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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1昇格プレーオフ:準決勝 横浜FC vs 千葉】千葉側プレビュー:「点を取って勝てばいいだけ」の千葉は試合の入り方と先制点奪取がポイント。平常心でいつもどおりの攻守に力を出し尽くす。(12.11.18)

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J1リーグ戦第31節・川崎F戦で敗れ、J2降格圏の16位以下が確定した2009年11月8日。前身の古河電工サッカー部時代から守り続けたトップリーグ1部の座から転落することになったあの日から、千葉はJ1復帰を目標に戦ってきた。だが、J2リーグ初年度の2010年シーズンは4位、2011年シーズンは6位と目標は達成できず、『J2優勝』でのJ1昇格を目指した今季も終わってみれば5位。だが、昨季までは3位以内でなければJ1に昇格できなかったが、今季の千葉にはプレーオフというチャンスが残されている。
「そういう意味(J1自動昇格)では、自分たちは一回死んでいるので。でも、今はここからJ1昇格を取れる力があるかどうかというのが重要で、自分たちだったら力はあると思うし、その力があると断言できる」(MF佐藤勇人)

プレーオフを戦う千葉以外の3チームは最終節までJ1自動昇格の可能性があり、最終節終了時点でプレーオフに臨むことになった。だが、第41節終了時点にJ1自動昇格の望みが潰えた千葉の残念な状況は、他のチームよりも1週間早く「腹をくくってプレーオフを考えてやっているのがプラスになっている」(木山隆之監督)状況に変わった。今の千葉はメンタル面が非常にいい状態にあるのに加え、J2リーグ戦を締めくくった3連勝(7得点&無失点)では攻守両面で選手が適切な距離間で高い連動性を見せた。対戦相手がいい状態ではなかった試合もあるが、相手にお付き合いしなかった点は成長といえる。それでも、DF山口智は「守備が好調に見えた試合でも、ピンチになったところをグッピー(GK岡本昌弘)に助けられたこともあって問題がなかったわけではない。3連勝でいい試合ができたのは先に点が取れたからで、そこがポイント」と気を引き締める。
「勢いがあるし、選手は全体的に経験豊富でプレーのクオリティが高い」(木山監督)横浜FCとの今季の対戦成績(2勝)も試合内容も今はあまり参考にならないことはよく分かっている。11月14日に佐藤勇が「横浜FCの(山口素弘)監督はプレーヤーの時もそうだったけど、すごく頭がよくて切れる人なので、何かしらの秘策を練ってくると思う」と話したように試合の入り方が重要だ。千葉は勝たなければ決勝に進めないが、「点を取りたいからといって最初からイケイケになって、相手にカウンター攻撃で1点取られたら厳しくなる。ピッチに立っている選手が頭を使ってやることが大事」と佐藤勇は話し、「相手の試合の入り方がどうかを見極めて、それをうまく利用したい」と山口智は考えている。

千葉のパスワークを寸断すべく横浜FCは厳しくプレスをかけてくるだろうが、千葉は3連勝で見せたような「いい形でボールを動かしているし、人も動いている」(MF兵働昭弘)攻撃でプレスをかわしたい。中央の守備が堅い千葉に対して横浜FCがどう攻めようとも「相手がどう来ようと自分たちのいいところを出してやらないといけない。ウチは何か大きく変えることもないし、90分が終わった時に勝っていればいいので、チーム全体で考えてやりたい」(山口智)。横浜FCが引き分けでも勝ち上がれるため千葉は不利という見方もあるが、MF佐藤健太郎は「毎試合勝ちたいと思ってやっているし、引き分けでOKと思っていた試合は1つもない」ため、リーグ戦と同じように「普通にやればいい」と話し、2試合連続ゴールのFW藤田祥史は「点を取ればいいだけ」とキッパリ言い切った。

『1点』を争う激戦が予想されるが、スタジアムには多くの千葉サポーターが駆けつけ、ホームゲームとあまり変わらない雰囲気を作って応援してくれるようだ。「先制点が重要だけど、無謀なことはしない。自分たちの力を90分出し尽くせばいい」(木山監督)千葉はサポーターの力強い後押しを受け、平常心でいつもどおりの戦い方をして勝つだけだ。

以上

2012.11.17 Reported by 赤沼圭子
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