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【J2:第15節 千葉 vs 松本】プレビュー:5試合負けなしの松本の堅守を速攻と遅攻を織り交ぜて崩したい千葉。千葉は弱点、松本は得意なセットプレーの攻防も見もの。(13.05.19)

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前節(第14節)では直近の対戦は3試合勝利なし(2分1敗)だった富山に勝ち、今季初の3連勝の千葉。前半に左右のクロスからFWケンペスとMF兵働昭弘が得点し、後半にケンペスが追加点を奪って3−0とリード。だが、セットプレーで連続失点し、なんとか3−2で逃げ切った。特に前半は連動性のある攻撃ができたが、富山がディフェンスラインを高く維持する守備で背後にスペースがあったおかげもある。だが、松本は厳しいマンマークでゴール前のスペースを消してくる。前節で兵働のスルーパスを受けてスペースに飛び出し、先制点をアシストした右サイドバックのMF米倉恒貴は「サイドで裏を取るだけでなく中も使って攻めればサイドが空いてくるし、サイドで仕掛けられればまた中が空いてくる。そうできないとチームとして苦しいので、ワンパターンにならないようにしたい」と話した。鈴木淳監督は「前節は攻撃の組み立てはうまくいったが、崩しのところは課題がある」と話したように、「足元に欲しい時にパスが裏とか、裏で受けたい時に足元にパスが来ることがあって連係はまだまだなので、みんなで話し合っている」(米倉)と話す。

また、前節のチーム3点目はケンペスがボールを奪ったことから生まれたが、富山のパス回しを封じられずにゴール前まで攻められていた。前線からの連動した守備の完成度は低く、2失点はセットプレーの守備のミスによるもの。鈴木監督は「セットプレーの守備は修正が必要」と話し、GK岡本昌弘は「失点は戦術云々ではなく、集中力の欠如やつまらないイージーミスのせい。そうならないように修正して守備をまとめるのも僕の仕事」と反省。松本は今季の14得点のうち7得点がセットプレーからで、岡本は「ウチのウィークポイントを突いて(攻撃を)工夫してくると思う。無失点ですっきり勝ちたい」と話した。

松本は5月12日の第14節・北九州戦では前半にクリアボールを拾われて失点。だが、43分に北九州に退場者が出たことでの数的有利な状況を生かし、後半だけでシュート13本と攻め立てたが、CKからMF喜山康平が1点取っただけにとどまって1−1で引き分けた。5月15日には積雪のため延期となっていた第10節の試合を開催。鈴木淳監督が「堅守速攻で統一されたチーム」と評したように、東京Vの猛攻を受けたものの、今季初スタメンで再三好守を見せたGK野澤洋輔を中心に体を張った守備で失点を阻止した。カウンター攻撃やセットプレーで好機を作ったが、第14節同様にフィニッシュやそこに至るまでの組み立てで精度を欠いた。熱戦の末のスコアレスドローで5試合負けなし(2勝3分)。その5試合は4得点2失点で、堅守が光る一方であと『1点』を取れば勝てた試合が多い。今節は得意のセットプレーや素早い攻守の切り替えでの速攻で『1点』を取りきりたい。

千葉がボールを持つ時間は長くなりそうだが、焦れずに速攻と遅攻を織り交ぜて松本の守備陣を揺さぶりたい。シュートで終われずにボールを奪われるとピンチになるだけに「ボールを取られた時のリスクマネジメントをしっかりする」(岡本)ことが必要不可欠だ。また、ショートコーナーやワンクッション入れるなどの松本のセットプレーの工夫にしっかり対応して守りたい。現時点では千葉が4位で松本が9位だが、両チームの勝点差はわずか4。千葉は首位の神戸とは勝点差6、2位のG大阪との勝点差は3と、J1自動昇格圏内のチームとの差が徐々に詰まってきているだけに、きっちり勝点3を獲得したい。

筆者が千葉の練習取材をした5月17日は岡本と米倉の誕生日だった。前節では試合当日が誕生日の兵働が活躍。岡本と米倉は前節でも活躍し、今季の千葉の攻守のキーマンになっているが、誕生日後の初戦での二人のさらなる活躍を期待したい。

以上

2013.05.18 Reported by 赤沼圭子
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