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【2012Jユースカップ G大阪 vs 札幌】プレビュー:決勝は青黒と赤黒の対戦に。“らしくない”ガンバは5度目の優勝、札幌は初の全国制覇を目指す。(12.12.23)

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梅津博徳監督は「こんなチームは作りたくなかった」のだと言う。確かにここ最近のG大阪ユースは“ガンバらしく”ない。G大阪はトップもユースも、打ち合いを辞さない攻撃サッカーの伝統がある。17位でJ2降格の憂き目にあったトップも、得点数はJ1最多だった。ユースも夏頃までは似たような“家風”を漂わせていていた。7月14日のプリンスリーグ関西では大阪桐蔭高に7点を奪われ、7月末のクラブユース選手権では広島に2戦で10失点している。今大会の予選リーグも、10月21日の横浜FM戦は3−3という派手な撃ち合いだった。

しかしG大阪は22日の準決勝で、その横浜FMを1−0と完封。さかのぼると11月25日のJユースカップ準々決勝も夏のクラブユース選手権王者・柏レイソルを1失点に抑え、延長・PKで勝ち上がっている。プリンスリーグ関西王者として臨んだ高円宮杯U-18プレミアリーグの参入戦も、1−0と新潟を下して昇格を決めた。つまりG大阪は直近の3試合は“3得点1失点”という、渋い戦跡を残している。

といってもG大阪が極端に守備的な訳ではないし、特殊な戦術を取っている訳でもない。守備の進歩は、やるべきことがしっかり出来ているということに尽きる。内田裕斗は「守備が分厚くなっている」とチームの変化を語る。更に「CBが安定してきて、声掛けも良くなっている。ボランチと連携して二人で挟みに行くなどで、ボールを取れる数が多くなった」と分析する。本屋敷衛、福川和希のCBコンビはチームの強みになっていて、福田浩規、東宏樹の両ボランチも堅い。内田は「超攻撃型SB」を自認する選手だが、その攻め上がりが相手のカウンターを呼ぶ“諸刃の刃”にはなっていない。内田は外、中と自在に切れ込み、チャンスに絡む強みを存分に発揮している。更にG大阪の守備は前からサボらず、漏れがない。出岡大輝、薮内健人の2トップはMF経験者と言うこともあり、位置取りやプレスの意識が高い。11人の連動、献身的な動きがG大阪の堅守を支えている。

G大阪は第20回を迎える同大会で、4度の優勝を誇るJユース王だ。ただ梅津監督は選手として出場した第4回Jユースカップの決勝で、自らのパスミスから決勝点を許し、東京Vに敗れている。(※1分45秒頃のシーン)。梅津監督も選手にその話をしているそうで、同じ長居スタジアムで「その借りを僕たちが返したい」(内田)というのも、ガンバっ子の優しい想いだ。

札幌は昨年5名、今年6名のトップ昇格者を出している有力アカデミーだ。あの広島に走り勝ち、延長の20分で5点を決めた準決勝は、改めて彼らの実力を証明する展開だった。タレントはもちろんだが、チームとしても凄みを増している。決勝はトップに昇格する永坂勇人が警告の累積で不在となるが、もう一人の2年生CB内山裕貴は潰しや跳ね返しだけでなく、組み立てにも才を見せる万能DF。小野能寛、近藤諒大の両SBもボールを持てて、運べるタイプだ。最大の売りはトップ昇格者が3名並ぶ中盤。準決勝の広島戦でもハードプレスに対して臆せず仕掛け、ドリブルやステップで相手を“返り討ち”にしていた。背後のスペースを果敢に突ける國分将と、狭いスペースに顔を出してパスを引き出せる松尾雄斗の2トップも出色。更に相手が疲れた後半には、大型でシュート意識の高い下田康太が出てくる。下田は“スーパーサブ”として、今大会は3試合連続の4得点と絶好調だ。

しかしそんな札幌も、未だに全国タイトルとは無縁。そもそも高校生年代で、北海道のサッカーチームが全国制覇をしたことはない。クラブはもちろん「北海道の歴史を変える」のが彼らの野心だ。

以上
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