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【2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】責任感備わった、愛すべきやんちゃ坊主:高橋祥平(東京V→大宮)(13.02.15)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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2012年の東京V公式HPのプロフィールの中で、「自分の性格を自己分析すると?」の質問に「愛すべきバカ」と答えているが、実に秀逸(笑)!とにかく、逸話の多い、話題豊富な選手である。そういう意味では、初対面の日のこんなちょっとしたエピソードも、そのうちの1つといえるのかもしれない。

当時、高校1年生。東京Vのユースチームに所属していた彼は、高校が通信制だったため、クラブハウスで多くの時間を過ごしていた。授業以外の勉強を、ときに当時のユース監督などにみてもらうこともあったのだが、ある日、ちょうどその場面に遭遇した。ソファーに座り、受け取った解答用紙を眺めて大爆笑しているユース監督と、その横で棒立ちになり、「なぜ笑われているのでしょう?」という表情だけを浮かべ、一言も発せずただただ大笑いする監督を眺めて返答を待っている16歳の青年。「ちょっと、これ見てよ〜」と、監督がたまたま目の前にいた筆者に差し出して見せてくれた『四字熟語の穴埋め問題』の解答用紙には、いわゆる“珍回答”がいくつも並んでいた。言うまでもなく、一緒にお腹を抱えて笑わせていただいた。「面白い子だなぁ」それが、高橋祥平選手の最初の印象だったことを、今でも忘れていない。そんなピッチ外での一幕の一方で、同監督は、彼の話をするたびに「サッカーのポテンシャルがものすごく高い」と、賛辞を惜しまなかったこともまた、はっきりと記憶している。

その言葉は、確かなものだと言えよう。U-16世代から昨年のロンドンオリンピック代表候補にいたるまで常に各世代代表に選ばれ続けている事実が証明する通り、少年時から能力の高さは指導者たちに認められ続けている。2009年、高校3年生になったばかりの高橋は、ユース所属ながらトップチームのキャンプに帯同し、当時新任した高木琢也監督の評価を得ると、いきなり開幕スタメン、フル出場を果たした。17歳4カ月8日での開幕戦先発は、当時のJリーグ新記録を更新し話題となった。

その後、10年シーズンからは川勝良一元監督の下で徹底的に鍛えられた。サイドバック、センターバック、さらにはボランチでの起用も求められ、その都度悩みもしたが、最後にはそれぞれで指揮官の要求に適ったプレーを見せ、着実に対応ポジションを増やしていった。おそらく、同指揮官が率いた約2年半のチームの中で、最も成長した選手と言っても過言ではないだろう。特に昨季、チーム全体の得点力向上のため、監督から積極的なシュートを求められると、攻撃大好きな高橋は「1試合1本は打とうと思ってます」と、機を見て遠距離からもどんどん狙っていった。加えて元々のヘディング力も奏功し、終わってみればチーム堂々2位の6ゴールを記録。DFながら、貴重な得点源としても欠かせぬ戦力だった。

また、プロ入り4年間で、精神的にも飛躍的に成長を遂げていることが、後輩の言葉からも伝わってくる。同じユース出身の今季ルーキー前田直輝(東京V)は、高橋を心から慕っている。
「去年、(ユース選手だったが)トップの練習に出させてもらって、なかなか上手くいかなくて落ち込んでた時も、『俺もそうだったから気にしなくて大丈夫だよ』と、励ましてくれました。サッカーについてもいろいろ話してくれて、『相手をリスペクトしろ。何があっても絶対に人のせいにしないで自分のせいだって認めろ』と言われ、本当に責任感が強くて尊敬できる選手だなと思いました」
おそらく、その責任感や後輩や仲間を労る重要性を教えてくれたひとりが、16歳から公私にわたり可愛がってもらったという土屋征夫(現:甲府)ではないだろか。2011年のvs岡山戦、センターバックとして出場していた高橋は、相手のCKの際、負傷治療のためピッチを出た。最大のピンチの場面でピッチを離れた。その行動は、「センターバックとしてあり得ない」土屋の逆鱗に触れた。「その通りだと思いました。たしかにセンターバックがいなかったら誰が守るんだ?って話になっちゃう」。以後、高橋のプレーには、確実に責任感が備わっていったように思う。
「(バウルさんは)あの人がいればチームが成り立つ、っていうほど本当に器のデカイ人。僕もそういう人間になりたいです」
念願のJ1挑戦。新天地・大宮でもらった背番号は『17』。ほかでもない、東京V時の土屋の背番号である。この番号を背負うことへの思い入れは、おそらく相当のものがあるに違いない。

これから大宮でも多くの尊敬すべき先輩や仲間と出会い、たくさんのことを学んで肥やしにしていくことと思います。積み重ねていく経験と持ち前のサッカー能力、そして“愛すべき”キャラをフルに生かし、"大宮の顔"と言われるスケールの大きな選手になっていただきたいと思います。逸話の増加も、大いに期待しています!

以上

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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
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2013.02.14 Reported by 上岡真里江
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