前節、強豪・千葉を相手についに今季3勝目を手にした岐阜。この勝利はとてつもなく大きな意味を持つ。3連敗で迎えたこの試合、岐阜は攻撃力の高い千葉に対し、守備陣が奮闘。特に服部年宏と李漢宰のベテランダブルボランチが、大きな存在感を放った。
前線とDFラインとの距離感を意識し、中盤をコンパクトにすると、巧みなチャレンジ&カバーで、相手に強烈なプレスを仕掛けて自由を奪う。そして36分にゴール前の混戦からFW佐藤洸一が決勝点。最後まで守備の集中を切らさなかった岐阜は、大きな勝点3を手にした。
危機感が表れた試合だった。この勝利の立役者となったダブルボランチは、普段からチームの現状に強烈な危機感を持っている2人。
「もっと一人一人が危機感を持たないと、取り返しのつかないことになってしまう。他人事ではなく、全員が考え方を変えてやっていかないといけない。必死さを出さないといけない」(服部)。
「個々が自分が何とかするんだという気持ちを持たないと、この状況から出ることは出来ない」(李)。
彼らがまさに『有言実行』をした。これまでの試合も彼らは『有言実行』をしていた。しかし、この試合はそれが一番出た試合だった。大事なのは、このベテラン2人が示した姿勢が、チーム全体に伝染し、共有できるか。これを明らかにするのが、この愛媛との一戦だ。
愛媛は前節の岡山戦は1-1のドロー。だが、愛媛も千葉同様に攻撃力が高く、岐阜は先制されると非常に苦しい展開になるだろう。注意すべきはFW有田光希。神戸から愛媛にやってきた若きストライカーは、ここに来て持ち前の決定力を惜しみなく発揮している。彼は新潟県の北越高校時代、驚異の得点力を誇っていた。彼が高校3年生の時のプリンスリーグ北信越では、怒涛のゴールラッシュでダントツ得点王に輝くなど、ゴール前のセンスはずば抜けていた。今、その能力を存分に発揮し、チームナンバーワンの8得点をマーク。アタッキングエリアで多彩な動きを持つ彼には細心の注意を払わなければならない。
さらに左サイドのチャンスメーカー・前野貴徳を中心に、エースをバックアップする体制も整っている。岐阜としては苦戦が予想されるが、この試合も中盤をコンパクトに保ち、ボールホルダーに対してしっかりとプレスに行けるか。奪ったボールを素早く前線に繋いで、ビルドアップからバイタルエリアに厚みを加えられるか。千葉戦勝利のシナリオが遂行されれば、勝機はぐっと高まる。
果たして、勢いに乗って、岐阜が今季初の連勝を飾ることが出来るのか。それとも愛媛の若きエースを中心にした攻撃に押し切られるのか。岐阜の今後を占う重要な一戦に注目だ。
以上
2012.06.08 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
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