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【AFCチャンピオンズリーグ2012 アデレード vs G大阪】レポート:まさかのACL2連敗。G大阪のグループステージ突破に黄信号(12.03.21)

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この日の試合後、ハインドマーシュ・スタジアムに見た光景は、いまから4年前とは対照的だった。歓喜に沸き返ったのはホーム、アデレード・ユナイテッドのサポーター。愛称『REDS』と呼ばれる彼らは、試合後、4年前の屈辱を晴らした選手たちに大きな拍手とコールを送り続けた。

前日の非公開練習でG大阪が再三にわたって確認したと聞いていたセットプレー。公式戦、ここ3試合、セットプレーからこじ開けられて失点を食らうことがほとんどだからこその確認だったが、この日のアデレード戦もまたセットプレーでの先制点を許し、ビハインドを追いかける展開となる。時間帯も、ここ最近と同じ15分を過ぎたあたりの17分という早い時間帯。フリーキックに合わせたDANIEL MULLEN(5)のヘッドは、一度はバーに救われたものの、こぼれ球から再び押し込まれ、対アデレード戦では初の失点を喫してしまう。

まさかの展開にも、気を取り直して試合を進めようとしたG大阪だったが、24分にもフリーキックでのセットプレーから再び失点。「セットプレーに頭が重くなりすぎて、セットプレーを取られた時点で『また、決められちゃうかも』的な雰囲気になってしまっている」と話したのは試合後のDF加地亮だが、まさにその通り。個のマークの甘さもさることながら、相手にセットプレーを許した瞬間、マイナスの空気が流れ、言い方は悪いが、どこか腰の引けたようなディフェンスが否めない状況で2失点目を喫する。

2点を追いかける苦しい展開に『前へ』の意識を強めたG大阪だが、守備への人数をかけて、DFラインと中盤をコンパクトに保ったアデレードの守備網にパスが引っかかってしまうことも多く、なかなか効果的な形を作り出せない。それでも、21分には、この日はトップ下でプレーすることで攻撃に顔を出す回数が増えていたMF遠藤保仁のスルーパスを受けたFWイ・スンヨルがこの日初めてと言うべき決定的な場面でシュートを放つが、相手GKの好セーブもあり弾き出されてしまう。また、34分にカウンターからFWイが放ったシュートもまたしても相手GKに弾かれゴールを奪えない。
と、少ない数ながら見せ場を作り出したG大阪だったが、それ以外は決定的なシーンを作り出せず。前線を預かるFWラフィーニャやFWパウリーニョにいたっては1本もシュートを打てないまま、前半を2−0で折り返す。

同じ顔ぶれで迎えた後半も、ビハインドを追いかけるために攻勢に出たG大阪と、2点のリードによって余裕を持って後半をスタートさせ、まずは守備を徹底した中でのカウンター攻撃を仕掛けるアデレードという図式は変わらず。その中で、G大阪は順に前線の顔ぶれを代えながら攻撃の糸口を見出そうと戦いを挑んでいくが、相変わらず思うようにボールが動かない。MF佐々木勇人やMF寺田紳一、そしてMF二川孝広らテクニックがあり、個でも打開できる選手がボールを持ってもスペースを見つけられず、手詰まりになるという展開が続く。また、苦し紛れにロングボールを前線に放り込んでも、高さ、強さを武器とするアデレードの守備に跳ね返され…という悪循環。

結果、ACLの戦いでは一度も負けたことのなかったオーストラリアの地で、また、過去の対戦において全て完封勝利を収めてきたアデレードから黒星を喫することに。これで、ACLグループステージはまさかの2連敗。4年連続してグループステージ突破を決め、『5年連続』も当然視されてきた常勝軍団が、早くも窮地に立たされた。

以上

2012.03.21 Reported by 高村美砂
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