●城福浩監督(甲府):
「ゴールデンウィークの最終週の前までは、なかなか勝点3は得られなくても内容では見失うものはなかったが、京都に負けて、次の熊本戦で引き分けて周囲が急速にネガティブになった。そういう状況でもこのチームのサポーターは温かく応援してくれた、チームのこと、クラブのことを考えてくれていると感じた1週間でした。彼らに応えるために勝点3を取りたかったし、今日の勝点3はサポーターに捧げたい」
Q:ゴールシーン以外の評価は?
「3ゲーム前までは不本意な引き分けがいくつかあったが、悪いゲームはやっていなかった。直近の2試合は受け入れがたい結果と内容だったので、もう一度自分たちがやろうとしてきたこと、ベーシックな部分に取り組み直したのが今週でした。攻守の切り替えのところであったりゴールに向かう姿勢であったり、ゴールを守る姿勢であったり、テクニカルな部分、戦術的な部分ではなくて、プレーとしてのベーシックなところはある程度表現できたと思う。ただ、3点目、4点目を取れなかったという意味では満足はしていない」
Q:ドウグラスが点を決めてベンチに駆け寄ってきたが、あの瞬間をどう噛みしめたのか?
「それだけ苦しい1週間をこのチームは過ごしたということ。勝利で跳ね返すしかない。周りはネガティブな要素を含んでいました。このチームは勝つしかない。そういう想いで戦った。そういう気持ちの表れだと思います」
Q:山本をボランチで起用して現れた現象は?
「彼はアグレッシブな守備ができる選手なので、中盤でブロックを敷いて隙を作らない守備をやるべき時もあるが、このチームが目指している攻守においてアグレッシブなサッカーという意味では、彼が中盤にいてできた。ただ、ボール回しが目指すような、相手を翻弄するようにできたかというと、彼の問題だけではなくアグレッシブさを引き換えに少しそこは距離感が遠かった気がする。今日はそのクオリティを述べるよりも大事なものがあって、そこはみんなが大事にしてくれた」
以上