日産スタジアムでは、横浜F・マリノスと湘南ベルマーレによる「神奈川ダービー」で開幕を迎える。
昨季4位と近年では、最も高い順位に着いた横浜FMは、「昨年の良い時のイメージが残っている。自分たちは自信を持っている」(中町公祐)。
キャンプ明け2月16日の練習試合では、明治大学を相手に主力組が出場した30分×2本の変則マッチで2-3、同21日にはジェフユナイテッド千葉に1-2と敗れた。開幕前最後の対外試合、同23日のソニー仙台戦は、終了間際に中村俊輔のCKを中澤佑二が頭で合わせ、JFLチーム相手に1-0の辛勝…。結果だけを見ると、中町の言葉は強がりにしか聞こえないが、中身を見れば頷ける。特にソニー仙台戦の後半は、キャンプ中から試したシステムの4-4-2から昨年のベーシックな4-2-3-1の形に戻すと、攻守の連動が円滑に。ほとんど相手に何もさせず、決定機も多く生まれた。
「チームとしての仕上がり具合は、昨年とは違う。昨年は『どうなるんだろう』という手探りの中、開幕を迎えて結果が出なかった」
昨年の同時期と比較したのは小林祐三。昨シーズンは開幕から7試合未勝利が続いたことが足かせとなり、ACL出場権獲得へあと一歩及ばなかった。それを踏まえて、「開幕戦は勝たなければいけない」と口にする選手が多く、結果へのこだわりが強い。当然、湘南を全力で倒しにかかる。
一方、3年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた湘南は、自他ともに認める“チャレンジャー”だろう。Jリーグキックオフカンファレンスに出席した永木亮太、曹貴裁監督ともに、その言葉を口にした。
「ウチはチャレンジャーだし、むしろそういう気持ちで戦った方が湘南らしい」(永木)「J1はすべてにおいてレベルが高い。だからこそ我々は勇敢にチャレンジしたい」(?監督)
事実、シーズン前にはJ1の実力を肌で感じた。タイ・キャンプ後、2月9日のF東京戦(45分×3本)は1-4、同16日に行ったプレシーズンマッチの大宮アルディージャ戦は1-4と、失点の多さが気がかりなところ…。だが、曹監督は自分たちのスタイルを変えるつもりはさらさらない。
「我々は守備面ではなくて、相手のボールになった時にエネルギーを持って仕掛けていくというサッカーを志向している。(中略)失点を5点も10点もしたから、自分たちで下がって後ろのスペースをなくして、というサッカーをするつもりはまったくない」
先の大宮戦後、熱く決意を語った指揮官。それはたとえ昨季4位の横浜FMが相手だろうとブレない。今季も全員がハードワークを徹底し、前線からプレスをかけ続け、真っ向勝負を挑むはずだ。
39歳のドゥトラを筆頭にベテラン戦士が多い横浜FMと、若手が大半を占める湘南。対極を成す両チームを、漢字一文字でたとえるならば、前者が『熟』で後者は『勢』か。湘南の若さが弾け、勢いに乗って先制ゴールを奪うことになれば、試合の行方は見えなくなり、グッと面白さを増す。しかし、横浜FMが先に得点を挙げれば、昨季J1最少失点数を記録した熟練の守備が、湘南の攻撃を無力化する可能性が高くなるだろう。
「神奈川ダービー」は先制点が肝になる。
以上
2013.03.01 Reported by 小林智明(インサイド)
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