今シーズンのJリーグヤマザキナビスコカップの予選リーグも最終節を迎える。Aグループは4チームが決勝トーナメント進出の可能性を残してこの日を迎えることになったが、その候補たち2チームずつの直接対決でその決着がつくことになった。
そのうちユアテックスタジアム仙台で開催される仙台vs磐田はこの大会に於ける“因縁のカード”といえる。この2チームは2008年末のJ1・J2入れ替え戦や2010年J1開幕戦など節目の試合での因縁もあるのだが、Jリーグヤマザキナビスコカップに限っても大きな意味を持つカードだ。実はここ2年、この二者はトーナメントで激突しているのである。
ただし、2010年の準々決勝でも、2011年の2回戦でも、ホーム&アウェイの戦いの末に勝ったのは磐田だった。仙台の手倉森誠監督は今年のこの一戦に向けて準備する前に「三度目の正直を果たそう」とチームに呼びかけたというが、今度の対決を終えたときに次のラウンドに駒を進めるのはどちらになるだろうか。
両チームとも先週末と今週末のJ1第15・16節にはさまれたこの試合で、決勝トーナメント進出とともに、リーグ戦に向けても弾みをつけるための結果を必要としている。
引き分け以上で決勝トーナメント進出が確実となる磐田は、負けたとしても他会場の結果次第では抜け出すことができるが、リーグ戦で連敗中の流れをこの一戦で断ち切りたいところ。連勝中はエース・前田遼一を中心とした攻撃の爆発力で勢いに乗っていたが、連敗中は守備が安定感を欠いている。先週末のJ1第15節名古屋戦ではGK八田直樹が負傷で退くアクシデントも経験し、守備陣はここが踏ん張りどころだ。名古屋戦で後を受け、Jリーグヤマザキナビスコカップでは既に出場経験を持つ竹重安希彦らが敵地で粘り強く守り、リーグ戦の出場停止から帰ってくる山田大記たち攻撃陣の復活を待ちたい。
仙台の方は、決勝トーナメント進出のためには勝利あるのみ、という条件だ。磐田が今季のJ1第5節のように守備重視で試合に入ってきたとしても、それをこじ開けてゴールを奪わなければならない。23日のJ1第15節浦和戦では守りを固める浦和に手こずったこともあり、三日間の準備期間でも攻撃を立て直す必要がある。6日の広島戦で2得点した中原貴之や、16日のJ1第14節札幌戦で2得点した柳沢敦といったFW陣が調子を上げてきた。それに加え、J1第5節の顔合わせで終了間際に得点したウイルソンがリーグ戦の出場停止から、昨年の磐田戦で2戦2得点という相性の良さを誇る赤嶺真吾が負傷から、それぞれ復帰してきた。ニューヒーロー候補の武藤雄樹や奥埜博亮も合わせ、指揮官が磐田の守備を破るために、どの組み合わせを“勝負の一手”としてピッチに送りこむのかに注目だ。
決勝トーナメント進出をかけた大一番では、先発メンバー選考や途中交代でさまざまな駆け引きが繰り広げられる。そのなかでも「自分たちのスタイルを出せれば勝つ可能性が高まる」(赤嶺)という信念のもと、両チームは因縁の対決に挑む。
以上
2012.06.26 Reported by 板垣晴朗
J’s GOALニュース
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