今節の注目カードである「J2上位バトル」。サブタイトルも「目指せ!自動昇格圏内!の巻」と記されているように、J1昇格を目指す勝点51の5位大分と勝点53の3位東京Vにとって、上位に踏みとどまり、自動昇格を狙うためには勝点3が必至である。ともに前節、真夏の3連戦の初戦を白星で飾れなかっただけに、「勝たなければいけない戦い」であることは言うまでもない。
前回の対戦(3−1●大分)では、「何も得るものがない敗戦だった」と田坂和昭監督が振り返ったように、90分間東京Vペースで試合が進み、「自分たちのサッカーができなかった」(田坂監督)。何も抵抗できず、完膚なきまでに叩きのめされた悔しさは、選手もサポーターも忘れていないだろう。
それだけではない。Jリーグから受けた融資を完済するために、クラブが県民を対象に1億円の支援金を募って間もない試合であったため、「あんな不甲斐ない試合は許されない。ウチは他のチームとは違う。いろんな人に協力して支援してもらってサッカーができているチームだ。その意味が分からなければ、このチームにいる必要はない」と田坂監督が珍しく怒りを露にした試合であった。
その1億円の支援金も8月19日現在で1億384万4176円が集り、目標を達成した。再びJ1の舞台で戦おうという“県民の熱意の現れ”である。選手はみな「この思いに報いるためには、自分たちの役割はピッチで現すしかない」(高松大樹)との強い気持ちでピッチに立つ。大分にとって今節は勝点3以外が許されない試合なのである。
ただ、直近の2試合を振り返ると、数的有利を生かせなかった北九州戦、数的不利をはね返せなかった水戸戦と、攻守でバランスが崩れ2連敗した。まずは堅守を再構築し、メリハリをつけて攻撃することが必要だ。カウンターなのか、しっかりボールをポゼッションして崩すのか。特に夏場はボールを持たれると、どのチームも自陣でブロックをつくる手堅いサッカーを選択する。リーグNo.1の得点力を誇る東京Vであっても例外ではない。前節のアウェイでの湘南戦では、まずは失点しない戦い方を選び、リスタートからのチャンスをしたたかに得点に結びつけた。
いかにブロックを打ち破るか――。これは両者にとっての課題であり、勝敗を左右するポイントでもある。大分は林丈統、丸谷拓也を、東京Vは柴崎晃誠をはじめ、木島良輔やジミー フランサを獲得するなど補強を行ない、攻撃力を上げた。リーグ終盤戦を前に勢いづけるためには、新戦力の活躍はチームの起爆剤となる。守るより攻める。ガードを堅めるよりも、手数の多い試合をしたいところだ。
以上
2012.08.21 Reported by 柚野真也
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