「自分たちの力が試される一戦になる」
横浜F・マリノス富澤清太郎が、今節の清水エスパルス戦を前に語気を強くして、そう言った。
前節、敵地でのG大阪戦で4試合ぶりの白星を手にした横浜FMだが、今節はその試合で決勝点をマークした齋藤学と1点目の富澤のゴールを絶品CKでアシストした中村俊輔を欠く。齋藤はロンドンオリンピックに参戦中、中村は累積警告による出場停止のためだ。攻撃の貴重な2ピースを失う状態で、いかにゴールを奪い、勝ち切るか。チームの総合力が問われるゲームである。
対する清水と共通するデータを発見。それは、今季リーグ戦の総得点数が「19」と下から4番目に低い数字であること。お互い得点力不足に深く悩んでいる…。
清水は前節・柏レイソル相手に3−5の乱打戦の末に敗れたが、得点に関して一筋の光が見えた。しかし、続く今週水曜日のヤマザキナビスコカップ準々決勝、対名古屋グランパスで0−1と再び沈黙。闘莉王をFWで起用する奇策を講じ、万全の守備が整わない名古屋に対しても、12本の空砲を打つに留まった。
ただ、「試合のほとんどを我々がコントロールできていたと思います」と会見でアフシン ゴトビ監督が言ったように、最近の試合同様、内容自体は悪いわけではない。
5月26日の横浜FM戦でも、清水はピッチをワイドに使うパス回し、“強さ”際立つ中央の守備で主導権を握りながらも、0−0で終了の笛を聞いた。その対戦も含め、リーグ戦は8試合連続未勝利中(4分4敗)。トンネルを抜け出すには横浜FMと同じく、いかにゴールを奪い、勝ち切るかがテーマだろう。今回、中2日のゲームを迎えるにあたり、温存したと思われる小野伸二、高原直泰の経験値の高さに、まずは期待したいところだ。
一方の横浜FMでは、先のG大阪戦で齋藤の決勝点に絡んだ2人に期待したい。それは前節、途中出場した大黒将志と松本怜。大黒は、G大阪戦の終了間際に、松本怜からのパスを受けると、全盛期を彷彿させる深く鋭い切り返しで、相手DFを抜いてシュート。GKが弾き、こぼれ球を齋藤が詰めた。今節は久々の先発出場が予想され、溜まったうっ憤を爆発してくれそうな予感が漂う。
FW松本怜は前節、90分に途中出場し、わずか5分程のプレーだったにも関わらず、50m5秒7の俊足を飛ばして存在感を示す。裏へ抜け出しGK強襲のシュートも放つなど、試合の流れを変えたという意味では、決勝点を呼んだ遠因になったのかもしれない。
最近、猛暑が続いているが、彼は「最高っす」と歓迎。「後半、暑さでバテてた相手にとって、自分は一番嫌なタイプの選手だと思う。足が速くて、どんどん仕掛けるから。G大阪戦でもそれができた」と笑みを浮かべていた。後半に吹く“トリコロールの疾風”に注目を。
以上
2012.07.27 Reported by 小林智明(インサイド)
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