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【J2日記】北九州:松本アウェイの旅〜後編〜(13.05.17)

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(C)坂本 真

松本城。時期によっては、夜のライトアップも楽しめます。

(C)坂本 真

旧開智学校。面白いお土産も置いているので、ぜひ行ってみて下さい。

(C)坂本 真

「麺肴 ひづき」の醤油麺コクにごり。この他にもつけ麺や、土日祝日限定の汁なし担々麺もあります。

(C)坂本 真

山賊焼き。河昌では、手羽・骨付きもも・骨なしももの3種類から選択出来ます。

(C)坂本 真

こうやって敵味方無く語り合えるのが、Jリーグの良さだと思う。

(C)坂本 真

アウェイゴール裏から見たアルウィン。青い空と緑のピッチが眩しい。

※松本アウェイの旅 〜前編〜

駅近くの「榑木野 駅舎」を出たものの、降り続く雨は止むことなく、かえって強くなってきていました。歩くのが大好きな私も、さすがに観光は諦めようと考えていたら、目の前を可愛らしいバスが止まります。良く見ると「松本周遊バス タウンスニーカー」と表示されています。松本駅周辺を4つのコースに分けて、車内で500円払えば券をもらえ、何度も一日乗り放題との事。さっそく松本城に向かう北コースに乗り込み出発を待っていると、向こうから黄色のユニフォームを来た男性が歩いているではありませんか。聞けば、ちょうど今松本城に行って来たとのこと。「また明日アルウィンで!」と別れ、バスに乗り込みました。
乗車して7〜8分でバスは松本城に到着。周りを堀で囲まれ、庭も手入れされていて、とても美しい松本城。思ったより高くないと感じましたが、それも平城だから当然の事。余りお城にも詳しくなく、予習して来なかったので後で知りましたが、国宝に指定されている城の1つ(残りは姫路城、彦根城、犬山城)。城の中は急勾配の階段で、上に行くまで時間が掛かりましたが、各階に貴重な資料が展示され、歴史の勉強になりました。

降車した「松本城・市役所前」のバス停に戻ると、タイミング良くバスが来ました。大体30分間隔で来るみたいなので、それを目安に行動するのも良いでしょう。次に向かったのは、国の重要文化財にも指定されている「旧 開智学校」。明治6年(1873)日本で開校した、最古の小学校の1つ。外観は洋服建築なんですが、中に入ると板の廊下に階段。もちろん当時は知りませんが、懐かしい雰囲気で、タイムスリップした錯覚に陥ったのは言うまでもありません。
旧開智学校を出たのは17時過ぎ。もう1箇所バスを乗り継いで「中町通り」に向かいましたが、資料館やお店も閉まっている所が多く残念!白壁となまこ壁の土蔵が並ぶ街並みを楽しみましたが、「時計博物館」や「ラジオ博物館」、行きたかったなぁ〜。

19時に、松本担当の多岐さんと待ち合わせをしていたので、松本駅に戻り喫茶店でまったり、その時間が来るのを待つのでした。
この日に限って携帯を忘れるのが、何とも多岐さんらしい(ゴメンね!)。駅前でキョロキョロとしながら待っていると、多岐さんが申し訳なさそうに駆け寄って来ました。晩御飯は多岐さんに任せていたので、多岐さんの愛車に乗せてもらい、1軒目に向かったのは「麺肴 ひづき」と言うラーメン屋さん。中はとてもオシャレで、男2人で行くのは勿体無い空間(笑)。店員さんに聞いて、1番人気の「醤油麺コクにごり」を頂きました。豚骨以外のラーメンを食べるのは久々でしたが「うん美味い!」さすが、グルメの記事も書いている多岐さんのお勧めだけあって箸が止まらない。多岐さんが何か喋っていましたが、私は食べるのに夢中でした。

少しお腹も満たされて、店を出て男2人が次に向かったのは、ご当地グルメ山賊焼きの名店「河昌」さん。仕入れ先にこだわった国産鶏肉を、秘伝のタレで2日間漬け込み、高温で揚げた一品。それを口に頬張ると、外はカリッで中はジューシー!さっきの店で我慢していたビールと、交互に口に運んで美味しく完食し、もう1回頼もうとすると「あっ、もう1件取材も兼ねて行くので」と、多岐さんが止める。この男、俺の旅を記事にしてやがる・・・(苦笑)
後ろ髪引かれながら3軒目に訪れた店の換気扇からは、恐ろしいくらい煙が出ていたが、ここがあの店か!と感動せずにはいられなかった。松本山雅FCとAC長野パルセイロの信州ダービーを映画化した「クラシコ」。その映画に登場する「やきとりはうす まるちゃん」。店に入ると、所狭しと山雅のサポーターがたくさん。ん?その中に黄色のユニフォーム着ている、見覚えのある顔が・・・。まさか、ここで会うとは!
先ずはビールを注文すると、渡された液体は緑。正しく山雅カラーで、こちらでビールと注文すると、この山雅ビールが出てくる。良いなぁ〜こういうの!味は、とても飲みやすくて何杯でもいけそうだ。
色々山雅サポーターと話すと、みんな5年先や10年先の事を真剣に話している。目の前の勝利も大事だけど、もっと松本山雅を街に浸透させたいと。感心させられましたし、色々考えさせてくれる濃厚な時間を過ごさせてもらった。 えっ店主? もちろん最高です! ぜひ、会いに行ってください。
多岐さんに送ってもらって常宿へ。名前は忘れてしまったけど、最後に飲んだ美味しい地酒の影響か、気持ち良くそのまま眠ってしまいました。

次の日、10時に多岐さんが迎えに来てくれるというので外で待っていると、昨日の大雨が嘘の様に晴れている。九州とは違い、空気がカラッとしているせいか、とても清々しい。松本山雅のホームスタジアム「アルウィン」までの道のりは、高い建物も無いので遠くの山々が見渡せ、短い時間だったがドライブを楽しみました。スタジアムに着き、打ち合わせも済ませ、試合前の仕事も終了したので、スタジアム周辺を歩いていると、みんな緑のユニフォームを着ていて、おじいちゃんやおばあちゃん、小さな男の子も女の子も、どこか誇らしげ。羨ましいと思いつつも、いつか北九州もこういう風にするんだと心に誓うのでした。
YAMAGA FOODIUM(ヤマガフーディアム)」と名付けられた場所には、選ぶのが困難なほどのスタジアムグルメが! 迷ったあげく、私は上海焼きそばと豚の串焼き。それとハーフタイム中に、どうしてもお腹が減ったので、チキンカツレツバーガーを食べましたが、どれも満足で腹一杯!

さて肝心の試合の方は、ホームで勝ちがない松本山雅と、6連敗中の北九州でしたが、スタジアムの熱気がそうさせるのか、白熱した内容でした。今シーズンの北九州は、先取点を奪うと負けがなし、先に失点すると勝ちが無いのですが、この試合は八角選手の見事なダイレクトボレーで先制し、試合を有利に進めるのですが、前半の内に退場者を出し、残り時間を10人で戦う事に。選手達は必死に守っていましたが、ホームで負けられない松本山雅の選手達が、サポーターの大声援を味方に猛攻を仕掛け、喜山選手の同点ゴールで同点に追いつき、そのまま1−1のドローで試合を終えました。
しかし、あの大勢のファンやサポーターが、タオルマフラーを回す風景は圧巻ですね!見てるこっちは、目が回りそうでした。
試合後のミックスゾーンで、昨年まで北九州でプレーしていた川鍋選手にお土産を渡せ大満足でアルウィンを後にしましたが、川鍋選手喜んでくれたかな?!

場所をファミリーレストランに移動し、2人で仕事と軽い夕食を済ませ、汗を流すために近くの銭湯へ。思い切り足を伸ばし、終わりが近づく松本の旅を湯船で1人振り返りました。
多岐さんに松本駅まで送っていただき、ここでお別れ。色んな場所に連れて行っていただき、本当にありがとうございました。
今度はぜひ、北九州へお越しください!
バスターミナル近くにあった、格安の居酒屋で時間を潰し、22時30分発バスは大阪に向かって発車。
大阪に着いたのは月曜日の朝、梅田駅や難波駅は、足早に会社に向かう人達でごった返していましたが、何とか掻き分け難波駅から関西空港に最短34分で行ける特急ラピートに乗車。とても格好良い車体で、優雅に関西空港に到着。そこからLCCのPeachに搭乗し、お昼前に福岡に無事に帰ってくる事が出来ました。

いかがだったでしょうか? 3本目の舞台となった、アウェイ松本の旅。誰もが一度訪れたたら、また行きたいと思わせる街、そしてアルウィン。まだクラブの歴史は浅いですが、クラブやサポーターからは物凄いパワーを感じ、忘れがちなモノを思い起こさせてくれました。
私もまた行きたいと感じた松本へ、これを読んだ皆様が行きたいと感じて貰えたら、嬉しい限りです。

以上

2013.05.17 Reported by 坂本真
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