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【AFCチャンピオンズリーグ2012 柏 vs 広州】プレビュー:大激戦のグループH。次なる相手は中国王者の広州恒大。柏は先に失点せず、ペースを握れるか。(12.04.04)

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グループステージ第2戦の全北現代戦を5−1と大勝したことにより、柏は総得点差でグループ2位に躍り出た。ここからの第3戦、第4戦は広州恒大とのホーム、アウェイと続く連戦となる。広州恒大は、現時点で柏と同じ1勝1敗の3位に付けるだけに、この連戦はグループステージ突破に向けて重要な2試合となりそうだ。

リーグ戦では今ひとつ波に乗り切れていない柏。その理由は対戦相手の徹底的な“柏対策”にはめられてしまったことも理由のひとつに挙げられるが、それ以前に相手に先制を許し、相手のペースに引き込まれてしまうところに大きな問題があるように思える。ACL初戦のブリーラム・ユナイテッド戦からJリーグを含め、今シーズンはここまで6試合を戦っているが、まだ完封ゲームは一度もなく、柏が先制を許した試合は4試合。しかもその成績は1勝3敗だ。失点の仕方も、集中力の欠如、セットプレー、ミスと、どれも防ぎ切れない失点ではなかった。敗戦ゲームも、90分全体を見れば必ずしも悪い出来ではなかっただけに、なおさらその失点に苦しめられている感がある。「エスパルス戦でもそうでしたが、やはりまずは失点しないことが大事になる」。栗澤僚一がそう話す通り、とにかく柏は先に失点をしないこと。勝利を手にする鍵はそれに尽きる。

また、最近の試合では、中盤で激しいプレスを浴びることがあるにしても、ロングボールを蹴り込む単調な攻撃が目立つ。もちろん長いボールを蹴り、前線の選手がボールを収められる、あるいはルーズボールになったとしても中盤以降が押し上げてセカンドボールを拾い、そこから2次攻撃、3次攻撃を繰り出せるのなら問題はないのだが、セカンドボールを相手に奪われてしまうため、逆にカウンターを招く悪循環が生まれている。そういう意味では前線と中盤が連動して動けるか、もしくは攻撃陣の顔ぶれを変えて、攻撃オプションに変化をもたらすのか。ネルシーニョ監督の選手起用にも注目したい。先日の磐田戦では、ネルシーニョ監督はスタメンに手を加えてきたが、その布陣が機能したとは言い難く、そのため今回の広州恒大戦でも別の選手、例えば北嶋秀朗や澤昌克といった選手の先発起用があっても不思議ではない。

対する広州恒大は、エースでアルゼンチン人のダリオ コンカを筆頭に、クレオ、ムリキという2人のブラジル人、元韓国代表のチョ ウォンヒと強力な外国籍選手を並べ、中国代表選手をズラリと揃える実力派だ。グループリーグ初戦で、“グループH最強”と言われた全北現代に、アウェイの地であるにもかかわらず5−1という大勝を飾ったことが高い実力の証明だろう。また、ブリーラムとは1点差ゲームを演じた点でも、おそらく柏とは実力伯仲。拮抗した勝負が予想されるだけに、先制点には通常の1点以上の重みがある。

ただ、この一戦を勝利できれば、グループの首位に躍り出る可能性がある。さらに4月17日の第4戦、アウェイの広州恒大戦も有利な形で迎えられるだろう。今シーズンは今ひとつ波に乗り切れない柏だが、全北現代戦の大勝で一時の低調から脱したのは事実。ならば今回もACLの勝利を弾みに、またひとつ調子を上げたい。

以上

2012.04.03 Reported by 鈴木潤
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