本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第8節 湘南 vs 横浜FC】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(12.04.15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●曹貴裁監督(湘南):

「今日はありがとうございました。毎度になりますが、神奈川ダービーということで、たくさんのお客さんにこの競技場に来ていただいて感謝しています。
90分全体で言うと、いい時間、悪い時間帯が交互に訪れるような、ジェットコースターみたいな展開でしたが、最後までサポーターに声援していただいたことが今日の勝点3に繋がったと思います。今日の試合に臨むにあたり、ホームゲームを連続でできるので、このまえ以上に自分たちらしさを見せなければいけないという話をした。 彼ららしさというのはグラウンドのなか、ピッチで見せてはいるが、彼ららしくないところも『らしい』というふうにしていかなければ今後いけないなと思っています。試合の展開とか流れとか、そういうところを含めて考えられるようになってもらいたいが、僕の指導力不足でなかなかそうはいかず…(会場笑)。なんと言っていいかわからないので、皆さんの質問をお待ちします(笑)」

Q:今日はミスが多く、90分間、湘南のリズムを掴めていなかった印象ですが。
「我々はボールのポゼッション率を上げるためのトレーニングはしていない。ゴールに向かうためにどうしたらいいかということなので、やはり縦パスを入れると当然横パスよりもミスの確率は増える。その意味でのミスはたしかに多かったが、チームを構築するうえで方向性としては湘南スタイルはそれなので、それをやっていこうということだから、僕自身はあまり気にならなかった。たしかにおっしゃるように、3-1になったあととかも、イージーなんだけどちょっといいことをやろうとし過ぎて相手につかまったりそういうところもまだある。それは練習でも口を酸っぱくして言っているが、なかなか言うことを聞いてくれず、という感じです」

Q:2009年は7勝1敗、今季は7勝1分ですが。
「首位というと横綱相撲で最後15分ボールを動かして相手をきりきり舞いさせる力はうちにはまだない。そういう意味で1戦1戦、戦う姿勢を持ち続けるしかこのあともないと思っています。ただ成功体験を積むためにはやっぱり全力でプレーすること、それをやるのは僕はそんなに悪いことだとは思わない。ゲームの流れを読んでこういう時間帯をどうこうという話をいまからやり過ぎてしまうと彼らのエネルギーを殺ぐようなことにもなると思っている。そのへんは僕がやるのではなく選手がやると思っていますから、選手によく考えろという話はさっきしてきました」

Q:高山選手が入れて得点者が11人になりましたが。
「そうですね、いつになったら入れてくれるのやらって感じでしたけど。ヘディングシュートで取るとは思いませんでした。でもあれは鎌田がいいかたちで3バックが攻撃参加して取った点なので、湘南らしいかなという感じはします」

Q:例えばボールを奪いに行くときに、最初の3試合は人数を掛けてガンガン行っていた。ところがこの2、3試合でボールを奪いに行くときにとても落ち着いている。チェイスに行く、次でボールを取ることをみんなイメージし始めている。攻撃でも人とボールがより上手く動いているからスペースを上手く攻略できている。そういう意味ではとても伸びていると思うが。
「おっしゃるように開幕戦とかそのあとも、選手も未体験のゾーンでやっていくことなので、モチベーションもフルだし、正直怖さを知らないという部分をシンプルに出させたということになります。当然いま我々の位置とか相手の分析とかで、『湘南のウィークポイントは』とか『湘南のストロングポイントは』という話を相手は絶対してくる。僕はそれをしてくる前に、前から行くなよと言ってしまうのは本末転倒だと思っていた。やはりボールに対してボール中心にプレッシャーを掛け、それに対してやられてから、やられたのは何故かということを考えて、選手が応用編をやれるほうがチームとして、もしくは個人としての成長があるんじゃないかと。これはちょっと育成的な概念もあると思うが、そういうふうに進めてはいるつもりです。たしかに僕のなかではもうちょっとと思うところもありますが、とくに後ろの3人やサイドハーフの行き方はやっと大人になってきたかなという感じはします。ただそれで大人としての何も起こさないような、波がないようなサッカーをするつもりはない。大人のサッカーに入りながら、そういう自分たちのよさを磨いていくかたちで今後も続けていこうと。おっしゃるように、それを言われて思ったんですよ、今日90分で足が攣ってオールアウトになっている選手はいたかなと思うと、あまりそうも思わなかった」

Q:さっき山口監督が『湘南は若い選手が自信を持って戦っている』と言っていたが。
「でもヨーロッパだとこの歳はもうみんな主力ですから。日本の教育のことも含めて、この歳が若いと言われることがもしかしたらいまの日本のレベルを表しているかもしれない、生意気な言い方になりますが。いま出ている若い選手に僕は、元気があるとか勢いがあるとかじゃなく、お前たちはこういうことが出来て当たり前で、それ以上、それ以上というふうに自分で求めないと『それなり』で終わっちゃうよという話をよくする。僕はヨーロッパのサッカー、ドイツとか好きなので、彼らのパフォーマンスとうちのパフォーマンスを比べれば、技術うんぬんの問題だけじゃなくて非常にまだ差があるなと。いい意味でも悪い意味でも思います」

Q:3バックでやってるときにやはり難しいのがサイドの選手がいつどのタイミングで上がるか、あるいは下がるかっていうことだと思う。今日見ていると両サイドがほぼ同じ高さで上げ下げの統制が取れている。それから鎌田が出て行く場面、どこで出て行くのか行かないのかというのがすごく出来ているふうに見えますけど、そのへんは監督からあるいはチームとしてはっきりしたオーダーがあるのか。
「3バックには古典的なスタイルの3バックというのもあるが、僕は3人で横68m守らないといけない時間帯と、3人プラス2人、5人で横幅を埋めるかたちのアプローチの仕方を彼らにしている。当然3バックには高さだけじゃなくスピードも要求される。そういった選手たちがうちにはたくさんいるので、そういう選手の特徴を活かすために3バックをやっている。サイドも、例えば古林がクロスを上げるときは高山も入っていけという話もしてます。やはりゴール前に人数が多くないと点の機会は少ないし、ボールを取られたときのことばかりで始めてしまうとうちのよさは消えてしまうし、そのやり方に反論する選手はうちのなかにはいないと思っています。だからそういうエネルギッシュなことも含めて彼らが本気で取り組めるようなやり方を僕のなかでアレンジして提示はしているつもりです」

Q:去年連敗を食らった横浜FC。ダービーにおいて持ち味を出して勝った意味は。
「去年2敗しているし、本当にリベンジということも含めて絶対勝とうという話はしましたが、モト(山口監督)が監督になって横浜FCもすごくエネルギッシュになっている印象も受けていた。僕の本音としては勝ち負けもありますが、いいゲームをしたいなと思っていたところがある。そういう意味では横浜FCもクリーンなファイトをされましたし、自分たちもそれを受けないで仕掛けていけたことは、もしかしたらダービーの1勝以上の価値があるのかなといま考えると思います」

Q:全力でプレーすることで成功体験を積めると。そういう話からすると、もっといろんな戦術的なことや駆け引きのことなど、言いたいけれどそれは経験して覚えなさいと解釈した。言いたいことを色々我慢するのは大変では。
「僕も一応選手としてプロの端くれだったので、選手がグランドの中で何を判断するか、例えば監督がそこで言って『わかりました』なんてことはたぶんほとんどないわけですよね。普段の取り組みがそのプレーに出てくるので、僕が自分の戦術を浸透させるために彼らの判断を奪ってしまったらたぶんそれ以上のものは出てこないと思っている。あくまでも個人の特徴や個人の考えがあって戦術が成り立つと思っているので、僕は1が戦術と思ってない。その意味では戦術を発展的に破ってくれても構わないし、あの鎌田のオーバーラップも僕はしろともしないとも言ってないわけですよ。そういう場面があったら行ったらいいし、行ったときには『1人がカバーしなさい』と言っているだけで、このタイミングは行け、このタイミングは行かないなんてことを1回1回彼らに、それこそ旧皮質と新皮質という脳の話がありますが、やはり旧皮質のものが体験したものが出ると思っているので。僕は監督としての戦略とか戦術とかそういうことよりも、という言い方はおかしいが、その選手が自信を持って判断できるようなやらせ方をするのが一番大事なんじゃないかなといまのところは思っています」

Q:曹監督が考える3バックとは。攻撃的あるいは守備的、そういうところは選手たちがつくっていくものか。
「選手たちに丸投げということではない。やはり僕は3バックに動きがないといけないと思っている。ただ真ん中のペナルティエリアの幅を3人で守るということではなく、ときにはサイドバックのように飛び出してボールを奪いに行かないといけない。そこが活きてないとこの3バックは成り立たないと思ってます。その意味で彼らの特徴を出す、活かさないといけないというところで言うと、スペースがあるのは悪いことじゃないというか、守備でいうとスペースを潰せというのは普通の概念じゃないですか。でもスペースがあるというのは、言い方は悪いですけど織り込み済みというか、そういうリスクも含めて選手の起用ややり方をしている部分があるので。だから僕が考える3バックは一般的な3バックの感じより少し動きがある、という言い方はおかしいが、そういうふうに守備も攻撃もやろうというシステムなのかなと」

以上

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/06(火) 19:00 ハイライト:Jリーグ選抜U-15 vs ニューカッスル ユナイテッド U15【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 アカデミーマッチ】