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【J2:第11節 岡山 vs 草津】レポート:わくわくさせるサッカーで、岡山が草津に快勝。無敗試合をチーム史上初の7戦連続に伸ばす(12.05.01)

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岡山が気持ちよく勝利したゲームだった。FW川又堅碁選手が「今日のシャドー2人、もう満点じゃないですか」と話すように、岡山のシャドー・金民均と関戸健二は質の高い動きでチャンスをもたらし、彼らそれぞれのゴールが勝ちをもたらした。草津は先制点を決められた3分後にいったん追いついたが、後半は、引いてブロックを作る岡山の組織的守備の前にゴールを割ることは出来なかった。

「いい入り方をしてくれた」と岡山・影山雅永監督。前線の2枚とワイドが前節から代わったとはいえ、わずか3日前に熊本でタフなゲームを戦ったチームとは思えない動きだった。立ち上がりから短くボールをつないで好機を作り続け、草津は自陣内からなかなか出られない。金民均のキープ力は抜群で、後方からのフィードにも前まで持ち込み、関戸健二は、たとえば服部公太とのしゃれたワンツーや、前にぴたっとつける正確なパスなど、状況に合わせた意思のある動きを見せる。

草津も2トップのリンコンと小林竜樹、サイドハーフの熊林親吾、林勇介、また両サイドバックの上がりも絡んでペナルティーエリア内に入るシーンを作ったが、単発に終わった。
先制点が生まれたのは、このままゴールがなければゲームがどう傾くかわからない状況だったかもしれない前半27分。DF植田龍仁朗のFKを金民均が相手DF、さらにGK北一真を交わしてゴールにおさめる。連戦中の体調管理について「(ゲームして)ご飯食べて寝て終わりです(笑)。チームでもケアしてくれるし、自分でもやってます」と話していた植田は、前節も足元のテクニックで貢献したが、ハードスケジュールでいっそう冴えるようだ。

しかしその3分後、草津は熊林、右サイドバック保崎淳、林とつないだボールをリンコンが決めて追いつく。草津はそのままラインを高くキープし、パスをつなぐ中からリンコンの個人技も飛び出したが、岡山の守備陣がここで踏ん張った。そして43分、岡山の関戸がハーフウェイライン付近で相手のミスを突いてボールを奪い、ドリブルで一気に前線に駆け上がる。DF2人を引きつけ、交わして決めたルーキーのJ初ゴールは、華麗だった。「ピッチが濡れていたので、低いボールをと思っていました。相手のプレスがなく、そのまま入った感じで、運が半分です」(関戸)。

草津が返した1点がなければワンサイドゲームの印象が強かったかもしれない。ここで草津が意地を見せ、さらに後半初めからゴールへの意欲を前面に出したことで、反省点ともに岡山は勝利へのプロセスに手応えを感じている。草津はサイドチェンジが少なく、相手陣内で前を向いてボールを受けることが少なかった。「思うように先手先手を取られ、ボールを動かされて、上手く奪える場面を自分たちで作れなかった」と松下裕樹。「後半立ち上がりは自分たちが主導権を握れているようで、持たされて、ブロック作られていた。ああいうところは僕らも見習わないといけないと感じた。岡山の組織だった守備をどう崩すかと考えていた」と櫻田和樹。フラットにゲームを振り返り、サッカーへの謙虚な姿勢を保つ草津の中盤は、やはりファイターである。

岡山はこれで2つの引き分けを挟んで7戦負けなし。3月に22位だったチームは、4月中無敗で好調を維持している。守備面は「チームとして各ポジションの役割が明確になり、誰が出てもオートマティックに動ける」と影山監督。攻撃面ではゴールをもっと増やしたいところだが、「FWとして点を取り続けないと、チームも勝たないし上にもあがれない」という川又堅碁をはじめ、コンディションのいい中野裕太、復活のチアゴと、攻撃陣も全員体制でゴールを積み重ねたい。

以上

2012.05.01 Reported by 尾原千明
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