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【ニューカマー・レコメンド】サポーターを魅了したひたむきさ:矢野貴章(新潟→名古屋)(13.02.13)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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矢野の移籍は新潟サポーターにとっては衝撃的だった。ただ、悔やむ声以上に「頑張ってもう一花咲かせて」と、励ましを込めて送り出す声が多かった。それだけ、サポーターから愛された選手だった。

常にゴールに向かって全力疾走。ピンチのときは最前線から全力でゴール前の守備に走り、防いだ後はとって返して前線へ。新潟に在籍したのは2006年からドイツ・SCフライブルクに移籍する2010年8月までと、フライブルクから復帰した2012年の合計5シーズン半。その中で最多得点は2009年の8点。ストライカーと表現されるような大量得点は挙げていない。テクニカルで華麗なシュートを放ったわけでもない。スタイルは泥臭く、全力。ひたむきな姿がサポーターの心をわしづかみにした。

それは人間性にも表れていた。自らが通うヨガ教室が経営難に陥ると、オーナーを買って出て教室を存続させた。フライブルクに移籍してからも続けていた。サポーターの4歳の少女から寄せられた似顔絵を見て、笑顔で言った。「本当にうれしいですよ。4歳だったら多分、似顔絵を書くのはほとんど初めてでしょう。それが僕なのだから。光栄ですよ」。

口数は多くはない。行動も派手ではない。ただ、さりげなく気持ちには気持ちでしっかりと応える。そんな大人な立ち振る舞いを、サポーターは十分に理解していた。だから名古屋への移籍も「もう一花」だった。フライブルクから昨年、新潟に復帰。2得点に終わり、スタメン出場の機会も減少した。それでも矢野の人気は衰えることはなかった。実力を発揮できずに苦しんでいても、腐ることなく這い上がろうとする姿は、かつてピッチで見せたひたむきさとリンクしていたからだった。

「新潟は第二の故郷」と言うほど、矢野は新潟という土地、クラブを愛していた。移籍の決断を下すまでの悩みも小さいものではなかったはず。それでも、自身の可能性にかけた。第二の故郷に対する恩返しは結果で示すこと。それを新潟サポーターも望んでいる。

以上

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2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
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2013.02.12 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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