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【J1:第21節 G大阪 vs C大阪】プレビュー:今年2度目の『大阪ダービー』。満員の万博記念競技場が、この夏一番、熱くなる!(12.08.10)

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8日、水曜日に行われたヤマザキナビスコカップ、準々決勝では柏レイソルに2−1で敗れ敗退が決まったが、J1リーグでは前節、大宮アルディージャとのホーム戦に勝利。ホーム・万博記念競技場では4月22日の清水戦以来、実に3ヶ月半ぶりの白星を挙げたガンバ大阪。FWレアンドロによる移籍後初ゴールを含む2発、DF加地亮の戦列復帰、そして先行される厳しい展開を覆す逆転勝ちと、後半戦の巻き返しに向けて手応えを感じられる要素が揃った白星だった。だが、相変わらず苦境に立たされている状況に変わりはない。だからこそ、求められるのは勝点3。特に今節の相手は勝点5差で下位を争うセレッソ大阪となれば、絶対に負けられない戦いであることは言うまでもないだろう。
「大宮戦はいい形で結果が出たが大事なのは次。ダービーに勝って連勝できれば、チーム状態も変わっていく。今年の最初の対戦では負けているし、『ダービー』はファンにとっても特別な戦いになる。この一戦に集中して全員で白星を獲りにいく」(松波正信監督)

そのキーマンのひとりに挙げられるのがDF加地だ。先にも書いた通り、前節の大宮戦がケガからの復帰戦となったDF加地だが、試合後、松波監督を「復帰戦ということで試合感の部分で心配したところもあったが、そのへんはさすがに加地だなと思いました」と唸らせたように、そのパフォーマンスは3ヶ月強ものブランクを全く感じさせないものだった。守備においてはセンターバックやボランチとうまく連携をとりながら相手の攻撃を寄せ付けず、攻めては効果的かつ果敢な攻め上がりで幾度となくチャンスを作り出すなど、90分間を通して圧巻のパフォーマンス。その動きは、個としての輝きを放つだけではなく、チーム全体に安定と勢いの両方をもたらした。
そうしたDF加地のパフォーマンスが今節でも見られれば、当然、攻守の安定感は増す。というより、そのDF加地の戦列復帰も含めて、チームとしての守備に対する自信を取り戻しつつあることは、攻撃を勢いづける大きな力となる。しかも、前線には試合を重ねるごとに調子をあげているFWレアンドロを始め、大宮戦で全ゴールに絡む活躍をみせたFW佐藤晃大、ベテランMF二川孝広や10年にはC大阪でプレーしたMF家長昭博ら、G大阪の攻撃力を確実にパワーアップさせる戦力もいる。唯一、ヤマザキナビスコカップの柏戦で負傷交代となったMF倉田秋の状態が心配だが、「打撲なので腫れが引くかどうかだが、かつて在籍したC大阪との対戦となれば、本人もプレーしたいという意欲は強いでしょう」と松波監督。その言葉からも、出場の可能性は高いだろう。

だが、『大阪ダービー』に特別な思いを抱くのはセレッソ大阪も同じ。しかも今年最初の対戦となったホーム、長居スタジアムでの対戦では、01年以来、11年ぶりにリーグ戦でのホーム戦を制した記憶も、選手には、いいイメージで刻まれている。当時のメンバーのうち、チームの顔だったMF清武弘嗣はドイツ・ニュルンベルクへと移籍し、そのMF清武を含めてMF山口螢、MF扇原貴宏らは五輪を戦っている最中であるため不在。更にDF丸橋祐介、MF黒木聖仁は出場停止と、苦しい台所事情は否めないが、それでも『新エース』への名乗りをあげるべく活躍を示しているFW柿谷曜一朗や元G大阪のFW播戸竜二の存在感は十分。また、7月末に加入が発表されたMFシンプリシオもJ1デビュー戦となった前節のコンサドーレ札幌戦、ヤマザキナビスコカップ・鹿島アントラーズ戦と2試合連続で先発出場を果たし、試合を重ねながらチームにフィットしつつある。また、長居でのダービー戦で決勝ゴールを決めたFWケンペスも、出場停止あけの札幌戦では2ゴールをあげるなど好調が伺える。それらプラス要素を従え、不安なく万博へと乗り込んでくるだろう。

過去のJ1リーグにおける『大阪ダービー』の対戦成績はG大阪が18勝2分9敗。数字的には圧倒的にG大阪が上回るが、近年では少しずつ形勢がC大阪に傾きつつある。実際、昨年のACLラウンド16の対戦ではACL初出場のC大阪が勝利し、またJ1リーグでも長居での一戦はドロー、そして今年3月の戦いではC大阪が勝利している。またスコアとしても、04年には7-1、06年には6−1でG大阪が勝利するなど、圧倒的な強さを見せていたが、近年は1点を争うような僅差の戦いが増えている。そうした歴史において、今年2度目の『大阪ダービー』は不名誉ながらともに残留争いに巻き込まれての対戦となるが、それも含めて、両者にとって負けられない戦いであることに違いはない。

さあ、暑さ募る大阪で、熱い戦いが始まる。当日のチケットはすでに完売。両サポーターもそのプライドに賭けて、熱く火花を散らす準備はできている。

以上

2012.08.10 Reported by 高村美砂
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