●安達亮監督（神戸）：

「月並みではありますが、多くのサポーターが来てくださって、その後押しを借りて勝てたことがすごく嬉しいし、サポーターの皆さんには感謝しています。昨年降格して、見放されてもおかしくないようなクラブですが、本当に温かいサポーターの方々がいて嬉しく心強く思いましたし、とりあえず1勝ですが、まずは今日来てくれた方々には恩返しできたのかなと思っています。それと内容に関して言いますと、後半押し込まれた中でもまずはフィジカル的なところのコンディションが良くて、急遽SBの大屋だけが少し足がつったようですが、それ以外の選手は非常に動けていて、これは僕以外のスタッフがこの開幕戦までに作り上げてくれた結果だと思っていますので、改めて一緒に働いてくれるスタッフにすごく感謝しています。今も少し触れたように、コンディションには自信がありました。その通り粘り強く勝つことができました。内容のところは1点を取った後もボールを動かしながら2点目を取るという形をこれから作っていけるかなと思います。

前半の45分について言うと、どうしても風と開幕戦というプレッシャーがあって、お互い大味なゲームになるのではないかと予想していたので、わりとその通り大味な感じになってしまいましたが、相手コートに押し込む時間が思ったより長かったので、後半は2トップにボールを当てながらもっと行けるかなと考えていました。後半から田代を投入してより攻撃的なイメージでゲームを進めました。後半の早い段階に田代を起点に小川が抜け出して先制してくれて非常に楽にはなったのですが、ちょっとそのあと2点目を取りにいくと言うところで考えると雑なプレーが多かったのではと思います。前線を絡めたコンビネーションのところは、まだ出来上がっていないなという課題も残りました。
あとは、どうしても受けて立つという気持ちになってしまいがちですが、一年間通してJ2を戦い抜くチャレンジャー精神を忘れずに次節もホームで勝利を目指したいと思います。とにかく今年一年はJ1昇格のことだけを考えて、また明日からチームを作っていきたいと思います」

Q：後半に2枚のFWを替えたのは予定通りだったのですか？
「そうですね。2トップのチョイスは今非常に難しくて。難しいというか、それぞれが特徴と力があるので、その組み合わせをキャンプからずっと考えていて、今の形にやっと落ち着きました。しかし今後それがどう変わっていくのか自分でもちょっと分かりません。でも基本は常に調子のいい選手をスタートで使っていくと。開幕戦なので4人とも非常に調子もよくていい仕事をしてくれると信じていました。今日は少し大味な試合になるのではと思っていたので、最初特に運動量のある都倉と有田で相手をかき回すことができればと。それで後半はハーフタイムで指示もできるので、より具体的な攻撃パターンでという意味で田代とポポを入れていくという形で臨みました。ある程度最初からプランをしていた通りです」

Q：新戦力のエステバン選手について評価を聞かせてください。
「チームに合流する前からイメージを持っていて、そのイメージ通りにチームに合流してからも、今日の試合も働いてくれていると思います。我々が望んでいた通りのボランチの選手で、まだ攻撃のほうではワンタッチやツータッチでボールをスムーズに動かすところが出来上がっていない気もしますが、もっともっと良くなると思います。特に守備のところでいうと戦術的な理解も高くて、橋本とのコンビも良くて、今日も何度もボールを奪ってくれていましたが、非常に満足しています」

Q：無失点に抑えた守備についての感想を聞かせてください。
「もう少し外からクロスを入れられるシーンが多くあるかなと予想していました。でも徳島は外へというより縦へ早くて、真ん中はうちも河本と岩波が高いボールに関しては割りときちんと跳ね返してくれていたので、そこの部分で今日は失点ゼロが達成できたかなと思います。心配していたのはセカンドを拾われてサイドへ振られるとか、あとはロングボールを跳ね返せなくて後ろへすらされるといったところに、スピードのある津田や大崎が走り込むという攻撃を一番警戒していたのですが、そこの部分を非常によく抑えられていて、何度か怪しいシーンはありましたが、無事失点ゼロを達成できました」

以上