中断明けの第14節は、思うような結果が出ていない強豪同士の対戦となった。開幕ダッシュに失敗した鹿島は、試行錯誤を繰り返してきた戦い方がここ最近でようやく固まりつつある。順位も10位にまで上がってきたが「目標はここじゃない」(小笠原満男)。中断前にふたつ続けて並んだ白星をどこまで連続できるかが上位進出のポイントになるだろう。ただ、中田浩二ら、これまで戦線を離脱していた負傷者も徐々に戻り、陣容はほぼ万全の状態になった。戦い方が定まり、メンバーも揃うようになれば自ずと成績も付いてくる。
対照的なのが名古屋。ダニルソン、中村直志、磯村亮太、吉村圭司と主力・準主力の選手に怪我人が相次いでいる。さらに、玉田圭司も負傷し、今節の出場は微妙な状態だ。さらにさらに、12日にオーストラリア代表として日本代表と対戦したケネディ(試合には不出場)も様子を見ながらの起用になると思われる。ベストな布陣からは程遠いため、ストイコビッチ監督はさまざまな選手を試したようだ。ここ5試合で1勝4敗と不調が続くだけに、なんとしても勝利でリスタートしたいところだろう。
とはいえ、どんなメンバーを組もうと名古屋が[4-3-3]で来ることに変わりはないはずだ。鹿島のジョルジーニョ監督は、相手のそうした出方を想定して、ある程度のイメージを選手に植え付けたと思われる。木曜の非公開練習では、試合期間が空いたことから選手の集中力を呼び覚まし、ピッチでの状態を確かめたようだ。
これまでの対戦では、MFが4枚の鹿島に対し名古屋は3枚。そのため大きなスペースが広がる中盤を、鹿島が支配する展開が多かった。しかし、勝負は中盤で決まるわけではない。ケネディを筆頭とする名古屋がその高さを発揮し、3トップが得点を重ねれば、いくら中盤を支配しても勝負には勝てない。そのため、持ち味が違う両チームの対戦は、一瞬にして流れが変わることが多い。例え大差がついた試合でも、90分の試合がどちらか一方のチームに片寄ることはなく、必ず自分たちの流れを掴む時間帯があるのだ。
ただ、昨季までパスを主体としていた鹿島の中盤は、遠藤康とドゥトラが組むことでドリブルに特長がある二人が並ぶようになった。そのため、もしかしたら、いままでとは少し違う展開があるかもしれない。怪我人が少ないということは、ベンチの顔ぶれにも影響を与える。大迫勇也、本山雅志という試合の状況を変えられる選手が控えていることは、鹿島にとって有利に働くはずだ。
以上
2012.06.15 Reported by 田中滋
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