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【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 鹿島】レポート:ワンチャンスをものにした鹿島が、新潟の機動力を交わして公式戦3連勝(12.06.07)

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鹿島が1-0で新潟を下し、予選リーグBグループの2位をキープし、決勝トーナメント進出に前進した。後半41分、途中出場の本山雅志のクロスを、同じく途中出場の大迫勇也がヘディングで決めた。
新潟は、序盤は素早いプレスでリズムを作ったが、攻撃の連動性で詰めを欠き無得点。上野展裕監督代行の下での公式戦初勝利はならなかった。

鹿島・ジョルジーニョ監督の落ち着き払った表情が、余裕の勝利をうかがわせた。「全員がチームの一員として働く気持ちを持っていた」。指揮官の脳裏にあったのは決勝点のシーン。後半41分、遠藤康からパスを受けた本山が右サイドを突破。スピードを落とさずに放り込んだクロスに、大迫がぴったりのタイミングでのヘディングで押し込む。

ジョルジーニョ監督は、本山のクロスを「手で投げたような精度」とたたえ、大迫のヘディングを「ヘリコプターのように空中で止まって決めた」と絶賛した。ともに途中からピッチに入った。大迫は後半17分、本山は後半33分。それまで決して劣勢だったわけではない。ただ、前線からプレスをかけ、人数をかけてボールを奪いに来る新潟の守備に手を焼いていた。多彩なポジショニングを見せる相手の司令塔のミシェウを捕まえ切れなかった。

後半、募り始めていた閉塞感を打開するために、早めに交代選手を投入した。大迫と同時に山村和也もピッチに入り、センターバックへ。小笠原満男がベンチに下がり、センターバックでスタメン出場していた青木剛が本来のボランチに移った。相手の起点を潰し、攻守の切り替えを速くすることで、流れを引き寄せた。

結果的に90分間トータルでは、鹿島のペース。「今日は手堅くいった試合」。西大伍が言うように、相手の出方に左右されない力強さが勝利のベースにあった。

新潟はプレーの精度を欠いたことで、長所を生かしきれなかった。立ち上がりから積極的にボールを奪いにいった。藤田征也、田中亜土夢の両サイドハーフがゴール前のスペースを狙った。ただ、そこからの詰めが甘かった。

シュート数はわずか4本。前戦のリーグ戦第13節柏戦の15本から3分の1以下に激減した。バイタルエリアに入ってもパスコース探し、ペナルティーエリアでヒールパスを出してカットされる、などシュートチャンスで消極的なプレーが目立った。

「自分たちの形をもう少し作れたはず」。上野監督代行は言う。黒崎久志前監督の辞任後、高い位置からボールを奪い、そこから人数をかけて攻めるスタイルを徹底させてきた。選手たちにもその意識はあったが、本番では正確性がいまひとつ。

攻撃では、シャドーとダミーの動きで味方を引き出すはずのブルーノ ロペスが機能せず、簡単にボールを失った。失点シーンも警戒していたカウンターから。中央に人数がいたにも関わらず、寄せの甘さから簡単にヘディングを許した。攻め切れなかったケースの修正、対応の未整備が目立った内容だった。

鹿島は5試合消化して2位。予選リーグ突破に向けて自力でできることは果たしてきた。新潟は4試合で3位。決勝トーナメント進出の可能性はわずかながら残っている。鹿島はさらなる上積み、新潟はスタイルの整備が今後のテーマになる。

以上

2012.06.07 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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