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【J2:第25節 千葉 vs 甲府】レポート:前回対戦の反省を生かし、守備重視の現実的な戦い方に徹した甲府が3連勝。工夫が足りずに単調な攻撃の千葉が無得点負けで首位から陥落。(12.07.23)

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試合開始から18分のダヴィの先制点までの間、攻め立てたのは千葉。千葉は不在のDF大岩一貴の代わりに右サイドバックにはMF山口慶が入り、7月19日の練習で4−4−2だったシステムは、MF兵働昭弘がトップ下の4−2−3−1。その兵働が左右に自在に動くことで千葉はチャンスを作った。3分、左サイドを突破した兵働の地を這うクロスを甲府のGK荻晃太が抑えきれず、こぼれ球に詰めたFW藤田祥史がシュートを狙うも甲府のDF盛田剛平がブロック。9分には兵働のCKにDF山口智がヘディングで合わせるが、荻がファインセーブ。さらに、10分には右サイド寄りにいた兵働のパスからMF米倉恒貴がペナルティエリアに切り込んでシュートを打つが、ゴールポストに弾かれてノーゴール。千葉にしてみれば、3つの得点機のうちの1つでもモノにしていればと思うところだ。

好守もあって立て続けのピンチを切り抜けた甲府は、MF山本英臣のパスを受けたダヴィがドリブルで千葉のDFの武田英二郎と山口智をかわして左足を振り抜く。前回対戦時の鬱憤を晴らすような鋭いグラウンダーのシュートが決まって、甲府がファーストチャンスで先制した。先制後の甲府はここぞというカウンター攻撃のチャンス以外の場面では、無理に人数をかけて速く攻めることはしなかった。30分頃からは落ち着いてボールを回し、守備ブロックを築きつつプレスをかけ、次第に千葉の選手から自由を奪った。

後半開始早々の兵働のヘディングシュートを皮切りに、後半の立ち上がりはまたもや甲府ゴールを攻め立てた千葉だが、シュートの精度不足で前半ほどの脅威は与えられない。前線にもう1つ起点を作って千葉の前への勢いを削ごうとしたのか、53分に甲府の城福浩監督は新戦力のMFフェルナンジーニョをピッチに入れる。すると55分、今度は千葉の木山隆之監督が新戦力のFWリカルド ロボを入れて打開を図った。だが、前半同様に千葉がボールを保持し、後半だけで8本のシュートを打ってもゴールの枠外か甲府の守備範囲。クロスはペナルティエリアぎりぎりにまで果敢に飛び出した荻にキャッチされることが多かった。74分の山口慶のクロスからのリカルド ロボのヘディングシュート、78分の武田のクロスからのMF田中佑昌のヘディングシュートも荻が対応。終盤にはFW荒田智之を入れてひたすらクロスを上げ続けたが、甲府はDFドウグラスを入れて盛田とともに高さのあるヘディングで跳ね返す。単調なロングボール攻撃は「守りやすかった」(盛田)わけで、木山監督の采配と選手のプレーの選択の判断には疑問が残った。

ある意味、追求している攻撃的な『人もボールも動くムービングフットボール』とは違う守備重視のスタイルで、前回対戦では千葉に奪われた勝点3を奪いにきた甲府。出場停止のMF柏好文に代わって出場したMF石原克哉も守備の貢献度が高く、チーム全体で体を張って千葉の得点を阻止。現実的な戦い方に徹して勝点3を甲府に持ち帰った。

千葉は、米倉が甲府の守備陣について「前回対戦のことがあって、ディフェンスラインの裏のスペースを警戒していた」と話したが、単純に縦に抜け出そうとするのではなく、藤田やFW深井正樹が斜めに走って裏のスペースを突く狙いの動きをしてもパスが出なかった。人と人の間へ入り込む選手の動き、人と人の間を狙うパスが少なく、サイドを変えても足元でつなぐパスか単純なクロスだけでは守備ブロックは崩せない。もっと工夫した攻撃に挑まなければ逆転勝利もできず、首位に立てないし、首位に立ってもその座を守れない。

以上

2012.07.23 Reported by 赤沼圭子
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