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【AFCチャンピオンズリーグ2012 天津 vs 名古屋】プレビュー:ようやく本来の鋭さが戻ってきた名古屋が中国で今季ACL初勝利を狙う。3人の“ACL男”の活躍に期待したい(12.04.02)

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シーズン開幕から約1ヵ月。ようやく名古屋が本来のキレを取り戻しつつあるようだ。直近のリーグ4節大宮戦は引き分けたものの、縦への推進力と高い個人能力を見せて相手を圧倒。大宮のGK北野貴之の好セーブと悪天候に阻まれ1得点に留まったが、停滞気味だった攻撃陣に迫力が出てきた。暴風雨の試合を経たことでの肉体的な消耗は気にかかるところだが、攻撃の充実感とあと一歩で勝てたという悔しさが、メンタル面で良い影響を与えることも期待できる。昨季のAFCチャンピオンズリーグにおける中国という国は敗戦もあり悪いイメージがつきまとうが、その記憶ごと吹き飛ばすゲームをしてほしいものだ。

名古屋の戦力面も回復してきた。中村直志と田口泰士、新井辰也とケガ人はまだいるが、主力クラスの欠場でいえば中村のみ。中盤に藤本淳吾が戻ってきたことでゲームコントロールに安定感が出てきたことと、エース玉田圭司が好調をキープしていることがチームを上昇気流に乗せており、残るはケネディのコンディションが整うのを待つばかり。すでにリーグ4試合2得点と順調にゴールを重ねてはいるが、体を張ったポストプレーとゴール前での空中戦の強さはまだまだこんなものではない。

対する天津泰達の実力は未知数というのが正直なところだ。中国超級リーグでは現在16チーム中12位と下位に沈んでおり、3得点5失点と安定感にも欠けている。しかしACLでは城南一和、セントラルコーストと引き分けており、守備の粘り強さはあるようだ。DFラインには2009年のACLで水原三星の選手として対戦した元中国代表DF・LI WEIFENGがおり、ルーマニア人センターバックのLUCIAN GOIANとコンビを組む。特にLI WEIFENGは前回対戦でも強いインパクトを残しており、高さと攻撃的な能力を併せ持つ好選手だった。ホームで天津泰達がどのように振る舞うかはわからないが、そう簡単に得点を奪えるチームではないと考えておいた方がいいだろう。

ではいかにして得点を奪うのか。ここでは名古屋の“ACL男”たちに注目したい。筆頭は金崎夢生だ。昨季はケガでほぼ1年を棒に振ったアタッカーは、それでも出場した序盤のACLで4試合3得点と躍動。アウェイのFCソウル戦など重要なゴールを決める勝負強さも見せており、アジア相手には滅法強い。今季は開幕から絶好調で、名古屋の攻撃陣をけん引する素晴らしいプレーを見せていることも好材料だ。加えて金崎の同い年の永井謙佑も隠れたACL男である。何しろプロ初ゴールが昨季のACLであり、韓国の強豪FCソウルからホーム、アウェイともにゴールを奪っている。金崎同様、今季開幕から多くの出場機会を得ており、調子も上々。この同期コンビは同時出場した時に好連係を見せることでも知られており、互いに「やりやすい」と認め合う名古屋の黄金コンビでもある。

もうひとり忘れてはならないのが、小川佳純だ。今季は開幕前の練習中に負傷し、リーグ3節で戦線に戻ってきたばかり。いまだ完治には至っていないが、途中出場から持ち味のオフ・ザ・ボールの動きで組織を活性化させている。金崎、永井とのポジション争いは激しいが、小川がスタートから動けるならば、永井のスーパーサブという何とも恐ろしい武器を備えることもできる。何より小川は過去のACL17試合出場5得点と、出場数、得点数ともにチームトップを誇る選手。背番号10の復帰はストイコビッチ監督にとって何よりの朗報に違いない。

2戦を終えて未だ4チームが横並びという混戦模様のグループG。勝てば一歩先んじることは全チームが理解するところで、それだけにここでの勝点3獲得は大きなものとなる。ACL、特に中国のアウェイは難しい試合となるが、ここ2週間の上昇ムードをさらに加速させ、今季ACL初勝利をもぎ取りたいところだ。

以上

2012.04.02 Reported by 今井雄一朗
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