第6節(4月14日)の対戦では、ホームの浦和が0-2で神戸を下した。だが、神戸は2008年5月に1−1で引き分けて以降、対浦和戦ではホームで負け無し。昨季の開幕戦では当時神戸のポポ(現・浦和)の地を這う弾丸FKで快勝したのは記憶に新しい。その後、東日本大震災の影響でリーグは一時中断したものの、この開幕戦の勝利は神戸にとってクラブ史上初の一桁順位を成し遂げる弾みとなったのは間違いない。また、前年の2010年には、最終節のアウェイ浦和戦で勝利し、神戸は奇跡のJ1残留劇も演じている。苦手意識が無いというよりもむしろ、神戸にとって浦和は浮上のきっかけをつかんできた相手だ。
今季リーグ後半に入って勝ち星から遠ざかっている神戸にとって、今節の浦和戦はACL圏内という目標へのターニングポイントにしたいところだ。
ただ、今の浦和は強い。5月の第9節の横浜FM戦以降負け知らずで、現在3位につけている。元浦和で神戸の正GK徳重健太は「(浦和は)もともと個の力があるチーム。その個の力を生かす戦術がハマり始めている」と評す。前節のF東京戦ではゲームメーカーの柏木陽介を警告累積で欠きながらも、代わりに2シャドーの一角に入った梅崎司が裏へ抜けるスピードやドリブルなど持ち味を生かして得点に絡んだ。試合は引き分けだったものの、選手層の厚さを示すと同時に誰が入ってもパフォーマンスが落ちない安定感を見せつけている。しかも、今節は柏木が戻ってくる。J1通算50得点まであと1点に迫ったマルシオ リシャルデスや原口元気らアタッカー陣がより機能する可能性は高い。前節の名古屋戦で1−5の大敗を喫した神戸にとって、今の浦和は嫌な相手と言わざるを得ない。
しかも、しっかりブロックを組む浦和の守備を崩すのは一筋縄ではいかない。神戸の西野朗監督も「最後をどう崩すか。人をかけて行くのかなど、その辺の判断を整理して臨みたい」と浦和戦のポイントの一つに“ブロック崩し”を挙げている。もう一度、言っておくが今の浦和は強い。
ただ、この浦和戦の翌日に誕生日を迎える野沢拓也が「(今季)2度も同じ相手に負ける訳にはいかない」と言えば、徳重も「2回も負けられない。リベンジです」と神戸側のモチベーションは非常に高い。8月9日に発表された日本代表に選出された伊野波雅彦は「(リーグ)後半になってまだ勝っていない。ケガ人も戻ってきたので、これ以上(上位チームに)離されると厳しくなるので、浦和戦は絶対に勝っておきたい」と闘志を燃やしている。
そして、こう続けた。「浦和は守備の時に引いて、5バックみたいになることもあるけれど、自分の中では打開策もあるので…」。さすがに明言は避けたが、伊野波の中では浦和攻略のイメージができているようだ。
あと1点に迫った神戸のJ1通算600得点を誰が決めるかも注目だが、やはり気になるのは伊野波の秘策。果たしてどんな浦和攻略をみせてくれるのか。答えは明日のホームズスタジアム神戸にある。
以上
2012.08.10 Reported by 白井邦彦
J’s GOALニュース
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