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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【Gothia Cup 2012(ゴシアカップ)レポート:7月20日(金)】 (12.07.21)

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◆東京ヴェルディU-16 1-2 IF Elfsborg(IF エルフスボリー)

さすが決勝トーナメントと言うべきか。Gothia Cupラウンド16に進出した東京ヴェルディU-16は、地元・スウェーデンの強豪チーム・IF Elfsborgと対戦。
朝の8時キックオフという慣れない状況もあってか、立ち上がりから相手の鋭い出足の前に後手に回った。開始早々の2分、相手FWのシュートがバーに当たり、その後も高さとスピードのあるツートップをターゲットにしたロングボール攻撃に苦心する。すると26分、東京ヴェルディU-16はミスからカウンターを受け、今大会初めて先制点を奪われる。

今大会初のリードを許して迎えた後半、東京ヴェルディU-16は右サイドバックの安在達弥をFWに置き、今大会初スタメンのFW神谷優太を左サイドハーフに、左サイドハーフだった田代蓮太をボランチに、ボランチの小坂悠登を右サイドバックにシフトチェンジ。
すると、安在の果敢な裏への飛び出しと、神谷の左からのカットイン、田代の中央からの仕掛けが攻撃を一気に活性化。41分にはMF三竿健斗からのパスを受けた安在が抜け出してシュート。これはGKのファインブロックに阻まれる。直後の42分には神谷からDF渡邉太貴とつなぎ、渡邉のマイナスの折り返しを、フリーでMF神山泰一が狙うが、シュートは大きくバーの上を越えて行った。

そして50分、交代出場のFW太田伶のパスを受けた安在が、ドリブルから待望の同点ゴールを叩きこむ。苦しみながらも、ようやく試合を振り出しに戻した東京ヴェルディU-16は、ここからさらに攻め手を強めるが、IF Elfsborgも同様に攻撃の手を強めてきたため、仕合は一進一退の攻防戦となった。

だが、パワーではIF Elfsborgの方が上手だった。よりシンプルにロングボールから、ツートップのパワーとスピードを生かした攻撃を仕掛けてくると、56分にはカウンターからGKとの1対1のピンチを迎えるが、これはGK山下貴矢がスーパーセーブを見せる。しかし、試合終了間際に落とし穴が待っていた。

もうあと数十秒でタイムアップの時を迎えるとき、IF Elfsborgに右CKを与えてしまう。このCKからのヘッドはバーに助けられるが、そのこぼれ球を押し込まれ、万事休す。
センタースポットにボールを置き、キックオフした直後にタイムアップのホイッスル。まさに土壇場で決勝弾を浴び、東京ヴェルディU-16のGothia Cupはラウンド16で幕を閉じた。

「全6試合を戦って、選手たちは本当に成長してくれた。日本では見られないプレーや、生活面での性格など、色んな発見が出来て、非常に意義のある大会だったと思います。この負けをこれから先にどう生かしていくかが大事。もっと成長して、人間的に大きくなってくれたらうれしいと思います」と、菅原智コーチが語った様に、敗れはしたものの、彼等にとって大きな財産を得ることが出来た。

タイムアップの直後、選手たちはがっくりとその場にうなだれた。中には涙を流す選手の姿もあった。初めて参加したこの大会は、選手たちにとって何もかもが初めての経験だった。その中で、試合を重ねるごとに成長をしていった。ベスト16で涙を飲んだが、彼等にとって非常に多くのものを得た大会になったのは間違いない。この敗戦をそれぞれが真摯に受け止め、さらなる成長の糧にしていけるか。彼等の真価はこれから試される。

以上
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