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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第22節 湘南 vs 松本】反町康治監督(松本)記者会見コメント(12.07.01)

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●反町康治監督(松本):

「こうしたゲームですので、ボールを止めて蹴るとか、ピシッピシッとパスを繋ぐような技量や判断は、やはり差があったかなというのは認めざるを得ないでしょうね。いつも我々はその差を埋めるものを模索してずっと戦ってきている。ひとつは闘志だとか、運動量、切り替えの速さとか、どちらかというとテクニックにあまり触れないところですね。でも今日の前半はそういう部分が欠けていて、自分たちがバルサの選手になったみたいに感じてもらっちゃうといけない。そういう流れだったかなと感じています。後半もあまり変わらなくて、これはもうほとんど決定機がないまま終わるなという試合に限ってこうして決定機が生まれる。サッカーってほんと不思議だなと思う。逆に向こうは決定機が多いが決められない。野澤が止めた時点ですこし風向きが変わったのは間違いないでしょうね。サッカーはそういう肝がいくつもあるので、その肝を越えられるか越えられないかというのがチーム全体の力になるのではないかと。最後は野澤も上がって、そういう点をもぎ取りたいという姿勢が何かしら伝わったのかなと。湘南にとっては非常に痛い(失った)勝点2だと思いますね。これから湘南にお膳立てするためには、ほかのあと20試合、とくに上位には頑張りたいと思います」

Q:アルウィンでの引き分けと今回と、意味合いは違うか。
「そうですね、あのときは連休のなかで湘南が移動してきたので、向こうも疲れていたという感じの試合でした。今日は用意周到に、1週間あったこともあり、我々のウィークも突いてきたし、浮いたボールを使わずにピシッピシッとサイドからボールを回されたりした。やはり、言い方は極端かもしれないが、実力が出た試合だったかと思います。結果は1-1だが、ちょっと帰りのバスのなかでは暗くなっちゃうようなイメージですかね。だから今日のほうが、チームとしてはより出来あがってきていて、余裕のある試合運びを湘南さんはしてきたかなと思っています」

Q:前回対戦ではいなかった岩上選手については。
「まず祐三がこのチームに入ったのは非常に大きいプラスだと思いますね。そういうスカウティングを積極的にやっている甲斐もあり、特別指定からうまく滑りこんで来てくれたので、我々の試合に出てくるのはちょっと嫌だったが、セットプレーのキッカーとしてもロングスローも、映像で見せていたが映像以上に飛んだのでみんな頭の上を通っていましたが(笑)。出てくる可能性はあると思っていたので準備はしていたが、祐三のよさはゲームのなかでは少なからず出たのではないかと思います。これから頑張ってもらいたいと思います」

Q:後半戦の1試合目というなかで、今日の引き分けを、上位との対戦という意味も含めて、どのように受け止めているか。
我々にとってはほとんど上位陣ですけどね(笑)。ここで2つ続けて負けて帰るよりも、粘り強く最後に追いついたのは週明けのトレーニング、または明日練習試合をしますが、プラスの材料であることは間違いない。選手も後半やり切ったという感じはあるし、そうした姿勢をなんとか最初から出せればいいかなと感じてる。やっとエンジン――この2試合そうだが、我々は早い時間にあまり点は取れないが最初エンジンをかけてここまで来たチームなので、もっとエンジンをかけるのを早くしなければいけないでしょうね。

Q:新加入や控えの選手の力量差は感じられるか。
「そんなに層の厚いチームではないので、競争しながら勝ち上がっていくしかない。怪我人が少しずつ出始めてきてまた戦力になっているのはプラスに捉えたい」

Q:チャレンジの気持ちで松本に行かれたと思うが、前半戦を終えて。
「ビデオを何試合か見て、何がベストウェイなのかを探すのに時間がかかったのは正直あると思います。それとやはり、JFLとJリーグは当たり前のように違うので、ほとんどJリーグでゲームチャンスの少ない選手の集合体ですから、文句だけは言うという、文句を言ってるからここにいるんだろという言い方になるかもしれないが、そういう選手もたくさんいる。しかも最初から30人近く、3チームぐらいできるので、思った以上に束ねるというか同じ方向を向かせるには時間がかかりました。試合をやっていくうちにみんな同じ方向を向けるようになって、いわゆる手応え、最初は暗中模索のところがどんどん握れてきてチームとして出来あがってきたかなというのは実感してます。ただちょっとこの2試合はよくないので、もうちょっとやらなければいけないとは思っていますけど。ひらたく言えば、いまの選手の力ではよくやっているという言い方になるかもしれません。絶え間なく動くこと、戦術的な意識をしっかり持ってやるというところまでやっと辿り着いてきた」

Q:アウェイで4勝、ホームで2勝しかしていないが、このアンバランスをどうするか。
「それが分かればホームで全部勝ってるわけで。たくさんいつも応援に来ていただいているのにほんとに残念としか言いようがない。つぎはヴェルディ、ぜひともいい戦いをしたいですね。勝点3を早く取れるようになればもっともっとお客さんが来てくれると思うので、努力してやりたいと思います」

Q:中盤にユン選手が入って3試合目。小松憲太選手との比較について。
「憲太とユンはちょっとタイプが違うんですけども。もう少しゲームを主導して入りたいというのもあるところはあると思いますね。もちろん憲太はボール奪取の力とか絶え間なく動いてディフェンスの貢献度が非常に高いんですけど、攻撃となると少し簡単にボールを失ってしまう傾向にあるので。やはりもう一つ上の段階を目指すというのもチームとして考えていると。そういう話は小松にもこれから話をしてやっていかなければいけないと思いますね。それがやはりひとつ上に行くための方策であるとも考えています」

Q:今日ユンソンヨル選手が入った中盤にどのような評価をしていますか。
「ユンもオリンピックに行く(ハン)グギョン同様にしっかりとしたプレーが出来るようになってきましたし。グギョンもよかったですね。結果的には京都のチョン・ウヨンを抜いていってしまうんですからね。ユンはまだまだ足りないところもありますけど、ゲーム体力も付いてきましたし、これから後半戦を戦っていく上で重要な存在であることは間違いないですね」

Q:後半盛り返したのは見事だが、両サイドを相当高く張って3バック左右に開かせる。でもあれはとてもじゃないけど試合の頭からはできないという感じですか。
「やはりどこかで、うちは先制されたら裏返すことができないのでどうしても守備から入る。ミーティングでもやはり守備の話も当然しますしね。まだちょっと実力的にそこまで行かないという実情があると思いますね。今日の場合はコバショウ(古林)にしても薫(高山)にしても高い位置を取って何回か仕掛けるタイプの選手なんで。やはりそこのポジショニングをしっかり取らないといけないので。そこから出て行くとなると労力と時間が掛かりますよね。逆にああいうふうに割り切ると向こうが今度下がってきますからね、薫とコバショウが。そうなってくると今度はこっちが高く行けるんで。それは本当に得点の経過とかボールのポゼッションの力とかに大きく左右されるでしょうね。我々の場合は最初からああいうような形をしていたら、薫が元気だったらもっと精度が上がってゴールしているシーンもあるかもしれませんしね。我々の実情を考えた場合にはあれが限界値かなと。それと飯田を上げたのでやはり飯田に引っ張られることはありましたからね。6対5みたいな感じに前線で最後なったところがありましたけどね」

Q:それなら最初もっとはっきり守備で入ってどこかで勝負をかけるようなやり方をしないと、前半はきれいにサイドをやろうとしすぎたのかなと思いますけど。
「それがエンジンなんですよね。ちょっと掛からないのと、誰にも人間限界がありますからね。今日も一生懸命やっているんですよ。本当に自分の力を100%一生懸命出してあれですから、そう言われちゃうと謝るしかないんですけど。ちょっと両サイドの1対1を見ていると簡単にペナルティエリアに入られちゃいますからね。でもそれは最初にも話しましたけど、我々はその集合体で戦っているわけであって、そこのウィークのところを消すために他の方策も取っていますし。長い目で見てください」

Q:でも後半よく盛り返しましたよね。
「最後向こうももう少し、東美(下村)を入れましたけど、今日は後ろのサブがいないんですよね。山口は何したかわかんないけど、もう一人居ればたぶんもう少し最後のところ締めくくれるんじゃないかなと思いましたけどね。いないのがかなり響いたんじゃないかなと感じましたけどね。でも何回か最後オープンプレーからピシッと入れたかったですけどね」

以上
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