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【J1:第21節 G大阪 vs C大阪】レポート:土砂降りの雨にさらされた『大阪ダービー』は両者譲らず、ドロー(12.08.12)

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『大阪ダービー』らしく、キックオフ前から両サポーターの熱い声援が飛び交ったこの日の万博記念競技場。その熱を冷まそうとするかのように、小雨だった雨は、開始から15分を過ぎて土砂降りに。視界を遮るほどの強い雨と風によって、一気にスタジアムが悪天候に見舞われる。
 
その天候と同じく、波乱含みの前半。試合のペースは立ち上がりからボールを支配したG大阪が完全に握ったものの、前節で戦列復帰を果たしたばかりのDF加地亮22分にが負傷するアクシデント。代わって7日に移籍加入したばかりのDF岩下敬輔がその右サイドバックのピッチに立つ。だが、急なチャンスにも慌てることなく、落ち着いて試合に入ったDF岩下。積極果敢なパフォーマンスで、最終ラインからチームを盛り上げる。

そんな加速を遮断するように、先制したのはC大阪。立ち上がりから守勢に回る時間帯が長く、前線へのパスもことごとくシャットアウトされていたが、28分。この日初めて生まれたシュートチャンスを、MF枝村匠馬が落ち着いてゴールに収め、先制点を奪い取る。
ビハインドを追いかける状況となったG大阪だが、その後も、失点前と同様に慌てることなく試合を展開。グラウンダーでパスを繋ぐのみならず、ピッチも考慮してか効果的な縦へのクロスを織り交ぜつつ、ゴールに迫る。31分、32分にはその前線のアクションが相手のファウルを誘い、好位置でFKを得るが、キッカーMF遠藤保仁の蹴ったボールはいずれもゴールを捉えられず。前半終了間際に左サイドを攻略しての攻撃も、C大阪の集中力の感じられる守備の前に弾き返されてしまう。

0-1とC大阪リードで迎えた後半。次の1点が試合の流れを左右すると考えられた立ち上がり。そのゴールを奪ったのはC大阪だった。左サイドからDF児玉新がニアサイドにグラウンダーのクロスを送り込むとニアに詰めたのはまたしてもMF枝村。人数的には足りていたはずのG大阪DFのマークをうまく外してゴールを決める。
だが、大阪ダービーでの2点のビハインドにG大阪が黙っているはずはなく、そこから更に攻撃が加速。53分には、前線でのパスワークからMF二川孝広のパスを受けたFWレアンドロが角度のないところからシュート。そのままゴールに吸い込まれたようにも見えたボールをファーサイドでFW佐藤晃大が相手DFのマークを引き連れながらしっかりゴールに押し込み1点を返すと、63分には再びFW佐藤。右サイドで相手DFのパスをカットしたDF岩下がファーサイドへ絶妙のクロス。それを受けたFW佐藤がきっちりとゴールに収めG大阪が同点に追いつく。

一時は2点差となりながらも、アディショナルタイムを含めれば、残り約30分という状況で振り出しに戻ったこの日の大阪ダービー。その展開に、後半途中からは再び降り出した激しい雨をものともせず、両チームの攻防戦は激化。どちらかと言えば、G大阪が攻勢に試合を運ぶものの、C大阪の守備の集中も途切れない。中でもC大阪のGKキム・ジンヒョンは圧巻。78分にはFWレアンドロの強烈なシュートを弾き出すなど、気迫の感じられるパフォーマンスでチームを鼓舞し続ける。そうして両者ともに『勝点3』を目指して走り続けた緊迫した一戦はアディショナルタイム4分でも決着がつかずに2−2で終了。2点のビハインドを負いながら追いつき、勝点1を手にしたG大阪と、2点差を追いつかれ、押し込まれながらもアウェイで勝点1を死守したC大阪。両者にとってその『1』にどんな重みがあるのかは、混戦となりつつある今後の残留争いが教えてくれるに違いない。

以上

2012.08.12 Reported by 高村美砂
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