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【2012Jユースカップ 準決勝 G大阪 vs 横浜FM】プレビュー:堅守・G大阪ユース、ダブルボランチが魅力の横浜FMユース。決着の時、来たる!!(12.12.21)

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いよいよJクラブユース日本一を決める大会、Jユースカップも準決勝を迎えた。第一試合は試合会場の万博記念陸上競技場をホームスタジアムとする、G大阪の下部組織・G大阪ユースと、横浜FMユースのJユースの名門対決となった。
Jユースカップ準々決勝後には、共に公式戦を戦った。G大阪ユースは来季の高円宮杯プレミアリーグウエストの参入を懸けた決定戦に、横浜FMユースはプリンスリーグ関東1部に臨んだ。

G大阪ユースは新潟ユースと対戦。左サイドの徳永裕大と右サイドの小川直毅のドリブル突破からのチャンスを軸に、攻勢に出る。中盤では期待の1年生MF井手口陽介が、卓越したセンスと前への推進力で攻撃を活性化。薮内健人と出岡大輝のツートップも果敢に裏を突いて、新潟ユースを攻め込んだ。43分に出岡のゴールで先制するが、63分に井手口が2枚目のイエローカードを受けて退場になってしまった。数的不利となったG大阪だが、ここから本屋敷衛と福川和希の両CB、GK城森康誉を中心にした守備陣が、ゴール前に固い壁を築く。右サイドバックのU-19日本代表DF川口尚紀を起点に、サイドから容赦なく攻めてくる新潟に対し、クロスを身体を張ってブロックし、空中戦でも相手に主導権を与えない。セカンドボールを拾ってからのカウンターも効力を発揮し、最後まで全員が集中力を切らさないまま、新潟をシュート4本に抑えて、1-0の勝利。来季のプレミアリーグウエスト昇格を果たした。井手口は準決勝に出られなくなってしまったが、守備陣が高い集中力を持って守り切ったことで、リズムと自信が出来たことは大きい。準々決勝でも井手口抜きで、日本クラブユース選手権チャンピオンの柏U-18を、延長戦の末のPK戦で下している。この時も柏U-18に延長戦含めた110分間で、シュートを7本しか打たせなかった。準決勝ではこの堅守が、直近の2試合で掴んだリズムをうまく継続していけるかがポイントになるだろう。

横浜FMユースはプリンスリーグ関東1部の最終戦で、首位の桐光学園と対戦。横浜FMは2−1のリードで迎えた74分、チームの大黒柱であるMF喜田拓也が、この日2枚目のイエローカードで退場をしてしまう。攻守において絶対的存在の柱が抜けたが、この危機的状況に松橋力蔵監督は、CBの伊池翼をボランチに上げて、2年生ボランチの新里涼と組ませた。
このダブルボランチがうまくブロックを作り、さらに新里は攻撃的ボランチだが、喜田が抜けたことで、中盤の底で幅広く動いて、鋭い寄せやインタセプトなど、高い守備能力を発揮。「新たな一面を見ることが出来た」と喜田が語った様に、新里が攻守において大きな存在感を放ったことは、チームにとって大きなプラスだった。結果はアディショナルタイムに桐光学園の全身全霊の猛攻を受け、同点ゴールを決められたが、2-2のドローの試合は横浜FMのチーム力の高さを推し量れる試合だった。ただ気になるのが、喜田がこの試合に出場できるかにあるが、横浜FMはこの試合の前に県リーグの試合があり、これに出場すれば、喜田の出場停止が消える可能性がある。いるといないとでは大きな違いがあるし、もし出場できれば、桐光学園戦で大きな成長を見せた新里とのダブルボランチは、大きなストロングポイントとなるだろう。

両チームはグループリーグで対戦している。その時は3-3のドロー。決着をつける時がやってきた。
「いい舞台で対戦が出来る。白黒はっきりとさせたい」(喜田)。

決勝の長居の舞台に立つのはG大阪ユースか、横浜FMユースか。決戦の火蓋は明日切って落とされる。

以上

2012.12.21 Reported by 安藤隆人
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