◎ロアッソくんアウェイ遠征同行記:《前編》/《中編》
さて、この日の(ロアッソくん的)メインイベントである「ゆるキャラ100m走」に向け、彼が待ち合わせ場所に少し遅れてきた理由について「盛り上げるための準備に時間がかかった」と前編で書いた。
諸事情により、結果的に当日のレースでは実現されなかったが、ロアッソくんが「自発的に」考案していたプランが、愛媛FC側の想定の範囲を超えた結構大掛かりなものだったというのも、その理由のひとつかもしれない(ちなみに、そのことをこっそり私に教えてくれたときの彼の表情は、確かに落胆していた)。それがどんなプランだったのか、ここで具体的に触れてしまうと実際に目にした時のインパクトが軽減される恐れがあるので、それはいずれ披露される日を楽しみにしておいていただこう。
スタジアムに到着したロアッソくん、早速広場へと足を向け、愛媛・熊本の両サポーターと交流。オーレくんやたま媛ちゃん、伊予柑太、一平くんらと一緒に――一部の熊本サポーターが“モフザイル”と称している―― “恒例の”アトラクションを見せ、記念撮影に応じたり、あろうことかたま媛ちゃんにキスしてしまってオーレくんの逆鱗に触れたりと、いつも通りの“悪ゴロ”(熊本弁で「やんちゃ者」の意味)ぶりを発揮。
肝心のレースでは、スタートダッシュを決めたものの伊予柑太の仕込んだ人参に目が眩んで足を止めてしまい、またしても優勝はオーレくんにさらわれる格好となったが(詳細は、試合当日のフォトニュースをご参照ください)、スタジアムを盛り上げるという役目はきっちり果たした。
試合中はメインスタンドにおとなしく座って観戦している様子が記者席からも目に入り、敗れこそしなかったが結果は引き分けで、「応援に行ったアウェイゲームで勝っていない」という記録を断つことは叶わなかった。
それでも、ロアッソくんはアウェイに行くことをやめない。諸事情により全部は行けないけれど。
「残念だったけど…、じゃこ天もおいしかったし、やっぱり来て良かったよ。もちろん月末の大分(4/30@大銀ド)にも行くよ! アウェイで勝って、選手たちと一緒にゴール裏に挨拶に行きたいからね」
16時頃ニンジニアスタジアムを出て、熊本に帰り着いたのは23時過ぎ。0泊2日のハードな遠征だったが、ロアッソくんのプロ意識とクラブへの愛情をひしひしと感じた旅だった。
以上
2012.04.25 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】熊本:ロアッソくんアウェイ遠征同行記(後編)(12.04.25)
スタジアム前の広場で、サポーターのリクエストに応えてダンスを披露するマスコットたち
「ゆるキャラ100m走」では好スタートを切ったロアッソくん
30mを過ぎてから独走状態に入ったが…
50mを過ぎてニンジンに目が眩み…
一平くんと激突。その間にオーレくんがトップに。ところでパンツのお尻の部分、破けてるよ(笑)
自身は先週乗ったので、担架は一平くんに譲りました