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【J2:第27節 京都 vs 鳥取】レポート:激しい守備の鳥取を相手に、駒井善成のうれしい西京極初ゴールで京都が快勝! 連勝を4に伸ばす(12.08.06)

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鳥取は連勝を、そして京都は4連勝をかけたゲームは、駒井善成の西京極初ゴール、2得点の活躍で京都が勝利を飾った。

試合は、鳥取が前線、久保裕一のパートナーに小井手翔太ではなく鶴見聡貴を起用。京都は宮吉拓実の1トップ、中盤に選手を並べるという布陣。
序盤から「守る鳥取」「攻める京都」の図式に。しかし、鳥取は前線、中盤からの猛烈なアプローチで京都の攻撃を寸断にかかった。10分には中盤で奪って久保裕一がシュートにまで持ち込む。もちろん、京都も攻勢を強める。12分には倉貫一毅が中盤でワンツーで抜け出し、宮吉のシュートをお膳立てするなど、連動した攻撃を見せる。

後半、早々にスコアは動く。後半9分、京都のCKを鳥取がクリア。それを処理して福村貴幸が大きく鳥取陣内に蹴り込むと、これを鳥取DFが頭で背後にいるGKにバックパス。それを駒井善成が奪い去り、GKもかわし、無人のゴールに転がし京都が先制。駒井は今季初ゴールで、西京極初得点となった。

この1点で落ち着いた京都は10分後、今度は右CKで工藤浩平がふわりとゴール前に送ったボールを安藤淳が頭で合わせて2点目を挙げる。後半34分には安藤がニアに入り込む工藤にグラウンダーのクロスを送るなど、京都は鳥取陣内へ攻め込む。
そして後半43分、左サイドで駒井がドリブルで仕掛け、前のスペースに入った中村充孝へ送ると、中村がこれをシュート。GKが逆サイドへ弾いたボールを工藤が拾い、中へ。中央の宮吉から、駒井へ渡る。これを駒井がしっかりとゴールに流し込み京都が3点目を挙げる。第13節・甲府戦以来の3得点で勝利を近づけた京都だが落とし穴が待ち受けていた。

後半44分、左サイドに持ち込んだ鳥取・美尾敦が左足で放ったボールが京都ゴールに吸い込まれ京都の無失点の目論見を崩す。この3−1のスコアのまま試合は終了。京都は連勝を4に伸ばした。
敗れた鳥取ではあるが、前線からの積極的で、局面に激しさを持ったアプローチには好感が持てた。「とにかく前向きでボールを奪うことが出来れば」と吉澤英生監督は試合後話したが、それを何とか遂行しようという選手の意志は伝わるものだった。
対して京都はその鳥取の守備を巧みにかいくぐった攻撃が素晴らしく、町田戦からの継続性も感じられた。先制した駒井のゴールについて大木武監督も「偶然のように見えるけれど、彼はああいうところをいつも逃さない。それから、しっかり準備している部分もチームにはありますので、決して偶然だとは思わない」と高く評価し、またチームとしてもいつも狙っていることを明確にした。
狙っているという点では、3点目は中村のシュートのこぼれを決めたもので、最初に拾ったのは工藤だった。左サイドからのシュートに右サイドを走り込んで拾う。ゴール前に走り込んで得点した駒井も素晴らしいプレーだが、こぼれ球を狙っていた工藤もそれ以上に高く評価されてしかるべきだろう。
個人的な思い出で申しわけないが、Jリーグ発足当時、名古屋にゲリー・リネカーという世界的なFWが在籍していたが、彼のプレーを観た筆者の友人が興奮気味に「アイツは味方がシュートした後、絶対にGKに詰めているんだ」とリネカーのすごさを話していた。どこにゴールチャンスが生まれるかわからない。京都の選手にも、それが徹底されていたということだろう。ただそれは、どこに失点の要因が隠れているかもわからない、ということでもある。

京都は4連勝で次節、東京Vとの対戦を迎える(8/12@味スタ)。連勝し、しかも攻撃ではしっかりとした継続性、積み上げが感じられる状態で試合に臨めるのは頼もしい。そして、その状態を作り出したのは他でもない、選手たち自身である。「自分たちで作り上げたサッカー」を存分に東京Vにぶつけてほしい。

以上

2012.08.06 Reported by 武田賢宗
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