●松田浩監督(栃木):
「選手は最後までよくやってくれたと思いますが、山形さんのほうが最終的には強かったんじゃないかなというような試合だったと思います」
Q:後半は中盤ぐらいまでは攻めているシーンも見られましたが、どんなところがハマったんでしょうか?
「得点というのは、ミスが起こらないとなかなか起こらないことであって、そういう意味では、ちょっとエアポケットみたいなところが山形の守備陣にできたというところを、うまく突けたということだと思います。そのあとゲームが支配できたのは、やっぱりサイドチェンジですね。前半からやろうとしていたことなんですけれども、前半は山形さんのほうがよくできてて、後半、ようやく準備したことができたというか、そういうことだと思います。(どうしてそうなったのか?)意識があったか、なかったかということ。練習でできたことをやろうよと思い出したというか。なぜ前半、あれだけ準備してきたのにできなかったかというのがちょっと。中に入ると忘れちゃうとか、視野が狭いとかいうことかもしれないですけど、ついつい近くしかボールの出しどころを探さなかったというか。後半はそれができたということは、事前に見ておいたとか、周りの声があったとか、一つの答えじゃないと思いますけど、いずれにしても揺さぶることができたということだと思います」
Q:今日はパウリーニョ選手が出場停止、サビア選手も怪我で、かなり苦しい展開も予想されましたが、ベンチ入りメンバーも17人というなかで、力を出しきれたという気持ちが強いのか、このメンバーでもうちょっとやれるはずという気持ちが強いのか、どちらですか?
「確かに、今言われた2人のブラジル人がいないというのは、総力戦になったときにこういう結果になった遠因にはなるかなとは思いますけれども、ただ、いないことはもうわかっていたわけだから。選手もすごく悔しい思いをしていると思うんですね。いなくても、あそこまで戦えたわけだから。で、最後のディテールのところで失点してしまったというところは、多分、今思えば防げた失点だとみんな思っていると思うので、ただそれができなかった悔しさというのは、みんな持っていると思うので、次はこういう試合を最低でも引き分け、そして逆転につなげるということに、どうやったらできるかというところの課題に自分自身取り組んでやっていくだけですね。やれたとかやれないとかいうことだけで終わっていたのでは、どうしようもないので」
Q:立ち上がりがもったいないように見えましたが、押し込まれたのはどのような要因がありますか?
「それはやっぱり、相手に迫力があったということじゃないですか? 本当に最初は、すごく迫力のある攻撃にさらされた感じだったんですけれども、その最初だけで、あとは自分たちが彼らの攻撃をコントロールできたと思います。でもそこで失点はしてないので、もったいないというより、逆に助かったなという感じです」
Q:今日は怪我人続出というなかで、ディフェンスラインのうち2人は本職がミッドフィールダーという構成になりましたが、90分戦ってみての4バックの評価をお願いします。
「荒堀もよくやったと思いますね。サイドバックとして初先発で、準備期間も今回は短かったし、そのなかで本当によくやってくれたと思いますね。チャ ヨンファンに関しても、強力な3トップを相手に、最後のところは競り負けたところがありましたけど、それまではパーフェクトな仕事をしてくれたという意味で、非常に頼もしかったですね。なかなか本職で組めないですけど、組織として前のほうの守備もよく頑張ってくれているので彼らも助けられていると思うし、彼らもやるべきこと、できることを一生懸命やってくれているので、今日負けたんですけど、サポーターのみなさんも最後まですごいエールをいただいて、僕らも絶対に弱音を吐かずに、連戦ですけどやっていかなきゃいけないなと気持ちを新たにしたところです」
以上