本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【2012Jユースカップ 準決勝 G大阪 vs 横浜FM】レポート:G大阪ユース、夏の苦い経験を乗り越え、ファイナリストへ。ファイナルでは『攻撃的堅守』を誓う!(12.12.23)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Jユースカップ準決勝第一試合は、最後まで集中力を切らさなかったガンバ大阪ユースに軍配が上がった。横浜FMユースを相手に、1-0の完封勝利。これでJユースカップ準々決勝、高円宮杯プレミアリーグ参入戦の直近3試合で、僅か1失点。しかも、準々決勝は柏ユースを相手に前半に失点した以降は、延長戦をフルに戦うまで、攻撃力ある柏を封じた。参入戦では後半に退場者を出しながらも、30分以上無失点を続けた。

きっかけは夏だった。7月14日のプリンスリーグ関西1部において、大阪桐蔭にホーム・万博で2-7の大敗を喫した。「失点をしてからズルズルと下がって、立て直せなくなってしまった」とMF徳永裕大が語ったように、音を立てて守備が崩れていった。さらに夏のクラブユース選手権では、グループリーグで広島ユースに、前半のうちに先に3-1のリードを奪うが、その後広島ユースの猛攻に合い、一気に4失点。最終的には5-5の同点となったが、再戦となった決勝トーナメントラウンド16では、1-5の大敗。同じ相手に同じ大会で2試合で10失点を喫し、大会から姿を消した。この経験が選手たちに強烈な危機感を芽生えさせた。

「しっかりと全員で話し合って、悪い流れになっても崩れないように意識するようになった」とMF福田浩規が語れば、徳永も「監督からは攻撃は自由にやっていいと言われています。でも同時に自由の裏には責任があるとも言われています。自分の責任でボールを奪われたら、自分で奪いにいくなど、責任をもってプレーするようになりました」と意識の変化を口にした。この変化は守備をみるみるうちに向上させていく。本屋敷衛と福川和希のセンターバックコンビと、福田と東宏樹のダブルボランチがバランスの取れた距離感と、個々のハードワークを駆使し、中央の守備を安定させると、前線からの連動したプレッシングで相手の自由を奪う守備を披露。

「攻撃的なサッカーをしたい。本当はこういうチームにしたくなかったんですけどね」と、堅守について聞かれたときに、梅津博徳監督はこう答えたが、決して引いてブロックを作って守ったわけではなかった。「とはいえ、いい攻撃をするためにはいい守備が大事ですから」と続けたように、攻撃陣にタレントを擁するチームに前線からの連動した守備、粘り強い守備が生まれたことで、着実に守って、着実に1点は取れるチームになった。

準決勝でも立ち上がりから試合にうまく入りきれなかった横浜FMに対し、FW出岡大輝が高い位置で起点となり、相手ディフェンスラインにプレッシャーを仕掛けると、右MFの小川直毅が果敢に中央に切れ込んで、FW薮内健人と連動し、バイタルエリアを活性化。左MFの徳永はサイドに張って、左に起点を作ったことで、さらに横浜FMのマークを分散させた。
「サイドハーフも中に切れ込んできて、ボランチに負担がかかってしまった」と松橋力蔵監督が語ったように、マークがずれたことで、攻守の要となる喜田拓也と新里涼のダブルボランチが守備に忙殺され、中盤が間延び。それでも何とか耐えていたが、43分にG大阪は、福田の浮き球のパスを受けた徳永が、ゴール前のスペースに入り込んだ出岡にパス。出岡の放ったシュートが勢いよく戻ってきた相手選手の足に当たってゴールイン。結果的にオウンゴールとなったが、それは攻め手を緩めなかったG大阪の粘り強い攻撃がもたらしたものであった。

後半、横浜FMもハーフタイムで修正を施し、ボランチのラインを高くして、反撃に転じたが、一度リズムに乗ったガンバ大阪の守備を切り崩すことは出来なかった。
冒頭で書いたように、最後まで高い集中力を保ち続けたガンバ大阪が、横浜FMを下して、4年ぶりのファイナリストの座を手にした。決勝の相手は札幌ユース。「監督からは『毎試合5点取れ』と言われています。決勝でそうなるようにしたい」(徳永)。最後の試合で『攻撃のG大阪』を見せたい。夏以降に急成長した守備をベースに、有終の美を飾らんと、モチベーションはさらに高まってきている。

以上

2012.12.23 Reported by 安藤隆人
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】