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【松田直樹メモリアル新春ドリームマッチ群馬2013 群馬県出身Jリーガー vs Naoki Friends】レポート:松田直樹に捧げる8ゴール!「群馬県出身Jリーガー」と「Naoki Friends」の対戦は4−4のドロー。MVPは、アディショナルタイム弾のゴン中山!(13.01.21)

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2011年8月に急性心筋梗塞によって天国へと旅立った元日本代表DF松田直樹の追悼試合「松田直樹メモリアル新春ドリームマッチ群馬」が20日、出身地である群馬県の正田スタで開催された。小島伸幸ら「群馬県出身Jリーガー」 VS 中田英寿、中山雅史ら「Naoki Friends」のゲームは、改修後の正田スタ新記録となる1万120人がスタンドを埋め尽くす超満員の中でキックオフ。「松田直樹」の名のもとに集まった多くの選手たちがゴールを果敢に狙いスタンドを沸かせた。試合は後半アディショナルタイムに中山雅史が同点ゴールを決めて4−4のドローで終えた。

中田英寿、前園真聖、久保竜彦、中山雅史ら豪華メンバーが名を連ねた「Naoki Friends」は前日に公開練習を実施、松田直樹に勝利を届けるべくゲームに挑んだ。だが、そんな彼らの出ばなをくじいたのは、「群馬県出身Jリーガー」のフレッシュなパフォーマンスだった。「群馬県出身Jリーガー」は3分、カウンターから高田保則が切り込みラストパス。それを樹森大介が決めて先制に成功すると、34分には佐田聡太郎、38分には真下佐登史が追加点を奪い0−3。中田英寿を中心とした「Naoki Friends」はボールこそ支配するものの、青木剛らが固める最終ラインを突破することができなかった。名波浩は「現役があれだけいたらキツい(笑)。フィジカルサッカーをやられたらかなわない」と苦笑いだった。

3点のリードを許した「Naoki Friends」は後半、メンバーを一新。前園真聖を司令塔に前線には安永聡太郎、中盤には福西崇史らがピッチに立ち、反撃の狼煙を上げる。52分に福西崇史がペナルティアーク付近から技ありのシュートを決めると、60分には安永聡太郎が豪快なダイビングヘッドで追撃する。「前半、中田さんが怒っていたので、これ以上怒らせないように頑張った(笑)」(安永聡太郎)。その後、1点を許したものの75分には佐藤由紀彦がゴールを奪い、スコアは3−4。「Naoki Friends」の反撃にスタンドも沸き上がっていく。

そして残り10分、メインスタンドの観客の視線がピッチサイドに立つ一人の男に注がれる。昨年末に引退を発表した中山雅史。大歓声を受けてピッチに入った中山雅史は観客の大声援をエネルギーに躍動していく。そしてアディショナルタイムの91分、安永聡太郎からのスルーパスをペナルティーエリア内で受けると左足で泥臭く押しこんで同点弾。千両役者のゴールによってメモリアルゲームは締めくくられた。MVPに選ばれた中山雅史は「味方と敵のサポートがあって(笑)ゴールを決めることができた。ファンの気持ちに応えるようなプレーをしたかった」とエンターテイナーぶりを発揮した。

新春ドリームマッチは多くのファン、そして選手の協力によって盛り上がりをみせた。試合後のセレモニ―では松田直樹の姉・真紀さんが「直樹はいまも皆さんの心に中に生き続けていると思います。直樹の死を通じて、一人でも多くの人が命の大切さについて考えてくれれば嬉しく思います」とスタンドのファンへ語りかけた。「群馬県出身Jリーガー」の監督をつとめたGK小島伸幸は「松田直樹という素晴らしい選手をみんなが思い出してくれたと思う。彼の死がスポーツ環境を考えるきっかけになっているし、サッカーに関わる人間として今後もこのようなイベントに協力したい」と語った。松田直樹メモリアルゲームは、サッカーの魅力と命の大切さを伝えて、その幕を閉じた。

以上

2013.01.21 Reported by 伊藤寿学
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