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【J2:第12節 福岡 vs 大分】プレビュー:全ての力を結集して大分を叩け!いま試されるのは「ガムシャラ」な気持ち(12.05.03)

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J1昇格レースを左右する最初の山場と言われる大型連休中の4連戦。まずは上位進出を狙う福岡だが、2戦を終えて手に入れた勝点は1。思うように勝点を重ねられない状況は依然として続いている。今季のJ1昇格争いは、本命なき戦い。その争いは例年以上の混戦が予想され、11節を終えた段階では先の展開についてまだ見えてこないというのが正直なところだ。しかし、序盤戦のつまずきが、その後の戦いに大きな制約となるのは間違いなく、福岡にとっては早急に悪い流れを断ち切ることが求められている。4連戦の残り2試合は、現在5位と好調の大分、組織的なサッカーでJ1昇格を目指す栃木と難敵との対戦が続くが、福岡に必要なのは勝点6以外にない。

さて、福岡は過去2戦で全く別の顔を見せた。チームのナイーヴな面が露呈したのがホームで迎えた東京V戦( /jsgoal_archive/game/2012/20120200030920120427.html )。前への意識を強くして戦う東京Vに対して腰が引けてしまった福岡は、自分たちがやろうとするサッカーを表現できずに完敗。4連戦の大事な初戦を落とした。
そして、強く戦う姿勢を見せたのが中2日で迎えたアウェイの甲府戦( /jsgoal_archive/game/2012/20120200030820120430.html )。疲労の影響が色濃く、必ずしも高いパフォーマンスを発揮できたわけではないが、シンプルに裏を狙ってくる甲府に対し、勇気を持って高いラインを維持。局面では激しくファイトし、ピンチの場面では全員が体を張って勝点1を手に入れた。
福岡にとって問われるのは、この変化が本物かどうかということ。ここまでを振り返ると、自分たちのサッカーを演じる時と、そうでない時の差が大きいのが福岡の問題点。ここで同じことを繰り返してしまうのか、それとも、激しく戦った甲府戦同様の戦い方を引き続き見せられるのか。その結果によって、この試合の結果もちろん、今後の戦いの行方も大きく変わる。

そして大分。ここまで6勝2分3敗で、現在は4戦負けなしと好調を維持している。フォーメーションは3−4−3。高松大樹、森島康仁を擁する強力3トップに加え、中盤が押し上げて作るサイドアタックは強力。守っても無失点試合が6試合と安定感も高い。また、2009年に発覚した経営危機をきっかけに再出発を図ってきたクラブは、経営体質についても徐々に改善。再びJ1の舞台に立つべく、経営、実力ともに体制を整えつつある。
そんな大分も、不思議なことに、今年で3年目を迎えるバトル オブ 九州では、まだ勝ち星がない。前節の熊本戦では、持ち味であるサイドアタックを活かして熊本を攻め込んだが結果はドロー。またも、バトル オブ 九州での勝利はお預けになった。その大分がアウェイで戦う福岡との戦いに、今まで以上に燃えていることは間違いない。2006年にゴール裏をアウェイジャックされて敗れたことはアビスパサポーターにとっては忘れられない出来事だが、チームもサポーターも、その時以上の気持ちで福岡に乗り込んで来ることだろう。言い方によっては、福岡にとっては、これまでで一番難しい試合になるかもしれない。

その試合を、福岡はどう戦うか。戦術的には大分の3バックの両サイドにあるスペースをどのように攻略するかということ。サイドは大分の強みでもあるが、そこでぶつかり合って主導権を握ることで、相手の強みが福岡にとってのチャンスに変わる。
しかし、何よりも優先されるべきは、前述の通り、甲府戦で見せた気持ちの強さを再び発揮することにある。J2に所属する選手たちの間に技術面での差は存在しない。その中で勝負を決するのは、ほんのわずかな部分での差でしかない。相手よりも半歩遠く、半歩速く動けるか。局面の争いを制せるか。ディテールにこだわり、常にあらゆる事態に対応できる注意深さを持てるか。それが勝負を左右する一番の鍵になる。そして、それらを実行するために必要なものが、強い気持ちと冷静さ、そして何事をも恐れない勇気だ。

福岡が現状を脱却するには、もう一度、あらゆる力を結集させることの意味を噛みしめて実行に移す必要がある。勝負の世界に不公平は存在しない。積み重ねた努力に応じた成果は必ず手に入れられるし、逆に努力以上の成果が得られるかもしれない。福岡の現状は、単なる偶然の結果ではなく、チームと、それに関わるあらゆる人たちの力の総和が、まだ足りないことを示している。いま福岡に求められているのは、「ガムシャラ!!今年だから出せる力がある。2012福岡ヂカラ」というスローガンを、福岡に関わる全ての人たちが表現することにある。そういう意味では、迎える大分戦は総力戦。一糸乱れぬスタジアムの一体感で勝利をつかみ取りたい。

以上

2012.05.02 Reported by 中倉一志
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