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ガンバ大阪が2年ぶりとなる準決勝の舞台を前に、士気を高めている。準々決勝・セレッソ大阪戦では、結果的に延長戦の末に勝利を掴み取ったものの、内容的にみれば、特に前半は今年の公式戦において一番の出来ともいえる内容で、敵を圧倒。観戦者を十分に魅了する攻撃サッカーを示した。その原動力となったのが、1年を通して課題とされてきた『守備』における連動がスムーズにいったこと。そこが整理されたことで、攻撃への仕掛けという面でもより連動性が高まり、人とボールを細かく繋いだパスサッカーに今季最高というべきリズムを見出した。また、その中で、特に前半は全くといっていいほどイージーなミスが出なかったことは、この一戦への集中力を示していたとも言える。後半に入り、失点をしたシーンのみ、唯一、隙を付かれた格好となったが、追いつかれてからも慌てず、自分たちのスタイルを崩さずに戦い切れたこと、勝ち切った事実は、選手たちの『勝利』への思いを示すものだった。
その勢いのままに挑む準決勝・鹿島アントラーズ戦。会場となるエコパスタジアムは、2年前。3連覇を目指して挑んだ同大会において、今年と同じく準決勝の舞台となったスタジアムだ。その際は、清水エスパルスに0−3と完敗したが、同じ轍を踏む訳にはいかない。鹿島には、今季リーグ戦で1分1敗と一度も勝てていないが、そのリベンジを果たすためにも、また連覇を達成した10年以来となる決勝の舞台に立つためにも、勝利をつかみ取りたい。
ただし、年末の戦いということもあり個々のコンディションは万全と言い難い。毎年のことながら、シーズン終盤からこの時期にかけては、体内に蓄積した疲れが顔を出し始めるからだ。実際、G大阪も例にもれず、今週水曜日のトレーニングの時点ではDF中澤聡太、DF岩下敬輔、MF佐々木勇人が疲労を考慮して別メニューで調整。これを受け、松波正信監督は「よりコンディションを整えるための別調整。明日には合流できると思います」と話したが、そうしたコンディション悪の状態をいかにうまく試合に合わせられるかも、天皇杯では重要になっていくと言えるだろう。加えて、鹿島戦は、エースFWレアンドロがイエローカード累積のため出場停止に。リーグ戦でも途中加入ながらチーム最多の14ゴールを挙げた点取屋の離脱は痛いが、戦いを進めるほど、警告累積による離脱選手が出てくるのも、ある意味、想定内。だと考えれば、例え選手を入れ替えてもチーム力を維持できる選手層、結束力を持ち合わせていることも、勝利を引き寄せるための大きな要因になるはずだ。
そのFWレアンドロの抜けた穴をいかに埋めるかについては、今週いくつかのシステム、組みあわせを試している。それらを見る限り、出場停止明けのMF倉田秋の先発起用が濃厚だと考えれば、準々決勝・C大阪戦のメンバーからFWレアンドロとMF倉田を入れ替え、中盤の選手を前線に並べたゼロトップ的な布陣も考えられるし、FWレアンドロと似たタイプで裏への鋭い飛び出しが特徴のFW阿部浩之を1トップに据えることも考えられる。またその中では、C大阪でも決勝弾を決めた好調のMF家長昭博を先発に据える可能性も高いだろう。最終的には非公開での調整となる27、28日のトレーニングで布陣が確定することになるはずだが、いずれにせよ大事なのは、先発に立った11人が共通理解を持って連動した戦いを展開すること。「ポジションがどこであれ、監督に求められる仕事をチームのために徹底するだけ(MF家長)」との言葉通り、『勝利のために、個の役割を徹底できるかにあるだろう。
周知の通り、来季、J2リーグでの戦いを強いられることが決定しているG大阪。J1リーグ戦終了からしばらくは、いろんな意味で重い空気が漂っていたが、今は目の前の戦い、今年最後の『タイトル』獲得に向けて、選手たちは気持ち新たに前を向いている。またここ5年、連続してACLに出場し、リーグ戦と並行して同じ戦いを戦うことのプラス要素を見出しているからこそ『天皇杯制覇=来年のACLへの出場権獲得』に、並々ならぬ意欲を抱いてもいる。そのためにも是が非でも負けられない鹿島戦。「とにかく、絶対に勝ちたい」と短い言葉に力を込めたDF今野泰幸と同じ思いを全員が背負い、29日、G大阪は鹿島との戦いに挑む。
以上
2012.12.28 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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