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【J2:第24節 熊本 vs 京都】高木琢也監督(熊本)記者会見コメント(12.07.15)

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●高木琢也監督(熊本):

「試合の内容を話す前に、大きな災害があった中で、今日こうやって無事にゲームができたこと、こういう環境を与えてもらったことに、関係各位の方、熊本の皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。そして、被害者の方にはお見舞いを申し上げます。1日も早い復興を願います。

そういう意味で今日は、特別な、スペシャルなゲームで、選手たちにも『熊本の人たちを代表して戦うんだ』ということをミーティングで伝えて、ゲームの内容に関しては、僕自身はほぼ満足してます。
考えれば、1−0という結果は当然、前半のチャンスを決めきれる、モノにしておけば違った展開になっていたかもしれないですが、それは結果論なので。でも、選手たちには全てにおいて満足してますので、負けた悔しさはありますけれど、特に修正することはなく、次の東京V戦に向けて準備をしていきたい。とにかく今日は我々にとってスペシャルなゲームだったので、勝てなかったのがすごく残念です」

Q:後半に入って京都が中盤の形を変えたことで押し込まれる展開になりましたが、対応した点は?
「修正するというよりも、前半、秋山選手が1アンカーでダイヤモンドの4-4-2という形だったんですけども、後半にチョン・ウヨン選手が出てくるだろうなというはわかっていました。そこで、秋本選手とチョン・ウヨン選手を比べた時に、どちらが球出しが上手いかというと、チョン・ウヨン選手です。彼が入ることによってペースが変わることもわかっていましたが、それに対してはなかなか動けない状況でした。今まではチョン・ウヨン選手は後方でゲームメイクしていますが、今までよりも1ライン前になったということで、直接的にディフェンスラインにダメージを受ける場面が出てくる。それはわかっていましたけども、そこに対して厳しく行くというのがなかなか難しかった。
ただ、その分、駒井選手が代わって前線に速い選手がいなくなった。その辺はプラスマイナス・ゼロではないけど、チョン・ウヨン選手が入ることによってボールは出るが最後の(裏へ)出る選手が減るということ。
(以下、会見室に持ち込んだボードを指しながら)前半は、秋本選手がボールを持っても、背後へのボールはなかった。今日、選手たちに伝えたのは、工藤選手や中村選手、中山選手が持った時には背後があるけど、秋本選手が持った時には逆にプレスバックして潰していきなさいと話しました。それが前半はほぼできていた。
もう1つ言うと、京都の特徴で、ほぼ1/4コートでプレーをしているということ。そこで我々が取ったのは、ワイドのプレーヤーを3枚のDFの横に下げるのではなく、内側へ入れることによって中盤を厚くできるということ。もう1つは、サイドバックが上がっているんですけど、チェンジサイドは今日1回か2回で、大きなチェンジサイドは怖いんですけど、こういう(中央を)経由しながらなので怖くない。そこに対しては対応できるということで、そういうポジショニングで中盤を厚くした。そこに対してはほぼ完璧にできた。ただ、疲れと、京都のクオリティの高さによって少しずつズレが生じてしまった。そこは認めざるを得ないと思いますが、やれたことに関しては間違ってなかったと思いますし、前半はチャンスも作れた。(ボールを)取ってからどういう風に攻めるかということも、練習をして、ミーティングも含めて選手たちはよく頑張ってくれたなと思います」

Q:2人目の交代で西森選手から藤本選手を入れた狙いは?
「ニシ(西森)は非常に良く頑張ってくれてたと思いますけど、疲れもあったのと、(藤本)主税を入れることでちょっと引き締めること。主税を入れてすぐにクオリティを上げて活性化できるということではなかったと思いますが、僕が感じていることを主税に中で伝えてほしかったということ。あとは主税が入ることによって、最低でもボールをキープする、その中で何かしら変化が生まれるかなというのを期待して入れました」

Q:先ほども豪雨の被害についてお話されて、チームも練習に支障が出たかと思いますが、選手たちには具体的にどんな言葉をかけたんでしょうか?
「常日頃から、今もそうですが、我々のチームは厳しい経営状況にあって、たくさんの熊本の人たちに支えられてるということがまずある。そういう方たちに対して、ピッチで、プレーで、勝利で恩返しをしないといけない。それは当たり前のことですけれど、それだけではなくて、現在厳しい状況にある地域や被害者の方達に対して、とにかく皆は、もっと勇気や元気、それからこういうことは初めて言ったんですが、熊本の代表としてプレーをして、何かを与えてほしいという話をしました」

Q:会見でボードを使って説明されるというケースは今まであまりなかったと思いますが、今回そうされた理由は?
「我々がやったことが間違いじゃないということを皆さんにわかってほしいですし、彼らがやったことはすごく難しいことです。イタリア語で言うプロビンチア、我々のような地方のチームでも京都のようなビッグクラブに対してこれだけできるんだということを示してほしい。ああいうクラブに勝つためには必死で頑張らなければいけない。でも頑張れば苦しめることはできますし、そして勝利することだってできる。選手たちの頑張りをこういうところで伝えるのも、自分の役割かなと思いましたので」

以上
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