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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第25節 草津 vs 町田】プレビュー:草津にとって絶対に負けられないクラブ創立10周年のメモリアルマッチ。13試合未勝利の町田を倒してサポーターに勝利を届けろ!(12.07.21)

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草津には、勝たなければいけない理由がある。今節町田戦は、草津のクラブ創立10周年を記念したスペシャルマッチ。前座試合としてかつて草津でプレーしたOBたちが正田スタに集結し、2010年を最後に現役引退した高田保則氏の引退試合を兼ねたオールスター戦(VS芸能人チーム「ミイラ」)を行う。草津の歴史を築いた選手たちが見守る試合で、負けるわけにはいかない。今節は、10年前に温泉街で生まれたクラブの成長過程を示す試合だ。

草津は前節アウェイで北九州を1対0で下して4試合ぶりの勝利を収めた。後半アディショナルタイムにセットプレーから中村英之がゴールを決めて劇的な勝利。草津は、その勢いを追い風にして今季3度目の連勝を狙う。依然として18位に沈むチームだが、最近9試合は4勝3分2敗とじわじわと勝点を積み上げている。チームのベースになっているのは9試合中7試合を無失点で切り抜けている守備陣だ。中村英之は「安定して守れるようになっている」と手応えを口にする。

ただ逆に奮起が必要なのは攻撃陣だ。最近のチームからは「まずは守備から」「前半を0点で折り返す」といった守備的な言葉が聞かれるが、クラブが長年に渡って追求してきたのはポゼッションをベースにした攻撃的なサッカー。ゴールが奪えないからといって、スケールの小さな戦いをしては、志半ばでチームを去った選手たちに合わせる顔がない。草津は、これまで築き上げてきたスタイルを表現してビジョンを示さなければならない。

今節は、前節でイエローを受けたボランチ松下裕樹と右SB小柳達司が警告累積で出場停止となる。主力2選手を欠くゲームとなるが、目指すサッカーは変わらない。ボランチで出場が予想される在籍8年目の櫻田和樹は「マツさんと同じプレーはできないので、自分らしいプレーで勝利に貢献したい。僕はザスパで選手として成長させてもらったので感謝の気持ちを込めてプレーする」とゲームへ臨む。右SBはいくつかの選択肢が考えられるが、この試合のピッチに立つ選手には闘争心を表現してほしい。

対する町田は、前節も栃木に0対1で惜敗して4連敗となった。現在は13試合連続で白星から遠ざかっている。栃木戦では3バックで臨むなどケガ人とチーム状態を考慮しながら、アルディレス監督の試行錯誤が続いている。草津副島監督は「町田は順位こそ最下位だが、ゲーム支配力は高い。鬼のポゼッションだ」と警戒する。草津は6月9日にアウェイで町田と対戦、数少ない決定機を確実に決めて勝利を収めたが後半は一方的にポゼッションを支配されるなど薄氷の勝利だった。今節もゴール前でのクオリティが勝負を左右するだろう。

町田の選手で注目したいのは、2004、2005年に草津に在籍した酒井良と、2006年にU23から昇格しトップ登録された太田康介のふたりだ。酒井は草津から町田へ移り、太田は横河武蔵野を経て町田へ移籍。ともに苦労を重ねてJ2復帰を果たした。当時草津を去った選手のほとんどが現役引退している中、彼らの努力には敬意を表したい。

草津にとってはクラブの歴史を振り返る意味でも非常に重要な一戦だ。2004年のJFL時代から在籍するチーム最古参プレーヤーであるGK北一真は「クラブの歴史を創ってくれた人たちの前で恥ずかしい試合はできない」と気持ちを引き締める。クラブ創立10周年のメモリアルゲームで、今季J2へ昇格した町田に負けるわけにはいかない。久しぶりに敷島へ集まるOB選手たちへ「勝利の草津節」を贈ることが今ゲームの使命だ。

以上

2012.07.21 Reported by 伊藤寿学
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