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【J2:第12節 湘南 vs 甲府】プレビュー:勝点4差で追う3位甲府と初心で挑む首位湘南。勝点3を巡る攻防は激戦必至(12.05.03)

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開幕以来9戦負けなし、首位を快走していた湘南は、しかしゴールデンウィーク連戦に突入するやホームで水戸に、前節はアウェイで愛媛に相次いで敗れた。こと愛媛戦においては前半、攻撃的な自分たちのよさが鳴りを潜め、2失点を喫して劣勢に立たされた。終盤、セットプレーから大野和成が詰めるも、反撃は1点にとどまった。

「前半は後ろ髪を引かれるようなディフェンスになってしまった」采配の自省を込めつつ、曹貴裁監督は振り返る。今季初黒星を献上した水戸戦を受け、それまでの過去9戦とあわせてディフェンス面を見つめ直していた。そのトライが、特徴である前への推進力に影を落としたようだ。「10回戦って1回負けたことで話した課題が、選手たちにはヘビーになりすぎた」。心理的なマネジメントの難しさを思わずにはいられない。

そのうえで、さらに指揮官は続けている。
「出たメンバーは一生懸命プレーした。下を向く必要はないし、下を向いてはいけない。反省は自分たちでそれぞれしっかり感じ、ホームとアウェイで連敗したことで初心に返るきっかけにしてほしい」

かの愛媛戦を踏まえ、選手たちもまた自らを省みている。「いいところを出せなかった。自分たちから下がったことで相手に勢いを与えてしまった。攻撃は最大の防御と言うように、自分のいいところを出したうえで守備も意識したい」古林将太はそう語り、永木亮太も「とくに前半は引き気味になってしまった。前からガンガン行くうちのスタイルを出していきたい」と、皆一様に学びを活かそうと誓う。勝点は手にできずとも、得られたものは小さくない。自分たち次第で「0」は今後の「3」の引き金になる。

目の前の勝点3を目指す湘南の次なる相手は、現在3位につける甲府だ。前節はホームで福岡と勝点を分け合ったものの、現在勝点4差で首位湘南を追いかける。城福浩監督のもと、ダヴィと高崎寛之の強力2トップを柱に選手たちのストロングポイントが引き出されている印象だ。現状では10ゴールでJ2得点ランキングのトップを走るダヴィの決定力が際立っているが、高崎をはじめ片桐淳至や柏好文、伊東輝悦、山本英臣ら、攻守にわたり個々のポテンシャルは高い。元湘南の永里源気も、前節こそ不発に終わったものの、ここ5試合で4戦スタメンに名乗りを挙げている。

永木は言う。「得点力のあるダヴィをはじめ、甲府は前に力のあるチームなので、しっかりした守備から前へ前へ攻めていきたい。自分たちのスタイルを確立して結果も出せた京都との開幕戦のように、いいゲームの入り方をしたい」。連戦の影響もあるのだろう、前節然り、リフレッシュが図られている甲府のメンバーはベンチを含めて今節も興味深い。

メンバーについては湘南も同様だ。愛媛戦では、相手に対する脅威と選手のコンディション、またチーム内の競争の意味も踏まえたトライのなかで勝点3を奪いに行ったと指揮官は明かしている。敗れこそしたが、試合の入り自体は悪くなく、第9節・東京V戦以降テコ入れを図ったセットプレーでは失点を許していない。毎試合得点は開幕以来続いている。反面、失点の場面では、崩されてはいないもののセカンドボールへの対応や球際で後手を踏んだ。これも初心に通ずる反省点だろう。

あらためて曹監督は言う。
「連敗によって、今後なにがあろうとも自分たちのよさを出すことを継続しようと覚悟ができた。甲府の2トップが強いのはわかっているが、湘南のよさを出すことに集中したい」

勝点は手にできずとも、得られたものは小さくなかった。そう2連敗を振り返ることのできる戦いを今節、ホームのピッチで示したい。

以上

2012.05.02 Reported by 隈元大吾
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