーを見たことで、また新たな視点が加わったようだ。だからこそ、話す言葉も表情も明るい。
「パスを出す時もFWをやっているからこそ見えることもある。(どこにパスが欲しいのか)気持ちも分かります。点も取りたいし、超攻撃的サイドバックなんかいいですよね」
おどけながら、一方で真剣に理想像をそう語る勝又。トライするからには少しでも何かを得る心構えでいる。
福岡時代にはアレックス、神戸時代には茂木弘人と石櫃洋祐、栃木では菅和範のコンバートに成功している松田監督。選手の新たな一面を引き出すことに長けた指揮官の下で、超攻撃的サイドバックが誕生するかもしれない。
以上
2013.05.18 Reported by 大塚秀毅
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