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【J1:第4節 C大阪 vs 仙台】レポート:ホームC大阪はあと一歩及ばず惜敗、仙台が3月全勝を達成!(12.04.01)

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ライバル対決にふさわしい激闘となったC大阪と仙台の一戦は、仙台が2-1と接戦を制し、3月のJ1リーグ戦で4戦全勝を達成。首位をキープした。一方のC大阪は仙台の倍以上となる12本のシュートを放ったものの、2点を先行されたことが最後まで響き、ライバル相手に惜敗。リーグ戦では今季初黒星を喫した。

明け方からの雨は、試合前に一旦は上がったかに思われた大阪・長居公園にあるキンチョウスタジアム。しかし、試合中には陽射しが降り注いだかと思えば、突風が吹いたり、時折雨も落ちてくるなど、めまぐるしく変わる気象条件のなかでのゲームとなった。

前半、最初の10分間は、C大阪がペースを握っていた。ブランキーニョ、清武弘嗣、キム ボギョンとつなぎ、扇原貴宏がファーストシュートを放つなど、攻勢も見せたホームチームだが、徐々に仙台の前線からのプレスや出足の良さに、勢いを失ってしまい、「仙台さんのほうにポゼッションで上回られてしまった」(セルジオ ソアレス監督)。すると、34分、C大阪は仙台に先制点を許す。一瞬の隙を突かれ、仙台FW赤嶺真吾に打たれたシュートはC大阪DFも懸命にブロックしたが、こぼれ球をウイルソンに右足で押し込まれ、来日初ゴールを決められた。

その後も「中盤がむちゃくちゃしっかりしていて、中盤で失った瞬間にカウンターをすごく仕掛けて来るので、その辺のはっきりしたチームの意識統一がすごくできているチーム」(山下達也)という仙台に対し、流れを取り戻せないまま前半を1点ビハインドで終えたC大阪。ハーフタイムを挟んで、後半の最初からは、この1週間の途中に一時別メニュー調整を強いられていたブランキーニョに代えて、FW播戸竜二を投入。システムを2トップに代えて反撃を狙った。だがしかし、次の1点を得たのも仙台だった。

51分、仙台MF太田吉彰が敵陣右サイドを鋭く突破。「前のスペースが空いたので、仕掛けてうまくタイミングよく抜け出た」というスピードスターが、ゴールライン付近から右クロス。これに赤嶺がヘッドで合わせて、リードを広げた。

ここですかさず手を打ったのはC大阪のセルジオ ソアレス監督。丸橋祐介の負傷欠場を受けて、本職のボランチはなく、左サイドバックで今季初先発した黒木聖仁が機能しなかったと見るや、54分にはその黒木に代えて中盤に柿谷曜一朗を投入し、ボランチの扇原を左サイドバックに回す。さらに74分には酒本憲幸に代えて攻撃的MFやFWでプレーする村田和哉を送り込み、超攻撃的なスクランブル態勢でC大阪は反撃に出た。

これが実ったのは終盤の85分。清武の右クロスに仙台DF上本大海がクリアミス。そこを見逃さなかったのは播戸。11番は素早い反応でシュートを放ち、ゴールネットの上部に叩き込んだ。ただ、「もうちょっと早く点を取りたかった」と播戸も言うように、反撃は遅すぎた。終了間際も一気呵成に同点弾を狙うも、仙台の堅守の前に、アディショナルタイム5分間を活かすことはできなかった。

「後半数多くの決定機を作ったという部分では、内容は非常によかったと思いますが、フィニッシュの精度に欠けた部分があった」と、柿谷、清武らにあったチャンスを決めきれなかったことを嘆いたセルジオ ソアレス監督。それでも、「最後みたいな勢いがあれば、どこのチームにも通用すると思う」と、出場停止の藤本康太に代わって今季初先発した山下が言えば、「内容的には全然下を向く必要はなくて、C大阪がやろうとしていることは、試合の中でも出せていると思う」と茂庭照幸も手応えを得るなど、イレブンは前を向いていた。

一方の仙台、手倉森誠監督は「昨年は1点リードしていて、アディショナルタイム5分で、同じシチュエーションで追い付かれたことがありましたが、今季はしっかり逃げ切れたというところでは、昨年よりも成長を示せたなと感じている」と、昨シーズン、同じキンチョウスタジアムで行われたJ1第10節(5月7日、1-1)と比較して、チームの進化を実感。古巣への凱旋となった上本は「あの1失点がなかったら、C大阪をゼロで抑えることができたという自信にもつながることはできたと思うし、あの1点は悔やまれる」と反省の弁を語っていたものの、1アシストでチームに貢献した太田は「全体的にチームが勝つことがまずは大事なので、そこで4連勝できたことは非常にうれしい」と感想を述べていた。

今回も1点差の接戦となったライバル対決。これからも、切磋琢磨しあう両者の試合は見応えのあるものになるだろう。そう感じることのできた一戦でもあった。

以上

2012.04.01 Reported by 前田敏勝
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