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【ニューカマー・レコメンド】年齢とは無関係の決定力を持つ天性の点取り屋:高原直泰(清水→東京V)(13.02.10)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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かつての日本のエース・高原直泰の実績や経歴について多くを説明する必要はないだろう。それよりも東京Vサポーターが気になっているのは、彼が「ゴールを量産する力を残しているのか?」という1点ではないだろうか。

昨年の高原は、一昨年(2011年)に比べて出場時間が激減し、公式戦20試合に出場して(フル出場は0)わずか1得点。これでは心配になるのも無理はない。ただ、昨年の場合は、アフシン ゴトビ監督との相性という問題が大きかった。一昨年の時点からゴトビ監督の求める1トップの仕事と、高原のプレースタイルが合わないため、高原がウィングとして起用された試合などもあり、けっして本来の力を発揮できていたわけではない。それでも11年は、土壇場での劇的なゴールなども含めて公式戦で9得点を挙げ、健在ぶりを示した。だが昨年は、監督の考え方とのギャップが増し、お互いの信頼関係が揺らいでしまった面もあって、出場時間が723分(フル出場8試合分)のみ。これでは経験豊富な彼も、本領を発揮することはできなかった。

ただし、そんな中でも第8節・F東京戦(4/28 味スタ)では、2人の退場者が出て9人で戦う中、67分から出場した高原が貴重なカウンターのチャンスから冷静にドリブルでボールを運び、ここしかないというラストパスで高木俊幸の決勝ゴールをアシスト。ここぞという大事な場面での勝負強さに衰えがないことを示した。練習中の彼のプレーを見ていても、シュートの精度やゴール前での引き出しの多さは、確実に他のFW陣を上回っていた。

本人も、清水を離れることが決まったときに、「年齢っていうものはそんなに関係ないっていうところを見せないといけない」と強い口調で語っている。スピードや切れが全盛期に比べれば多少落ちているのは否定できないだろう。しかし、経験やさまざまな戦術・環境への対応力は確実に増している。“決定力”やゴール前の落ち着きという最大の武器にも衰えはない。高原の特徴を存分に生かすようなサッカーさえすれば、彼はしっかりと答えを出してくれるはずだ。

以上

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2013.02.08 Reported by 南間健治
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