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【ヤマザキナビスコカップ 川崎F vs 浦和】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(12.05.16)

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●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「3−0で勝利した試合という事で、話がしやすいと思います。今日、我々は勝利に値するプレーができたと思います。危険な攻撃が出せていたと思います。今日のゲームは非常に選手のポジショニングがピッチの上でバランスよく取れていたと思いますし、後ろから攻撃を組み立てるにあたり、1トップ2シャドーあるいはサイドの選手にいいボールが供給できたと思います。

過去の影響からか、我々はまだ1点とってからの進め方が、良くない。今日のゲームも1点とってから何かをするつもりがあったのか、ゲームをどう進めればいいのか迷ったのかわかりませんが、非常に残りの10分位思ったようなプレーができませんでした。

後半、川崎Fは中村選手、矢島選手と危険な選手を交代で入れて、前に前にプレッシャーを掛けてきましたが、相手の攻撃を比較的ニュートラルにできていたと思います。そうした中で前半に引き続きこちらも攻撃を仕掛けられたと思います。

今日は非常に質の高い走りができたゲームだったと思います。しかしながらうちの何人かの選手はもっと視野を広げなければならないかなと思います。ボールを持って3人くらいの選手がフリーで走っているにもかかわらず、相手がケアしている1人の選手が走ったところにパスを出して取られていたところがあった。そこはもっと視野を広げる。あるいはボールを持ったところでいい選択をするようなところは改善しなければならないと思います。今日良かったところは今後継続するとして、悪かった点は反省して次に繋げなければならない。まだまだやることがあります。

中2日で土曜日に清水戦が待っています。こういったゲームの後は危険です。選手たちは我々はなんでもできると思いがちになりますが、監督としては地に足をつけて、次の試合も今日のようなゲームができるかどうか。今日のようなゲームができるように私は仕向けなければならないと思います。その中で我々が今日のようなゲームが清水戦でできるかどうか。そこのところは土曜日にどうなっているのかは試合後にわかるとおもいますが、我々としては中2日でいい準備をして行かなければならないと思います。

今日のゲームは真ん中だったり外からだったり、バリエーションの多い攻撃の形を出せたと思います。ただ、足りない部分がある。それはゲームの中で時々落ち着かなくなってしまうところ。もっとゲームというものを我々は落ち着いて進めて行かなければならない。まだまだバタバタしている時間帯が時折見られる。そういった意味で今日の良い所を継続していく。そしてバタバタしているような部分を落ち着いて進める。そうした改善をすることがいいゲームをすることにつながると思います。

我々はここまで5ヶ月やってき中で、いまのこの状態にあるのは決して悪くないと思う。ただ私自身が目指すゲームというのは、もっといいものを目指しています。そこに向けて我々は努力して行かなければなりません。非常にポジティブに捉えられるのは、リーグ戦であれ、ナビスコカップであれ、チームがしっかりとまとまって、勝利したいという気持ちを強く持って毎試合毎試合戦っている。それは前向きに捉えられます。そういった気持を強く持って今後も戦って行きたいですし、今後もハードワークしていきたいです。今日も長く話してしまいました。すみません。ありがとう」

Q:1点取った後悪い展開が続いていたのですが、改善出来る目処が立ったのでしょうか?
「今日は比較的1点を取った後いつもよりは長くいいものが出た試合でした。ただ、前半の最後7分〜8分くらいは、上手く行かなくなってしまいました。そういったものというのは過去の影響があるのかなと。1点とって、取ったら守ってという心理が働いてしまうのかもしれません。そういった部分で我々はそこを改善するためにはやはりゲームをコントロールする選手がそういった部分を改善できるようにピッチの中でプレーするのがひとつの解決策になるのかなと思います。

客観的に見ていると面白い現象だと思いますが、1点を取った後に特にゲームを作っていく選手がボールを受けたがらなかったり、あるいは非常に積極的ではないパスの選択肢、横だったりバックパスだったり、そういったプレーが顕著に見られるんですが、そういったことというのは、練習の中で選手にも働きかけていますし、ミーティングでも話していますが、そういった部分というのはまだ改善できていません。1点を取った後にどうゲームを進めるのか。心理的な要素が強いのだとおもいますが、そういった部分は改善すべき点だと思っています。

ピッチに立っている選手がボールをもらうことを怖がるようなことがあるのはいけない。ピッチに立つ全員がどの場面でもボールを受けられるよう準備をしていなければならないですし、ボールを受ける意思を示さないとならないと思います。

今日私が非常にハッピーだったのは(原口)元気のプレーでした。彼はボールを受けてドリブルだけでなく、非常にディフェンスのところにも走って貢献していましたし、オフザボールのところの動きでもいい動き出しができていました。まだまだ私が思う彼のもっといいプレーはまだまだ上のところにありますが、ただ、彼は今日のプレーでは一歩前進してくれたものを見せてくれたと思います。そのことに関して私はすごく嬉しいです。元気に関しては、タレントのあるポテンシャルの高い選手であると私は評価してます。ただ彼が一流のサッカー選手であるというにはまだ私はそこまで来ていないと思います。彼がプロのサッカーの世界で生き残っていくためには、やはりもっともっとやらなければならないことはあると思いますし、ただ私自身が嬉しいと思ったのは、その方向性に向かって一歩前進してくれたことは嬉しかったです。また長くなってしまいました。サッカーの話は私は永遠に続けられます」

Q:川崎Fに勝利した気持ちを率直に伺いたいのと、風間監督率いる川崎Fと対戦してみて、今までとの違いを感じたところは?
「もちろん私は長く川崎Fには勝っていませんでしたが、今日の勝利が嬉しいことに変わりはありませんし、うれしい気持ちは他のゲームに勝った時と同じだと捉えています。前監督の相馬さんはS級ライセンスの最後の研修で、私が率いていた広島に来て、私の練習を見たということがありました。新しく来られた風間さんも、二人とも私は素晴らしい監督だと思っています。その新しい監督の風間さんがどうチームを変えているのか、という事に関しては、私自身、違うチームの監督としてそれにコメントする立場にありません。私が話せるのは自分のチームのことだけです。

彼は就任して日が浅いですから、2週間で何か大きく物事を変えるというのはサッカーの世界では私はできないと思います。サッカーの世界では難しいと思います。サッカーの指導者は魔法使いではないので、短期間で何かを変えられるというのは私は難しいと思います。

メディアの方々は1試合1試合で評価されるので、それは書かなければならないと思いますが、それはみなさんの仕事だと思います。ただ監督の仕事というのは長期的なスパンで物事を考えています。たとえば初戦の広島戦に大敗すると、大敗だと書かれるでしょうし、そのあと2勝したら風間監督は素晴らしいと。でもそのあとにまた負けたらどうしたんだと言われるんだろうし。メディアの方々はもちろん1試合1試合で評価して書かなければならないでしょうけれど、監督というのはやはりたとえば5試合負けたとしてもその後にいいものが来る、という事をある程度考えながらチームを作っていくものです。指導者は、3ヶ月、6ヶ月、あるいは1年、あるいは2年という長いスパンで物事を考えながらチームを作っていくものであると。

一人の指導者というものを評価するには、私はある程度長いスパンでみなければならないと思います。3年とか4年とか、そういった期間、その国のトップリーグを率いて、その上でその指導者がどうかという事で評価すべきだと思います。それが正しい評価の仕方なのかなと思います。もちろん、みなさんは日々何かを書かなければならないと思います。読者の方は明日読むものがほしがりますので、その場面での評価もしなければならないとは思いますが。メディアの方々も私は一人の指導者が何を目指しているのか。どういう事をやろうとしているのか。そういうものをひとつの勝ち負けだけではなくて、長いスパンで評価できるようになったらメディアに私は賞賛の言葉を述べたいと思います。そうした価値観で物事が見られるようになったと。5連敗しても、このチームは必ず良くなるはずだという見方が出来る方がいたら、私はいいなと思います。5試合負けた5連敗目に、次の15試合に必ず勝つという見方が出来る方がいたら私はスゴいと思います。それは我々指導者も同じですが。3連敗したといってやることを曲げたらダメです。それは私がそう思うだけで、正しいかは別の話です。」

Q:最後に足が釣っていた選手がいたのですが、コンディションの問題か、ゲームの進め方の問題か、あるいはよく走ったと考えるべきなのでしょうか?
「よく観察されていたと思います。それほど私は走っていないと思います。浦和の選手たちはこういったテンポのサッカーに慣れていないのだと思います。以前は後ろの選手は後ろの選手。前の選手は前の選手。後ろから数的優位を作るために前から攻撃を仕掛けてくるというのは以前のサッカーだったらしていなかったと思いますが、以前よりも走ることを求められる中で、慣れていないのかなと。そのへんが我々の選手の問題点なのかなと。高いテンポでのサッカーに慣れていない。

いま、どこのチームでも一人、あるいは一人半くらいの選手は少しディフェンスのところでサボっていてもいい。残りの選手はしっかりディフェンスする。そしてボールを奪えば攻撃に出ていかなければならない。そして攻撃守備、攻撃守備。何回も往復しなければならない。それが多く走れたチームがより有利に進められますし、それが出来る選手が生き残っていく。それができなければ試合に出られない。

ゲームの中でコンスタントにできないのはそこも理由にあげられると思います。そして中2日で迎える土曜日のゲームも、今日のようなテンポの高いサッカーが出来るかどうかは分からないところです。今日出たメンバーも土曜日に出ますから。

峻希も非常に良い物を持っている選手ですが、いいチャンスに顔を出しながらクロスの精度が悪かったりゴールラインを割ってしまったり。ああいうところは、走れる、体力的な部分で余裕があれば、最後のところでもっといい仕事が出来ると思いますが、そこのところで体力的でキツいのがああいう精度を欠く部分になる。

宇賀神は今日の3点目のシュートは非常にGKをみて打ったかなと思います。ラッキーだったと思います。それもサッカーに含まれるものだと思います。もしかしたらこのあとのインタビューで、宇賀神選手はGKを見て打ちましたというかもしれません。サッカーはああいうゴールもあるというのがサッカーです。

また今日も長くなってしまいました。この前の新潟戦で1−1の時も長く話しましたので、勝ったからではありません。サッカーは私の人生そのものですから」

以上
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